【休職中の過ごし方】休職しているけれど、休まらない
ろんと申します。
前回に引き続き、自身の闘病体験記を綴っていこうと思います。今回のテーマは、休職中に感じたことや、過ごし方についてです。
なお、自分は現在2回目の休職中であり、今回は主に初めて休職した時のことを書いていきます。
休職の1回目と2回目では、感じたことも実際に行った行動も違ってくるものがありますが、やはり初めて休職した時の衝撃を忘れられないので、できるだけ詳細に記そうと思います。
では、始めます。
【初めての休職中に経験した3大ショック】
・何もする気が起きない、動くことすらできない
・自責感と無力感で常に死にたくなる
・疲れているから眠りたいのに、眠れない
休職して間もない頃は、とにかく身体が鉛のように重くて起き上がれませんでした。特に午前中は何もする気が起きず、トイレに行くのが精一杯だったりしました。
うつ病等の精神疾患にみられる日内変動(朝は調子が悪く、夕方以降に少しずつ調子があがる)が顕著に表れていたのだと思います。
そして何より辛いのが、「身体は動かなくて辛いのに、頭はひたすらネガティブなことを考え続けようと働いている」ということです。しんどいから寝転がっているしかできないのに、頭の中では悶々と自責感や罪悪感が沸き出てくるのです。しかも寝転がってじっとしているものだから、気を紛らわすことも難しいし、考えごとだけが捗ってしまうのです。
その結果、疲れてるから眠りたいのに頭が悶々として眠れない、不眠となってさらにメンタルが落ちていく、という悪循環極まりないことになってしまいました。
この休職してすぐの時期は、ほんとに辛くて仕方がなかったです。休職になったからやっと休めるという安堵感はほとんどなく、自分の不甲斐なさで病気になってしまって、仕事を休んでしまい申し訳ないという罪悪感ばかりに支配されていました。
ではそのように辛すぎる状況の中、何をして、何を試みながら過ごしていたかと言いますと、下記のようになります。
【初めての休職中にやってみたこと】
・自分が好きなこと(ゲーム)
・他の人の闘病体験やメンタルヘルス情報を収集
・散歩(カフェに行く)
まず最初にできるようになったことは、寝ながらでもできる好きなことです。
自分の場合、それはゲームにあたります。
具体的には、3DSですね。これなら寝転びながらでもプレイできます。
ちなみにですが、好きなことでも最初は全くやる気になりません。ゲームの例で言えば、ゲームのスイッチをONにするのですら億劫になってしまうので…
ですので、流れとしては、
ひたすら横になって安静にしている
↓
暇だし苦痛だし、何か気晴らしできないかな
↓
そうだ、ちょっとゲームでもしてみるか
という感じです。
結局のところ、最初の段階のひたすら寝ていることしかできない時は、寝てるしかないような気もします…。
できることは、なるべく食事をとること、ちゃんと処方された薬を飲むことくらいですかね…。
その本当に寝たきりの日々から、少しずつ動けるようになってきたら、自分の好きなことでなるべく負荷の少ないものをするといいかなと思います。ゲームはゲームでも、アクションではなくのんびりプレイできるものにするとか。
あんまり寝転がって気軽にできることがない場合は、同じような病気の人の闘病体験記や、自分の疾患に関して色々と調べてみるといいかもしれません。自分は主に、TwitterとYouTubeで情報収集していました。
人によって文字を読むのが辛かったり、音を聴くのが辛かったりと様々だと思います。自分にあったツールを選んでみるといいと思います。
休職したての時期に情報収集することの良い点は、「同じような病状の人達を見つけることができ、孤独感が薄れる」ということでした。
具体的な病気の治し方や、体調改善のノウハウそのものよりも、同じように辛い思いをしている人たちがいる、自分だけじゃないんだということがものすごく救われた覚えがあります。
実際に体調の回復方法を調べだり、実践したりするのはもう少し気力が湧いてからでいいと思うので、まずは自分と同じような経験をしている方のブログやTwitter、YouTube等をみてみるといいかなと思います。
ただ、インターネット上に溢れている情報は本当に様々であり、中にはとてもマイナスでネガティブな情報もたくさんあります。読んでみたいと思うもの(興味があるもの、読むのが苦でないもの)を中心に、取捨選択はした方がいいとは思います…。(しんどいとそれも難しいので、ひとまずは直感でいいかもしれません)
「なんだか、読んでみて救われたな…!」という文章が見つかるといいですね…!
最後に、散歩です。
これは、外に出る気力が少しずつ出てきてから、ようやくできることですね。
情報収集していると、うつ病等には散歩(特に朝)が良いということをよく目にします。
日光を浴びたり、歩くことでリズム運動になったりしてセロトニン(いわゆる幸せホルモン)が分泌されるとのことで、確かに効果はあるみたいです。
自分はもともと散歩は好きな方だったので、少しずつ外に出る気力が湧いてきたら、散歩するようにしていました。
目的もなくぶらぶらと歩くことから始めて、次第に目的地(公園やカフェなど)を決めて歩いて、その後ゆっくりする等、散歩の中にも楽しみを見出せるようになっていきました。
休んで間もない頃は、「いやいや散歩なんてとんでもない!起き上がることすらできないんだから!」って思われるかと思います。
その通りだと思います。最初はなかなか動くこともままならないと思うので、その時期は安静にしつつ、無理して動かなくていいと思います。
もし少しでも動けるようであれば、カーテンを開けて、部屋の中でもいいから日光を浴びるようにするといいかなと思います。
まとめると、休職し始めの頃の自分の行動は、以下のような流れになります。
・ほとんど動けず、寝転がっている時間が大半
↓
・気を紛らわすために、好きなゲームを始める
↓
・少し外に出る気になったので、散歩を始める
↓
・目的地を決めて、散歩を楽しむようになる
このような感じで過ごしていました。
少しずつ動けるようにはなっていきましたが、自責感や罪悪感は常につきまとっているような感じではありました。これらの感情が邪魔することもあってか、
休職して仕事を休んでいるのに、なかなか心身は休まった感じがしませんでした。
休んでいること自体が、何か申し訳ないというか、悪いことのような気がして、ゆっくりとはあまりできていなかったように思います。(自分を責めてしまう感情については、次回の復職の記事で詳しく話そうと思います。)
回復の仕方は人それぞれですが、一つの参考になればと思います。
今回は以上となります。
次回は、復職に向けての過ごし方や、感じたことについて書こうと思います。
それでは、また!
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