『繚乱コスモス』(3)☆ファンタジー小説
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(美奈子さんにこのお茶を飲ませるワケには……)
徳子は震える手で茶碗を持ち上げつつ、猛烈に考えた。お局OLに気遣いするのとは別の脳ミソを、フル回転させる。
(これしかないっ!)
決めるが速いか、徳子はコケた。茶碗を持ったまま。
中身はテーブルにぶちまけられ、美奈子以外の3人は初め驚いた表情を浮かべ、次第に迷惑そうな表情へと変化する。
「おいっ、ナニをやっとるんだっ、イヤすみませんですはい……」
開発部の課長は、徳子に対しての小言と来客への謝罪を交互に繰り