マガジンのカバー画像

龍孫江の環論道具箱

環論の初歩について,基本事項をまとめます.環論を学び始めた人,もう少し良く知りたい人におすすめです.月6回ほどの更新と,おまけテキストを載せる予定です.
環論の初歩について,基本事項をまとめます.教科書にはあまり書かれない細々とした計算や寄り道っぽい話…
¥400 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

2024年5月の記事一覧

環論道具箱ダイジェスト(11~20回)

各見出しから,各回の記事へと飛べます.マガジン 龍孫江の環論道具箱(月額400円) または …

多項式環の存在〈龍孫江の環論道具箱〉

 前回,多項式環を定義しました.これからは多項式環(および多項式)を利用していろいろ例を…

多項式環〈龍孫江の環論道具箱〉

 環論道具箱では,これまで基本的な理論をつらつらと紹介してきましたが,ひとつの目標であっ…

剰余環の剰余環〈龍孫江の環論道具箱〉

 イデアルの対応定理によって,剰余環のイデアルともとの環のイデアルの一部に対応がつくこと…

極大イデアル〈龍孫江の環論道具箱〉

 前回は剰余環のイデアルをもとの環のイデアルと対応づけました.ところでこの事実を,イデア…

イデアルの対応定理〈龍孫江の環論道具箱〉

 前回,準同型によるイデアルの逆像や像について観察しました.今回はこれを踏まえて,剰余環…

イデアルの像・逆像〈龍孫江の環論道具箱〉

 剰余環を導入し,準同型定理,および普遍性を用いた特徴づけを紹介しました.続いては剰余環のイデアルについて考えていきたいところですが,より一般に準同型のイデアルの関係から観察します. https://youtu.be/GNfDybD9oS4 命題1(イデアルの逆像)$${f \colon A \to B}$$を準同型とする.$${B}$$のイデアル$${J}$$の逆像$${f^{-1}(J)}$$は$${A}$$のイデアルである.