最近のこと。
今日は12時に起きたので、まだちっとも眠くない。なので久しぶりにnoteを書くことにする。いつもながら飲んでいるのでまとまりのない文章です。
「日記を毎日書かなくてもいい」としてから、見事なまでに書かなくなってしまった。やはり人間は(少なくとも私は)期限を切らないとやらなくなってしまうんだよな。
そうは言っても私の日常は変わらない。相変わらず平日は派遣の仕事をし、定時で帰ってなにか料理をしてなにかの録画したドラマを見ながら食べる。時々Dと飲みに行く。土日は小説を書くため籠っている。しかしこの土日は小説の作業はほとんどできなかった。もう完成はしているので推敲段階なのだが、集中できない。これではダメだということはわかるが、具体的にどう直したらよくなるのかがわからない。かつて書籍編集者だったときの視点で、第三者的に読もうとするのだけど、それは最初のほうはうまくいくのだが、途中からだれてしまう。そもそも長い小説なのだ。飽きてきてしまったのかもしれない。だとしたら早く終わらせ、応募して、気持ちを切り替えて遊びに行くなりすればいい。それなのに未練のように小説にしがみついている。Dの家にももう一カ月以上行っていない。それでもDは文句ひとつ言わない。それはDが寛容だからというよりも、もう付き合いも長いからそんなにしょっちゅう会いたいというような関係ではないからだろう。なんだかちょっと寂しさを覚える。
新型コロナウィルスはヨーロッパに舞台を移した。日本でこれから爆発的に感染者が増えるということはないだろう。なんだかんだ言われているが安倍総理の一斉休校や大規模イベント自粛要請は功を奏したのだろう。それに日本人は真面目で慎重だから、道行く人はほとんどマスクをしているし、職場でもまめにアルコール消毒しているし、手洗いなんかもまめにしている。外出を控える人も多い。こういうときに国民性って出るんだなと思う。
小説に集中できないのはコロナウィルスのせいもある。もちろん私にはなにもできない。でも世の中が大きく動いているときに、自分はどうするべきなのか考えるし、とりあえずニュースやネットで情報を得ようとしてしまう。結局そうしてもなにも変わらないのだとわかっていても、見てしまう。震災のときもそうだった。結局自分にはなにもできないという無力感に囚われていた。コロナ騒動はいずれ終わる。今の状況は考えすぎても仕方がなく、自分が感染しないように手洗いなど気を付けることをやるまでだ。
李琴峰『ポラリスが降り注ぐ夜』読了。『五つ数えれば三日月が』での華麗で大仰な表現(これが私は大好きだった)は本書では鳴りを潜め、より硬質な文体になっている。やはりかなり文章がうまい人で、本当になぜ日本語を母国語としてないのにこれほど日本語が上手に書けるのかと思ってしまう。本書は新宿二丁目を舞台とし、様々なセクシュアリティの人々が登場する。実在の店をモデルとしているため、読む人が読めば「あの店のあの人の話だ」とすぐにわかる。私が今書いている小説と共通するテーマであるので、読みながら焦ってしまった。レズビアン、バイセクシュアル、パンセクシュアル、トランスジェンダー、Aセクシュアル、といった人々が登場する。この作者は真面目な人なんだなと思う。セクシャルマイノリティを描くのだったら様々なセクシュアリティの人を描かなければと思ったのかもしれない。登場人物は日本人と台湾人。台湾での社会運動が描かれた短編がとりわけ面白かった。このなかに出てくるトランスジェンダーの女性が、後の短編に主人公として出てくる。トランスジェンダーの苦しみを描いたこの短編も素晴らしい。この作品集は、このように別々の短編に同じ人物が出てきたりして、全体として一つの作品になっている。とても興味深く読めた。やっぱりこの作者の文体が好きだ。今後何度も読み返すことになるだろう。
今日は中山可穂『白い薔薇の淵まで』も読み返した。もう何度も何度も読んでいるけれど、やはりこの作品の中山可穂の文章は最高だ。小説を読むって、つまるところ文体を読むってことなのかもしれない。自分の好みの文体を、にんまりしながら味わう。それが小説の良さなのかもしれない。
明日からまた仕事。一日8時間という労働時間がとてつもなく長く感じる。本気を出せばほんの2~3時間で仕事は終わってしまう。結局のところ、無駄な会議とか雑談めいたこととか、無駄な資料作りとかに時間を費やしているだけだ。うちも在宅勤務になってくれればいいのだが。そうはならないので、また会社に通う。通ってその時間会社にいなければ賃金が発生しないのでいたしかたない。電車は空いていて、遅延もない。おかげで毎日20分以上も前に会社に着いてしまう(乗り換え一回で済む電車がほかにないので)。最近は空いた時間ができたら小説の作業をするようになった。時間を有効に使おう。
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