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裏目に出たハイプレス 不安残すマドリー レアルマドリードvsバルセロナ

ラリーガ
レアルマドリードvsバルセロナ

マドリーは奇策に出たと言えるかもしれない。CLのチェルシー戦を見据えても不安を残す内容、結果となった。メンディ、ベンゼマを欠いている中ではやはり厳しいか。

スタメン

マドリーのハイプレスとバルセロナのビルドアップ

マドリーは、モドリッチとクロースを出して4-4-2のブロックを形成。ハイプレスを行った。開始10分過ぎまでは良い形でハイプレスが行えていた。高い位置でボールを回収し攻撃へとシフトできた。しかし、開始15分ほど過ぎるとバルセロナの慣れもあるか、プレス回避されるようになった。マドリーも、連携、強度の部分で足りなかったように感じる。バルセロナはカゼミーロの脇にインサイドハーフがポジションを取り、空いたインサイドハーフに対してセンターバックやキーパーがロングボールなどを使ってプレスを裏返し攻撃へと転じた。マドリーとしては、もっとディフェンスラインを上げて浮いたインサイドハーフまでセンターバックが出ていく場面を作り、同数で完全にはめることが必要だった。センターバックがインサイドハーフまで出ていく場面はあまり見られなかったため、チームとしてオーガナイズされていないように見えた。

マドリーの変化、ハイプレス

ハイプレスのやり方において変更を行った。ヴィニシウスが外切りでセンターバックへ、ロドリゴ中央、バルベルデを右に出してディフェンスラインにプレッシングを行う。しかし、これもキーパーも含めたディフェンスラインのビルドアップによって空いたアラウホへと繋げられ、プレス回避された。
マドリーのハイプレスは機能しなかったと言えるだろう。むしろ、リスク、ピンチを招く結果となった。

バルセロナのハイプレス

バルセロナは、ペドリをセンターバックまで出す4-4-2。ボールサイドの選手から順に捕まえていく。マドリーは、このプレスに対して裏返してチャンスという場面はあまり見られなかった。いつも通りクロースが降りてからのビルドアップで前進させることは多かった。
バルセロナはウイングが張って、仕掛ける。特にデンベレは脅威でやはり得点に絡んだ。デンベレはサイドで常に優位性を作り出す。また、フェラン、オーバメヤンの背後へのアクション、裏抜けは効果的で脅威となった。ペドリ、フレンキーもハーフスペース、ライン間でボールを引き出す、高い位置を取って押し込む。ブスケツが消された時はオーバメヤンが降りてポストプレー、前向きのブスケツを使って展開。バルセロナはこの試合、圧勝したと言える。チーム状態は上向き、バルセロナは復活を遂げた。

対するマドリーは、後半では3バックにしたが、2失点。カゼミーロをセンターバックにして4バックに戻し、中盤の構成を変えてモドリッチトップ下気味、バルベルデ、カマヴィンガの構成にし、流動的な中盤を作ったが反撃できず。CLのチェルシー戦に向けても不安を残す戦いぶりとなってしまった。

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