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ロシア映画 「戦争と平和」

以前、ロシア映画をアメリカのAmazonから購入した時、いくつかのバージョンには日本語字幕もあって驚いたことを記事にしました。

この投稿の中で、ボンダルチュク監督の「戦争と平和」も、この際ということで買ってみました。値段は、日本のAmazonでなら7,380円がアメリカのAmazonでは配送料込みで38.47ドル。ざっと4,200円ぐらいでしょうか。

アメリカから太平洋を越えて運んでもらっても40%以上安いという、なんだかわけがわからない状況になっていますが、それはともかく。

「戦争と平和」(ボンダルチュク監督)の言語設定

先ほど届いたので確認してみました。記事トップの画像はケースから出したところ。右が本体ケース。そして4枚の本編ディスクが2つの豪華なケースに収められており、ボーナスディスクは紙ジャケット入り(左端)です。

さて言語についてですが、こちらは予想通り、ドンピシャ!

日本語字幕がちゃんとついていました。ディスクを入れたときに出てくる、「本作品の権利は当社に留保され」のような警告はロシア語と英語、フランス語しかないのですけどね。

これは音声と対応しているようです。

音声は露語・英語・仏語に対応。すべて5.1ch対応

ディスクを入れたとき、最初の言語選択画面がこちら。音声もこの3か国語での選択となります。

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こちらが音声選択画面。すべて5.1chスピーカー対応なんでしょうか?うちにはそこまでのシステムがないので、確認のすべがありません。

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本編の字幕選択はなんと14か国語

驚くのは、字幕選択画面。ヘブライ語やギリシャ語まで、なんと14か国語もあります。ここまで気合の入った字幕設定はあんまり記憶がありません。

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ディスク5のボーナストラックの字幕では、さすがに14か国語もなくて、英・西・独・仏・伊・日の6か国語。こちらは逆に驚くべきことに、なんとロシア語がありません。

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ボーナスディスクにはトルストイの生家などの動画も

ボーナスディスクから、作家「レフ・トルストイ」で実家の中を映しながらトルストイについて説明しているところ。

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トルストイの生家は、ヤースナヤ・ポリャーナで博物館として保存され、観光できるようです。(2021年現在、そもそも国への出入りが制限されているので、どうなっているか分かりませんが。)

上智大学の露語科の学生さん(当時)がトゥーラとヤースナヤ・ポリャーナを訪問した記録を残してくれています。

一周回って何か美しいモスフィルムのクレジット

映画本編の冒頭で映画会社のクレジットが入ります。20世紀フォックスでもどこでもありますが、モスフィルムのはこんな感じ。

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構図と言いデザインといい、なぜか美しいと思ってしまいました。

ロシアの大河ドラマ

ディスク4巻で6時間43分(Amazonのコメントでは421分=7時間1分)もの一大叙事詩。NHKの大河ドラマ総集編並みですね。

ところで、このボンダルチュク監督の「戦争と平和」が実は日本でも上映されていて、当時としては大ヒットを飛ばしていたとは知りませんでした。

それどころか、このヒットが縁となって黒澤明監督がデルス・ウザーラを撮影して復活したとか、そちらについては初めて知りました。

第1部を見てみたのですが、これを映画館で上映してヒットさせるとは、すごいです。

今の時代に流行るとは全く思っていませんが、たとえばアメリカのコメディに18世紀末から19世紀初頭に活躍したバイロンの詩が引用されているように、こういう作品を見ておくことも「その国の言語空間」に浸る上ではぜひやっておきたいと思います。

RUSCICO版は日本語字幕が付いている可能性が高いのでは?

全ての映画を確認したわけではありませんが、少なくとも「戦争と平和」については、日本語字幕も含めてきちんと入っていました。

ロシア映画(というより旧ソ連映画)でRUSCICO版があるなら、今のうちに買っておいた方が良いかもと思います。

そして、RUSCICO版ならアメリカのAmazonで購入しても日本語付の可能性が高いと思います。(そして、たぶん安い。)

この映画を見て、ロシア語だけで楽しむなどというレベルには到底至っていない現状では、非常に良い買い物をしました。

今日も最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。

質問・コメントなどありましたら、コメントいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

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