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HSP気質なPM,PJMが最重要視する、他者との”境界線”

この記事は、HSP気質のあるPM(プロダクトマネジメント),PJM(プロジェクトマネジメント)向けの記事です。

PM,PJMする上で重要な、他者との”境界線”について書いています

結論
・境界線は、「自分の責任は何?」だけではなく「自分の責任範囲外は何?」が大事
・他者をサポートするか基準は、「日々の業務か、人生の一大事か?」

・境界線は、「自分の責任は何?」だけではなく「自分の責任範囲外は何?」が大事

PM,PJMする上で、そして仕事に限らずあらゆる人間関係で、「何はやるべきではないか?」と考える事は「何をやってあげるか?」と同じように重要です。不健全に人を助ける事は、相手にとって甘えを余地を残し、自立を妨げます。

自分が肩代わりすると根本的な原因の探求と解決が行われません。自身の負担が増えてしまい、他のタスクが出来なくなるリスクもあります。

業務に着手する際はまず「何が自分の責任範囲?何が自分の責任範囲ではない?」を周りと認識合わせしましょう。

責任範囲が明確ではない仕事は、例えるなら”「この土地を守れ!」と命令されてたが、どこまでがその土地なのか分からない”ような状況です。

境界線のない状態で業務を遂行するのは、とても危険です。新しく生まれたタスク、誰が担当か分からないタスク、宙に浮いていたタスクが、PJTの下に集まってくる事があるからです。そこで、自分と各人の責任範囲は必ず明確にし、明言しましょう。

・他者をサポートするか基準は、「日々の業務か、人生の一大事か?」

とは言え、いざPJTが始まると計画通り進まない事があるものです。その時に、他者をサポートするか否か判断しなければいけない時があります。

結論から申しますと、相当な理由がない限りタスクベースでサポートするべきではなりません。判断の基準は「日々の業務か?人生の一大事か?」です。

もし、そのタスクが日々の業務であるなら、巻き取るのは止めましょう。なぜなら、それは相手の責任範囲であって、タスクをやり切れない時の対処方法も相手の責任範囲だからです。あなたの責任範囲ではありません。

あなたの責任範囲は、しっかりスケジュール管理し、タスクが終わらないかもしれないという事実をモニタリングし、優先順位をつける,タスク内容を簡略化する,場合によってスケジュール変更等を検討する事です。

では、どんな時はサポートしてあげるべきなのでしょう?それは、「相手にとって人生の一大事」の時です。例えば、病気になってしまい仕事が続けられない。家庭に不幸があり休まなければならない等、一人では抱えきれない重荷が発生した場合です。

言い換えれば、そのような事態は滅多に発生しません。

不健全なサポートは、例えるなら”隣の芝生に水を上げる”ようなものです。本来お隣さんがやらなければいけない事を肩代わりすると、相手は「自分がやらなくても物事は上手くいく」と勘違いしてしまいます。隣の芝生に水を上げているうちに、自分の芝生が水不足になってしまいます。

日本人は親切を美徳とします。また、HSP傾向がある人は他者との境界線を曖昧にしてしまう傾向があります(それが、HSP傾向な人の良さでもあるのですが)。

そうだからこそ、「何が自分の責任範囲か?何が自分の責任範囲外か?」を常に周りと認識合わせし、他者の仕事を巻き取るなら「それが日々の業務か?人生の一大事か?」と考えた上で判断しましょう。

今回は以上です。PM,PJM活動のお役に立つと幸いです。