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還る処

閑静な都心の一角に、自分と向き合う処がある。演劇という名の表現を基軸に、自分自身を陳腐化し、創造力によって再生を図る空間。ジャンルを超え、人間の本質を炙り出す。ここに集うものは、覚悟を決めた弱者たちだ。

「境界線を引かない、境界線を持たない」「表も裏であり、裏も表である」「メディアに踊らされるな、自分がメディアになれ」という、アイデンティティを貫いた、故伊藤正次氏の演劇研究所。

そんな素晴らしい場所を、偶然的必然に知り、急遽会場を変更することに決定しました。全てが、流れるままに進む感覚。逆らわず、争わず、ただ自分の行き先だけは見失うことのない、楽な状態。この流れの先に待つのは、「風の吹かない場所」。赴くままに還っていく。


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