ネットワークビジネスに勧誘してくる人の特徴を考えてみた

ネットワークビジネスとは、口コミによって商品を広げていく「マルチ・レベル・マーケティング」という仕組みを用いたビジネスのことです。

ビジネスといっても、固く考える必要はなく、ただ周りの人に物を買わせたり、会員になるよう登録させるよう促すだけです。

最近、私が普段信頼している方から、「ネットワークビジネスのセミナー（説明会）で話だけでも聞いてほしい」と言われ、実際に行ってきたため、その体験を踏まえて参加者の特徴を考えてみました。

ネットワークビジネスに勧誘された（体験談）

1. 長年の友人からの勧誘

2022年6月中旬、長年の友人であるAさんといつものファミレスで、いつものように朝活をしていると、いきなり勧誘がありました。

「君とやりたい事業があって、個人事業主に福利厚生の登録をしてもらうサービスなんだけど」
「まず月額4000円の会員登録が必要」
「ネットワークビジネスでさ、一回セミナー（説明会）だけでもきてほしい。興味がなかったらやらなくて良いから」

Aさんは1年ほど前に脱サラし、個人事業主としてレンタルスペースの貸し出しなど行っており、金銭的にも困っておらず、自由な時間も増えてます。そのような状況の方が、何故勧誘をするようになったのか、割と大きな失望と少しの興味があったため、様々な思いは置いといて、セミナーに参加してみることにしました。

2. セミナー（説明会）前の先輩勧誘者

1週間後、セミナー会場を目指して、横浜に向かっている最中、Aさんから連絡がありました。

「セミナー前、少し話そう^ ^」
「役者の方と友達なんだけど、君と話したいって」

Aさんとはセミナー前、少し早めに会う約束はしていましたが、
当日後戻りできない時間帯に追加でぶち込んでくるとは思いませんでした。
実は私のこと嫌いだったのでしょうか？

案の定、Aさんの先輩勧誘者である役者（自称）の方はネットワークビジネスや事業の素晴らしさを延々と語ってました。
役者と名乗っておきながら、舞台の話は一切出ず、マルチの勧誘ばかりしているのって何か悲しさを感じますね。

また、Aさんは入りたてで事業について詳しくないのか、ニワトリみたいに頷いてるだけでした。（自分が説明できない理解度で、何故入会したのか謎ですが）

役者（自称）の話す内容としましては、

「ネットワークビジネス、最初私も疑ってました。。が！！」
「このビジネスはそこらへんのビジネスと違う」
「この私の説明で、今から始まるセミナーの理解度が高まります！」
「難病の妹のため、不労所得が欲しかった」（別に入会理由は聞いてない）

ネットワークビジネス、マルチ関連の方って自分で話してて違和感はないんでしょうか。
「このビジネスはすごい！」って言葉、どこのネットワークビジネスでも常用してますよね。お互いに喧嘩し合ってほしい。

様々話をして頂いた（笑）にも関わらず、私は「Aさんと仲が良いため、その義理でセミナーに参加しますが、今のところ興味出ませんね」とだけ話してました。

20分ほど会話した後、セミナー会場に向かいます。

3. セミナー会場（開始前）

セミナー会場の受付にて、Aさんが私の分のお金（セミナー参加費？）をまとめて支払っていたようでしたが、見て見ぬふりをしました。

セミナー会場の規模はざっと見ても100人は参加しており、ステージにはでかいスライドがあります。

私のような新規参加者は一番前の席に座らされ説明を受けることになります（笑）受付で新規リストをチラ見した際、最低でも10人ほどは新規参加はいたようです。

説明会が始まる10分前に席に着いたのがまた最悪で、Aさんや先程の役者（自称）次々と仲間を挨拶に連れて来させます。名刺もいくつかもらいました。
挨拶に来たのは3.4人で、2.30代かつ優しそう〜な雰囲気の人ばかりでした。そこで少し気づいたことがあります。Aさんも普段は優しく、役者（自称）も優しそうな雰囲気で、怒ったことがなさそうに見える方ばかり。何というか挨拶に来た人含め、全員カモにされてもおかしくないかもなと妙な納得感を得ました。

4. セミナー開始

セミナーは2時間ほどありましたが、みてる人を飽きさせないような発表者の話し方はすごいなと素直に思いました。
セミナーの具体的な内容をこちらに記すのは控えます。といっても、成功者の紹介やスピーチが7割、ビジネスのルール、紹介した際受け取れるお金の説明が3割とかで、これ以上でもこれ以下でもなく、深い内容でもなかったので良いのですが。

5. セミナー終了

セミナーが終わった後がまた地獄でした。
Aさんが「実は俺がこの事業をやろうとして理由はさ。。」とドラマチックに話そうとしてきたり、セミナー開始前に挨拶に来た人たちに加え、他のベテラン達も囲い込んでこようとしたりでお祭り状態です。

