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トイレでの小競り合いは躾!?

足元がおぼつかなくなってきた父は、よく便座を上げずに小用を足していました。そして、トイレの床にも排泄後の水たまりが出来ていることがよくありました。
私もマメにトイレ掃除をしていました。しかし、仕事で介助させて頂く利用者さんたちに比べたら、まだまだ気をつければ便器の中に用足ができるのに、と思うとつい口が出てしまうことがあります。そんなときも父は、恥ずかしげもなく「〇〇がやった!!」と言うのでした。

〇〇とは、私の息子のことですが、言うだけでなく、「自分で拭け」と孫の〇〇に言って雑巾で排尿の水たまりを掃除させていることがありました。たしかに、息子も便器の脇に飛ばしていることがありました。その時、息子は年長さんになっていましたから、私は俯瞰することにし、息子が横歩きをしながら、便器の脇や後ろを拭くのを横目で見守ることにしました。

これって躾かな?
親から言われるだけでなく、息子も気づいてくれたかな?
私には、ハラに静かに座るものがありました。カッとした父がやたらに私や息子にいつもの様に当たるのではなく、孫に注意しているのだということ。
いつも粗相をしているのはおじいちゃんだとしても、たまに自分も同じような粗相をしたら、自分でお掃除するのが当たり前のことなのだということを息子なりに納得してくれればいいと願っておりました。

とは言え、いつもトイレ掃除をするのは私です。家には雑種の愛犬も居り、散歩時の排便は取ってきてトイレに流しておりましたので、、、何しろ犬や可愛い動物が居ることで家族が和むことがある、每日和ませてもらっているのです。愛犬にもトイレ様にも感謝、感謝。
そして、息子をフォローしているのか自分をフォローしているのか、息子が可愛いという気持ちが私を支えていました。

昔からあまり会話が無い家庭。お互いに気が向かないと、会話らしい会話をしなくなった父と私。寒々しい空気が流れていることは多かった。
ですが、、、

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