世界最高のストライカーの存在と世界最高の組織 マンチェスターシティvsレアルマドリード

チャンピオンズリーグ1stレグ
マンチェスターシティvsレアルマドリード
4-3

初戦から壮絶な打ち合いとなった。シティからすれば,もっと得点差を広げることができた試合だった。シティは内容では圧倒,マドリーの守備は穴だらけだった。マドリーからすれば,この点差でベルナベウに帰れるのは奇跡だ。逆転の予感すら感じさせる。ホームのマドリーはベストメンバーを揃えることが勝つためには必須だ。

スタメン

シティは,早い時間にデブライネの二列目からの飛び出しとマフレズのカットインにより先制。立て続けにクロスからジェズスが追加点も奪う。対するマドリーは、シティのビルドアップを引っ掛けてからのショートカウンターにより,ベンゼマがワンチャンスをモノにする。後半では,フォーデンのゴールにより再び突き放すも,ハイプレスを裏返すヴィニシウスの突破によりゴールを許す。終盤では,ベルナルドの追加点,ベンゼマのパネンカによる打ち合いで試合を終えた。

シティのハイプレス

シティはデブライネを出すいつもの4-4-2。ベルナルドとロドリは高い位置まで捕まえに出て行った。特にクロースのところは,クロースが降りても必ずプレッシャーをかけに出た。マドリーのビルドアップを引っ掛けてからのショートカウンターから得点も奪った。3得点は奪われたが,チャンスは多くは作らせなかった。2ndレグではヴィニシウスの突破,スピードへの対策が必要となりそうだ。

マドリーのハイプレス

マドリーは、常にハイプレスを行う訳ではなく、2得点を奪われ,前に出ざるを得なくなったため行った。25分ぐらいからハイプレスを行い始めた。後半では4-2-3-1気味でプレスを行い,中盤をはめに行きハイプレスを行った。モドリッチがセンターバックまで出るなど,マドリーはハイプレス,打ち合いという試合展開は好ましくなく、ローテンポでロースコアの展開を1stレグアウェーでの狙いとしてはあったはずだ。しかし、真逆の展開を作り出してしまった原因は失点だろう。早い時間での2失点により出ていかざるを得ない展開を作られた中で,クロースの脇のスペースを自由に使われること,ヴィニシウスのプレス強度が低いこと,アラバ,メンディのコンディション,パフォーマンスはいつもより悪かったこと,センターバックが釣り出されて動き過ぎたことなど様々な要素,問題がマドリーの守備にはあった。ジンチェンコは内側のレーンを効果的に使い,デブライネは結果を出す,フォーデンは攻撃だけでなくプレッシングでも大きく貢献する。組織としては大きな差が見えた。

唯一のマドリーの勝機は決定力
マドリーは理不尽に勝つ。シティの方がチャンスも多く作り,圧倒した試合だったが、マドリーの選手,監督は逆転に大きな自信があるのは間違いない。一点差は御の字だ。ワンチャンスを作り出してそれを決める決定力がマドリーにはある。それを生み出すのはベンゼマ、モドリッチだ。この二人が2ndレグでもキーマンになるに違いない。

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