神は2人 大逆転マドリー レアルマドリードvsパリサンジェルマン

チャンピオンズリーグ2ndレグ
レアルマドリードvsパリサンジェルマン
〜お金では買えない伝統や歴史〜

この日、パリはネイマール、メッシ、エンバぺが揃って先発。豪華メンバーでサンチャゴベルナベウに乗り込む。二試合通して、内容で圧倒したのはパリサンジェルマン。マドリーが良かったのは2ndレグの後半のみ。150分は、パリ、30分はマドリー。しかし、その30分で3得点、逆転する。マドリーが最多の欧州王者である所以はここにあるだろう。圧巻だったのはモドリッチ、ベンゼマだ。

スターティングメンバー

レアルマドリードの守備とパリの攻撃

マドリーは、序盤ハイプレスを仕掛けた。守備時、バルベルデは高い位置を取り続けた。ボールホルダーへのプレッシングを行う。また、マドリーの右サイドは積極的に縦スライドを起こす。カルバハルが高い位置まで出ていく。そのため最終ラインは同数、ミリトンとエンバぺの一対一の場面が良く見られた。序盤こそ、うまくいったように見えたハイプレスだったが、それに対応し、メッシやネイマールが下りてボールを引き出しプレス回避される場面も増えていった。ヴェラッティも広い範囲でボールに関わり、プレス回避を行う。前がかりになるマドリーの背後は広大なスペースがある。そこをパリは狙う。そこで生まれたのは、エンバぺとマドリーディフェンダーの1on1。エンバぺは最高の脅威となった。実際に得点も奪われた。また、アセンシオは攻撃時には中に入り、カルバハルは外のレーンから攻撃参加が多かった。アセンシオのパフォーマンスはあまり良いものではなかった。右サイドの攻撃が良いものではなかったため、カウンターも受けやすくなってしまった。カウンターでのエンバぺは脅威となり続けた。バルベルデが高い位置でプレスをかけるため、クロースの脇のスペースを使われ縦パスを通されることも多く、前半は1点で済んで幸運だった。

パリサンジェルマンのボール保持の配置

パリは、ダニーロが降りて3バックを作り、両サイドバックが高い位置を取る。クロースの脇を使って縦パスを通し、前線3人でシュートまで持っていく。または、カウンターでエンバぺの突破からシュートまで持っていく。それに対して、マドリーはクルトワ含めたディフェンスラインが何とか対応。

流れを変えたのは、ベンゼマのプレッシングからのゴール
ベンゼマがキーパーまでプレスを行い、そこでミスを誘ってゴール。ここからマドリーが押し込む。アセンシオに代わって入ったロドリゴのパフォーマンスは良かった。右サイドの連携、攻撃が改善された。左サイドのヴィ二シウスの仕掛けも良かった。クロースに代わってカマヴィンガが入り、モドリッチが高い位置、バルベルデ、カマヴィンガがその下に入る。モドリッチはこの二人よりもプレス強度が高い。スプリントでのプレスを何度も行った。加えてベンゼマへのアシストも行う。圧巻だった。ベンゼマのゴールという仕事、モドリッチのパフォーマンスは別次元だっただろう。


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