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【楽曲制作「夜標」】すべてのご縁に。


思いが強い分、書きたいことがたくさんあって、この話ばかり続いてしまってすいませんf^^;。。。

あともうちょっとだけ、「夜標 -night sign-」制作話にお付き合いくださいませ。



今回の楽曲、制作にお力をお貸しいただいた方々はもちろんではありますが、実は「直接」じゃなくとも、「その方々の存在がなかったら、この形にはならなかった」という方々がたくさんいらっしゃったりするのです。
今日はこの場をお借りしまして、僕的に「その中でも特に」という方々について、ピックして書かせていただきたいと思います*

…たぶん、ご本人さま達は身に覚えなくて、びっくりされるかもですがw

ま、でも、「人生変わった、あの一言」とかって、「言われた側」には大きくても、「言った側」って案外覚えてなかったりするでしょ。
そんな感じです^^

とにかくそれくらい、今回取り組みにおいて自分的に「大きなきっかけ」となった方々の存在ということなので、ちょっとそれを書いてみようと思います。


*Alen ~Netflixと共に生きていく~ さま

まず最初は、何をおいてもこれかなと思うのが、今回楽曲の原曲を紹介した記事にいただけた「Alen」さんのコメント。

20年前に「絶望」を書いた(はず)の原曲「O.W.L.」を聞いていただき、それについての記事を読んでいただいたAlenさんが、

私にはすごく前向きな詩に感じられました。

とコメントをくださったこと。

受け取り方って、人によって、こんなに違うのか…!

僕的には、目から鱗でした。

…だったら、この「絶望」の先に、「希望」って見出せるのかも。

って、思わせていただけたこと。
それが、今回取り組もうと思った、いちばんの発端です。

このコメントをいただかなかったら、やってなかった。
今回のこの作品は、生まれてなかった。

僕的には、Alenさんという方は、例えば「空気の湿り気みたいな微細なところにまでアンテナを伸ばして感じとるような方」だと思っていて、その感度の方が僕の楽曲に対して、自分じゃ思ってもなかった捉え方をしてくださったこと。

これが、とても大きかったのです。



*ゆうなって さま

そして、「ゆうなって」さんのこの記事。

こんな遊び方、あるのか!
こんな絡み方、あるのか!

って、正直これを見たとき「すげー!やられた!」って、鈍器で頭を殴られたような衝撃を覚えたのでしたw

僕自身、noteで色んな方と交流しつつ、でもどこか「noteでなら、こんな感じ」って、記事紹介とか企画とかみたいな「noteの枠の中での振る舞い方」的なのを無意識で意識しちゃって考えてたのかもって、思わされたのでした。

「表現するのは自由だぜ」
「やりたいように素敵なアウトプットしてこーぜ」

そんなふうに言われたようで、僕的に「見えない枷」を外してもらった感じがしたんですね。

だからこそ今回制作は、「きっかけはnote」だけど「音楽映像作品」って形に向かって進め、着地することができたのだと思っています。



*いとかよ さま

あと、僕個人的に背中を押してくれたと思うのは、僕の音楽表現に対して「いとかよ」さんがくださる反応でした。

僕が作る音楽って、「シンプルでわかりやすいキャッチーなものではない」と思っていて、しかも「小賢しいところに情熱を注ぐような自己満足で成り立ってる」と思ってたんだけど、言ってしまえばそんな「きっと伝わらないだろうポイント」にいつもことごとく反応してくださるのが、いとかよさんでした。

自分よかれでこだわってやったものを、拾ってくれる人がいるんだ

その存在を知れたことって、精神的にすごく大きいと思う。だから、制作に踏み切れたんだと思うわけです。


例えば、今回の楽曲って、「Aメロ・Bメロ・サビ」みたいな、いわゆる歌ものJポップ王道の構成じゃないわけです。
「どこがサビ」とか「どこがメイン」とかない。
その上、コード進行も、中盤一箇所以外は、延々と同じのを繰り返す構成で。
しかも終始キック4分打ちドンドンって単調なリズムなので、

