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Photo by
lucky_omame
工事現場ときどき遺跡
いつもは大きな体をごうごうと鳴らし、
必死に土を掘るショベルカー。
しかし今日は魂が抜けているらしく、
じっと冬の雨に打たれている。
まわりには瓦礫が高く積もっていた。
この風景、まるで遺跡のようだ。
動き、音、いのちが
ひとつ残らず粉々になって、
雨水に滲み出ている。
瓦礫たちは、いつか新しい建物に生まれ変わる。
抜け殻となったショベルカーに、
ほんのり死を予感する。
雨の日の工事現場は、遺跡だ。
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