【読書メモ】『ナイキシューズ革命 "厚底"が世界にかけた魔法』

タイトルや、帯の『このシューズは何が凄いのか。』という文言を目にすると、シューズ開発やメカニズムにについて驚きの新事実でも書いてあるのかと思う。しかしそういう内容を期待して読むと期待はずれになるだろう(そんな秘密をナイキが出してくれるはずがないのだが)。また、ナイキ(のシューズ)に対して批判的な内容や疑問を投げかけるものでもない。

基本的には大迫傑や設楽悠太など、このシューズを履いて走ったランナーについてのエピソードが中心。たぶんこの本を読むなら、東京マラソンを来年に控え、9月のMGCに向けてを期待が盛り上がっている今しかないだろう。日本記録が更新されるに至った過程、シューズブランドの勢力地図が塗り替わっていく様子を本書でおさらいして、来るべき歴史的レースを楽しみにしたい。

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