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回転と平行移動〈龍孫江の群論道具箱〉

前回の「群の定義」では,表題通り群の定義を紹介しました.群がある種の変換の集まりとして現れると述べましたが,実際に実平面 $${\mathbb{R}^2}$$ の変換のなす群をいくつかご覧いただきましょう.

演算の設定

以下の実平面 $${\mathbb{R}^2}$$ の変換の集合は

$${f\cdot g := f \circ g}$$(写像としての合成)

を演算として群をなす.

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1,475字

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