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草画帖 26


草画帖第二十六号を発行しました。
十薬号です。

  どくだみや真昼の闇に白十字  川端茅舎

くらがりを好むドクダミは、また清楚な白い十字を広げます。
この十字は総苞で、花はその真ん中に立つ黄色い穂に。

蒲原有明が、その詩「どくだみ」で
「單瓣四片の白蓮華」(ひとえよひらのびゃくれんげ)と謳ったら、

「…どくだみの詩を作って或る雑誌に寄稿した。啄木はその詩を読んだといって端書を一本送って来た。端書にはこういうことが書いてある。君はどくだみに白い花が咲いて、それが四弁だと数えているが、あれは植物学上、実は萼片に当るもので、花びらではないというのである。」(蒲原有明『夢は呼び交す』)

厳密には萼でもなくて苞らしいのですが啄木さん…


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6月5日がスペインの詩人、フェデリコ・ガルシア・ロルカの生誕日で、その日に描いた二枚も掲載しています。

詩は「植字」「雲雀」の二篇。


紙版、Web版、自由製本版があります。
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Web版は下記URLで閲覧できます。
ご自分で印刷製本したい方には印刷用PDFを無料で提供いたします。
ご自由にお楽しみください。

草画帖 26


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