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龍孫江の群論・環論道具箱

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記事一覧

イデアルの像・逆像〈龍孫江の環論道具箱〉

 剰余環を導入し,準同型定理,および普遍性を用いた特徴づけを紹介しました.続いては剰余環…

巡回群からの準同型〈龍孫江の群論道具箱〉

 前回は群$${G}$$から群$${H}$$への準同型全体$${\operatorname{Hom}(G,H)}$$を導入し,整数…

剰余環の普遍性〈龍孫江の環論道具箱〉

 前回は「準同型の経由」という関係を紹介しました.今回は,この関係を利用して剰余環(と自…

準同型の集合〈龍孫江の群論道具箱〉

 何回か前に,群$${G}$$の自己準同型の全体$${\operatorname{End} G}$$を導入しました.この…

準同型の経由〈龍孫江の環論道具箱〉

 前回,いよいよ剰余環を構成した.前回までの話は,そもそもの動機づけを準同型(が導く同型…

群の同型〈龍孫江の群論道具箱〉

 群を比較する道具として準同型写像を導入し,また自己準同型(自分自身への準同型)の集合$$…

演算と同値関係〈龍孫江の環論道具箱〉

 イデアルによる剰余類を導入し,この剰余類の空間$${A/I}$$に環構造を(できるだけ自然な形で)定めたいと模索しているところでした.そのために,剰余類を定める同値関係と演算の整合性から考えていきましょう. https://youtu.be/sF-EDrPjyQQ 補題(演算と同値関係)イデアル$${I}$$による同値関係$${\sim}$$は演算と整合する,すなわち$${a_1 \sim a_2}$$かつ$${b_1 \sim b_2}$$のとき $$ a_1+b_

自己準同型〈龍孫江の群論道具箱〉

 前回は準同型写像を導入しました.今回はまず次の定理から始めたいと思います. https://yo

整数の剰余類〈龍孫江の環論道具箱〉

 前回はイデアルによる剰余類を導入し,準同型の核$${\ker f}$$の剰余類は$${f}$$が定める同…

ベクトル空間って何ですか?──公理とその役割

 数学科でどんなことが行われているのか,コミカルに,しかしかなり具体的に描かれているマン…

群の準同型写像〈龍孫江の群論道具箱〉

 これまでの群論道具箱では,1つの群$${G}$$を固定したときに,$${G}$$の内部のみで$${G}$$…

環論道具箱ダイジェスト(01~10回)

各見出しから,各回の記事へと飛べます.マガジン 龍孫江の環論道具箱(月額400円) または …

剰余類〈龍孫江の環論道具箱〉

 前回は,環準同型$${f \colon A \to B}$$を足場にして,剰余類の全体$${A/\ker f}$$に環構造…

部分集合が生成する部分群〈龍孫江の群論道具箱〉

以前「巡回群の最小性」で,群$${G}$$の要素$${a}$$が生成する巡回部分群$${\langle a \rangle}$$を「$${a}$$を含む最小の部分群」と特徴づけ,同じ論法で 部分集合$${S}$$を包む最小の部分群 を「$${S}$$が生成する部分群」と定義し,$${\langle S \rangle}$$と表しました.この定義は理論的には扱いやすい面もあるものの,やはり「それがどんな集合なのか」を記述しておかないと困ったりします. https://yo