「スキル」と「スキルを使う人」⑦ ~スキルって②~

■スキルって、、、

 身の回りのリソースを、使いこなす力だったりします。
 

■リソースって

 一番大きなものは経験だと思います。

 人は生きれば生きるほど、この世の中で費やした時間も増えていきます。
 意識して過ごす時間もそうですが、
 意識せずに過ごした時間もそうなのかもしれません。

 その人として産まれ、その人として育ち、その人として生きてきた。
 その人には、その人でしか体験できない、貴重な人生を持っている。
 だから、本来、他人と比べて優劣をつけるものではないのです。

 だから、生きるということは、唯一無二のことなんだと思います。
 だから、どの人も、
 その存在は、人から否定されるものでも無いんだと思います。


 その他に、お金、時間、環境、もリソースの1つ
 服、言葉、人間関係も、
 本当は既に手に入れたリソースなんだろうと思います。

■リソースとして持っているものと、持っていないもの

 お金やパソコン、服や高級車や家など、
 物理的に所有しているかどうかで判断できるものもあります。

 ピアノでショパンが弾けて賞を得たとか、
 ソフトテニスで全国優勝したとか、
 経験から習得に至り、再現性を持って発揮できるものもあります。

 
 人は時として、プラスとマイナスとで考えがちです。
 経験や体験という視点では、
 例えば同じ20歳で1億得てる人と、1億の借金を持つ人がいたとします。
 1億を得るにいたった体験も、その人ならではのリソースですが、
 1億の借金を得るにいたった体験も、その人ならではのリソースです。

 前者には後者の体験を、後者には前者の体験を、
 それぞれ持っていません。その人にしかないリソースなんだと思います。

 それに対して、それぞれが価値や意味を付けた結果、
 1億得てる人の方が「良い」と判断されがちかも知れませんが・・・。

■リソースとスキルの関係は
 リソースって、出来事や事実と同じ、ただそこにあるもの。
 スキルって、それを活かす方法
 
 例えば資格って、そのスキルを持っている証明書みたいなものです。
 
 宅建の重説のように、
 (自分に対して言いますが)
 資格を持っているからできること、というのもあります。
 でも宅建を持っているからといって、
 その知識が完璧というわけではありません。

 資格を取れば就職に有利に働く、
 資格を取れば転職に役に立つ、
 などという声、20年前には多く耳にしました。
 学歴などもそれにあたるのかもしれません。

 でも、今は、
 どこの大学を出たから安泰、
 大企業に入ったから安泰、
 この資格があるから安泰、
 というようなことは、残念ながらありません。

 その資格というリソース。
 それを取得するために勉強もしたことでしょう。
 だけど、それを使う人の人間性や、
 使いこなすための視野の広さや、それを使った体験の数々。
 そういったことを総じて、スキルになるのかなと思います。

 電気で人を活かすこともできれば、
 電気で人を殺すこともできます。

 スキルは、それだけ大きな影響を持つものです。
 心理学で人を操作することができるスキルを持った人が、
 人を活かすためにそれを使うのか、
 人を陥れるためにそれを使うのか・・・。
 

 リソースとスキルの関係、
 さらに広げると、
 自分というリソースを、使いこなす自分がいる。
 それが上手か、下手か、
 それも見方を変えれば、世渡りスキルなのかもしれない。

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