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読書について

僕は本を読むのが好きです。ほぼ音楽と読書で出来上がっている人間です。これらの娯楽に共通するポイントは、感覚を一つしか使わない事です。音楽は耳で聴く、本は目で読む(点字はなぞって読みますが、感覚が一つなのは同じです)。ラジオなんかもそうです。映画は観て聴くので、二つの感覚を使いますね。それともう一点、同じ読む行為の中でも小説には絵(視覚情報)がなく、漫画には絵があります。小説からは与えられる情報が少ない。そこが好きです。

文章しか情報のない曖昧な世界は「完全にサイケ」です。本を読み進めている時、無意識に情景って浮かんでますよね?その情景、冷静に考えてみると凄くいびつだったりしません?考えてんだか考えてないんだかよくわからない謎な世界が作られています。

そういうのってさぁ、良くない?

あとなんかヤラシクないですか?

作者の文章+読み手の妄想=変な感じ。その変な感じの上で、現実じゃまずお目にかかれないようなキモい事が起こったり、現実の中で誰も気にしてないような事を虫メガネで拡大して見せつけてきたりするんですよ?ヤラシイですよね。


飛んでる事とかヤラシイ事とか好きっしょ!?



〜その建物は、異様なオーラを湛えていた。一見普通な歓楽街の雑居ビルだか、数え切れないほどの哀愁を眺めて悲しみを使い切ったような、やけにがらんとした明るさを感じる〜






なんなりか情景が浮かびましたか?






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鳥貴族じゃん!!!!



こうなってしまうと、どんな言葉を並べ立てようがこのビルは「鳥貴族」です。

今のは例が極端ですが、姿を示されるとがっかりする事ってありますよね。人とかもそうじゃん!「長澤まさみに似てる女の子」って言われたらワクワクするけど、実際に会ったら「…あぁ、なるほどね…」ってなる場合のほうが多くないですか?小説はその点無限大なんです♾

情報が制限されている分、脳にダイレクト。逆に言うと、提示される情報は少ないので、能動的に文章に向かっていく必要があります。映画だろうと小説だろうと、どう楽しむかは自分次第です。が、小説は特にそこが如実な気がします。


〜あなたが読んだ本は、あなたの鏡なのかも〜


本を読んで湧き出た感情は、あなたの気持ちです。本の気持ちではありません。面白くない本を読んだ時だって「私ってこういうの好きじゃないんだな〜」とか思って、それだけでも立派なジブンに対する発見です。

今回はちょっと話し過ぎましたね(汗)。あなたの読書ライフが、もっと素敵になりますように♪

(窓花エイコ)






(窓花エイコ)

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