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革命だ・その10。私案憲法草案 序文と宣言文。『小説 革命だ』抜粋掲載。人類の目指すべきところ。

人類はどうなるのでしょう。普通に考えれば滅びるでしょう。

 今世紀中に人類は100億人を超える。
 都市化は進む。
 経済は発展する。
 環境破壊は進む。
 温暖化も進む。
 食料は不足する。
 水も不足する。
 飢餓は拡がり、難民は増加する。
 食料や水の奪い合いの戦いが起きる。
 経済格差は拡がる。
 生態系は破壊される。
 絶滅する生物種は増加する。
 やがてその中に人類も入る。
 
 世界が今のまま進めば避けることのできない現実だと思う。

 

新・日本国憲法 私案

『小説 革命だ』の中で高校生たちが自分たちには未来はない。どうすればいいのか、読書会で話し合う。その熱気を受け隣の高校でも、読書会が開かれ、その熱気が徐々に広まり、新しい日本が産まれる。その新しい日本の憲法の序文と宣言文を掲載します。
 序文は、国民みんなで話し合って、生まれた国家、憲法であるという前提で作られたものです。
 宣言文は、現在の前文にかわるものです。
 良ければ新・日本国憲法の全文は『小説 革命だ』に掲載していますので、良ければ読んでいただければ幸いです。(電子書籍1144円・紙1430円)


日本国憲法草案

序文
 
 我々日本国民は、日本の永い歴史上初めて、全ての国民参加による話し合いによって、国民の叡智を結集し、ここに新しい日本国憲法を確定する。これは日本の文化、歴史、民衆の力の結集によるものである。

 宣言文

 私たちは日本国民である。しかし、日本国民である以前に人類の一員である。そして、人類の一員である以前に、この地上で暮らす生命種の一種である。
 人類もその誕生当時においては他の動物となんら変わる事がない生活を送っていた。しかし、今、人類は国家という大きな集団で暮らし、科学と経済を持ち、地球環境にまで影響を及ぼす力を持った。すでに人類の持つ力は、動物の一種ではない。今の世界のように、それぞれの国家がそれぞれの利益や豊かさを求め、より強い国家を作っていては、有限な地球はやがて破綻する。
 人類の持つ大きな力によって地球環境が変わり、絶滅していった生命種のように、やがては人類もその滅びゆく生命種の一種となる事を避ける事はできない。しかし、人類はこれからも進歩、発展して行かなくてはならない。そのためには、科学や経済の発展だけではいけない。豊かなものが更に豊かになるだけでの発展であってもいけない。
 進歩、発展とは、人類一人一人の幸福の実現であり、人類全体の幸福でなくてはいけない。そして、自分たちや、この星で生きるすべての生命と地球そのものの未来に責任を持たなければいけない。それが地球環境にまで影響を及ぼす力を持った人類の正しい進歩、発展である。
 百年後も、千年後も全ての生命種が幸福に生きる世界の構築。それが今、生きる私たちに与えられた課題であり、その課題を克服しない限り、これ以上、人類の発展は望めない。真の進歩、発展は国家や国民の壁を超え、日本国に所属する国民の一人でありつつも、人類の一人としての意識、そして生命種の一員としての認識を持って生きる事。それが出来た時に実現できる。
 私たち日本国民は、日本国民だけでなく人類全体の幸福を求める。
 私たち日本国民は、地球で暮らす全ての生命の幸福を求める。
 その実現を目指した国家を作る。
 その宣言をここに行う。

 

 この条文の解説、考え方は次の記事より書いていきます。
 どうぞよろしくお願いします。

参考文献参考文献ならぬ、参考noteです。


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