同じ感じが、淡々と繰り返し、流れてるだけ

って思われかねない。

でも、僕的には「Jポップ王道の構成である必要はない」と思って、特にこの楽曲は「移り変わるように流れるような作りにしたい」と思ってそうしたわけで。

…僕のやること、つくるものはいつも大体そうだったりするんだけど、「まだ世の中にない形」だったり、あってもニッチというか「何かと何かの間」みたいなことが多いので、わかってもらえなかったり、受け入れてもらえなかったりってことがとても多いんですよね。。。f^^;
「やりたい形」と「伝わるかな?」が、せめぎ合う。

例に漏れず今回もそうだったんだけど、そんなときに、「いとかよさんのような方がきっと拾ってくれる」って勝手に思い描いて笑、そこに向かってやりたい形をブレずに突き進められたと思うんです。


自分ひとりじゃ思いもしなかった「違う解釈」をAlenさんが見出してくれたことをきっかけに、それを「やっちゃえ」って言ってくれるようなゆうなってさんと、きっと拾ってくれるだろういとかよさんの存在。
それらがあって、「今回、この形でやってみよう」って一歩を踏み出せたと思っています。

本当に、「noteのご縁」あってのこの形、だったと思うのです。
noteやってなかったら、間違いなく、こうなってなかった。
皆様あってのこの作品、本当に感謝しきりなわけです。

心より、ありがとうございます*





…あと、ついでにせっかくなので、この流れで、この楽曲の「きっと伝わらないだろうポイント」を書いてみようと思います^^
ここから先は、マニアックポイントを楽しみたい方向けw


*ポリリズム

この楽曲の基本リズムはすごくわかりやすい「4拍子」ですが、実はギターシンセのリフだけ終始「8分の5拍子」で、いわゆる「ポリリズム」を組み込んでいます。

ポリとは「複数の」という意味、つまり「複数のリズム」ということ。
ポリリズムとは 複数の異なるリズムや拍子が同時進行している音楽のことです。

そうすることで、アクセントが規則的に不規則に大きくゆらぐ感じが出る。

8と5の最小公倍数40、つまり8部音符40個目で一周して、再び4拍子リズムのアタマの拍と重なるという、大きな周期ができるわけ。
細かく刻む「8分の5」、定期性をもった「4拍子」、その中で40周期で戻ってくる大きなうねり。
僕的に「うちよせる波」のような周期をつくりたかった感じです。

リズムで浮遊感みたいのを出したくて入れた「ポリリズム」。
…はい、こだわるポイントがマニアックですねー^^


*20年前の思い

あと、もっとメンタルな「思い」の部分も、詰め込んでみました。
楽曲後半の間奏には、「20年前の思い」を音にして組み込んでいます。

間奏の左側、僕が拡声器で歌ってるような感じで聞こえる「メロディと英語の歌詞」は、20年前に原曲「O.W.L.」を作ったときに、プロジェクトの一環として、ベーシストがつくった歌モノから引用したもの。

そして、それと被るように間奏の右側で聞こえる、「ピアノソロ」みたいなところは、これも同じく20年前に原曲「O.W.L.」を作ったときに、ピアニストが弾いてくれた旋律をそのまま活かしたもの。

例えば「ビフォーアフター」で、匠が「リフォーム前の家の思い出」を「新しい家の一部に再活用して組み込む」みたいな感じで、僕も当時の彼らの表現を、この楽曲に入れたかったんです。


20年前に一緒してくれた仲間たちのご縁。

そして、今ここnoteでのご縁。

すべてつながって、今この曲ができている。


そういうものにしたい、そういう表現にしようと思って、作り上げた今回の作品。


composition and progression : Toshiro Watanabe
piano arrangement : Kazuya Ishide
various works : Tasuku Watanabe
various works : Ryo Takagi
on “O.W.L. project” [1999]

words : Chisa Ogawa
painting and drawing : akari’n
title calligraphy : Saisetsu
from “note” [2021]

vocal : ama
sound mastering : Ryusuke Sasaki

all other work : Tomokazu Kubota

special thanks to Alen, Yu-natte, Itokayo, and many noters


上記英語のお名前をクレジット表記を、動画中に入れさせていただいたのは、そんな思いからでした。
今日のこの記事では、前述の方々も「special thanks」追記で^^

ご縁をいただきました、すべての皆様へ、感謝を込めて*


というわけで、今回はそんな感じで。
制作話、いよいよ次回最終回。
…やっとですw


読んでいただき、ありがとうございました!



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最後までお読みいただき、ありがとうございました!頑張って書き重ねていきますので、是非またお越しください。