口の中に1500万年前。
「今、口の中に広がってるのは、1500万年前の海の味なんですよ」
おー、なんてロマンチック。
素敵なタイムトリップ。
ということで、前回に続いての流れで今回も「ワイン」についてです。
よく「コンサルやってると、色んな業種に詳しくなる」と言いますが、僕もまさしくそうで、もともとワインとか全く知らないし、飲みもしない人でした。
それがいつの間にか、ワインの比率が高くなった。
ワイナリーさんに関わらせていただくとウンチクも色々覚えるもんで笑、そんな話を書いてみます。
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冒頭のお話。
前回記事の宝水ワイナリーさんのワインをティスティングして、醸造家さんに色々お聞きしたときの一コマです。
この時ティスティングしたのは、確かシリーズワイン「RICCA -雪の系譜-」シリーズの白「シャルドネ」だったかな。
宝水ワイナリーの畑のブドウからできるワインは、味わいの中に「塩味」が感じられます。
これは「土」の成分が大いに関係しているんですね。
同じブドウを栽培してワインをつくっても、つくる土地の「土」によって味わいがかわってくる。
こういうのをワイン用語では「テロワール」というんだけど、日本語ではバッチリ当てはまる語というのがなくて、大体で「気候や風土」と訳されたりします。
この時ティスティングした「雪の系譜」シリーズは、この土地の「テロワール」を表現することを意識してまとめられたワイン。つまり、「土」がもたらす味わいが感じられるものだということ。
なるほど、土って塩味ってことなのね。
いやいや、ノンノン。
1500万年前、ここは海の底だったんです。
だから、ここの土は塩の味がする。
今、口の中に広がってるのは、1500万年前の海の塩味なんですよ。
宝水ワイナリーの畑は、貝の炭酸カルシウムやミネラルが豊富に含まれている海性地層。
何百万年も前に深い海の底にあった「土」が、今この瞬間に口の中で味わいとして広がってるのか。
おー、なんてロマンチック。
素敵なタイムトリップ。
こんなこと女性とワインを飲みながらとかサラッと言えたら、ちょっとトレンディなドラマみたいじゃね?笑
その時は「テロワール」って言葉も一緒に添えるのをお忘れなく。よりエクセレントになります笑
…って最後に一気にチャラくなってしまいましたが f^^;
もし宝水ワイナリーのワインに出会う機会がありましたら、そんなウンチクも一緒に楽しんでみてください。
「ワインの味わいは、ブドウの育つ土によってもかわる」
今日はそんなことを覚えていっていただけたら、うれしく思います。
読んでいただき、ありがとうございました!