私の断り方としては、「非常に面白く、良い話ですが、説明を受けてもやはり興味が持てず、私自身やりたいことや目標があるため、今回はお断りさせて頂きます。」です。

このように答えると「なんでも疑問には答えるよ！」「とりあえず入ってみたら！？」と返されますが、「質問や不安な点も一切ありません」「内容も今の説明で分かったため、とりあえず入るのはやめます」で対抗し、そそくさと会場を後にしました。

6. セミナーを受けて

セミナーを受け、改めて感じたのは、率直に「みんなこのネットワークビジネスに違和感を持たないのか？」といったことでした。

体験談が少々長くなってしまいましたが、私の違和感とともに、勧誘してくる人の特徴を書き出してみようと思います。

ネットワークビジネスに勧誘してくる人の特徴

特徴を考えてみましたら、予想以上に大量に出てきましたので、ずらっと並べます。

優しい

人を怒ることがなく、逆に怒られそうな立場の人。セミナー会場で感じた優しいだけの人が集まった生ぬるい雰囲気。反吐が出ますね。

本当にお金が欲しい

本当にお金のない人かつ他にお金を稼ぐ選択肢が思いつかない人。今回の場合ですと、月謝4000円かかっているため、単純に頭が弱い人です。
また、お金が欲しいケースに、「貧困な場合」と「生活はできるけどもう少し遊ぶ金が欲しい」と様々ありますが、なんにせよ頭が弱いと無理です。

不労所得に憧れがある

「ﾌﾛｳｼｮﾄｸだー！」と高々に連呼するのはもうやめて頂きたい。
稼げても月数千円、数万円なら、若いうちに日雇いのバイトでも入れまくって貯めててください。この事業に入りながらですと、月謝4000円かかるので、もうわけわかめですが。

今の生活に不満がある

これは現代人の標準装備といっても過言ではないと思っています。会社員、または自宅以外のコミュニティに入り、そこでビジネス（笑）をやるなんて、生活のクオリティオブライフ？でしたっけ上がりまくりの自己肯定感上がりまくりですよね。。やるしかない。。。

自分は特別な人間だと思いたい

上記の「今の生活に不満がある」に関連するのですが、「自分はこんな日常におさまっている人間じゃない」ですとか、「周りとは違うことやる自分って特別。。？」的な感情が動機になり、愉快な生ぬるい仲間とビジネスやってる自分をSNSにあげるのが楽しい人です。自己承認欲求も満たされそうですね。誰にアピールしているんだか。

流されやすく、自分の目標がない

自分の目標がなく、他人に目標を委ねている人です。無趣味でSNSや他人の決定に身を任せる人生を送ってきた人ですよね。人生の目標や自分のやりたいことがなく、頭空っぽで生活している。今まで何の行動もして来なかったけど、突然のマルチ勧誘で目覚めました私！このすごいビジネス（誰かTVにも出ているような人がすごいといっているから、中身はよくわからないけど多分すごい！）に偶然出会えて、これが今の自分の目標です！

自分の意思でやっているかのようでカモと化していることに気づかない。悲しいなあ。

周りに面白い友達が少ない

ビジネスやってる最高の仲間と出会えて最高の飲み会だ！こんなコミュニティ他にないぜ！

これは偏見ですが、ネットワークビジネスやっている方って、人と会話するのが好きだけど、人との距離感を考えられない方が多いと思うんですよね。勧誘してくる蛮勇もそれに当たると思ってます。どのような会話をしたら人と仲良くなり、人との縁が切れてしまうのかとか。「ネットワークビジネス」や「マルチ」なんて単語、友人に出したら終わりじゃないですか。

選択肢のない中で、最初に見つけたコミュニティがネットワークビジネスであったのが、運のつきであったのか。。難しいですね。

ネットワークビジネスについてリテラシーがない

「ネットワークビジネス」「マルチ商法」「ねずみ講」「連鎖販売法」
「勧誘」「友達」「失う」「デメリット」「大きい」

。。。もう少し考えましょうよ！？
友達を失って金も失う体験談なんてネット上で大量に散らばっているでしょう！？そうでなくとも、1、2ヶ月ネットワークビジネスに参加してみたら、分かって来ないですか！？

今はビジネスをやる仲間だけは裏切らず残るかもしれません。
でも数年後、数十年後会話しているのは切磋琢磨（笑）したビジネス仲間でしょうか？違いますよね。

まとめ

ネットワークビジネスの勧誘をする人の特徴という名目で記事を執筆しましたが、ただ私が発散したいだけの目的でした。

ここ最近学生時代からの友人や信頼していた人から様々なネットワークビジネスの勧誘をうけ、いい加減トサカにきています。

ネットワークビジネス、マルチ商法は友達をお金に変える友情崩壊ビジネスだからです。それに気づいている勧誘者はどれほどいるのでしょうか？うまい話には常に違和感を持って、それこそ信頼する友人や身近な友人に相談してみても良いのではないでしょうか？

たまたま出会った、先にネットワークビジネスをやっている方の話をすぐ信じる、勧誘を始める。
これこそうーん信じ難い。