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2023年祇園祭神輿渡御


長時間待ったがこんな写真しかとれませんでした

2023年7月16日は京都祇園祭宵山。そして翌日は山鉾巡行と神輿渡御。そのまつり見物のため妻とその友人2たり、そして私の4人は新幹線の旅、京都に向かった。
この時期の京都の暑さは殺人的、16日の宵祭も人だかりと暑さに耐えながら歩いたが、独特のお囃子に心踊る夜であった。
私は日本史の研究がライフワークであり娘たちもその京都的教養を身に着けてもらいたいため京都の大学に通わせた程の京都好きだった。自身の勉強のため京都にある団体にも通った。
仕事が現役のときは祇園祭を楽しむ時間もなく、仕事を離れた今じっくりとまつりを楽しもうという京都旅行であった。

 17日は早朝から山鉾巡行の見学であった。7時すぎには既に四条河原町付近は人並みに揺れていた。私達は河原町御池の交差点に急ぎ、辻での引き回しを楽しもうとしたが8時前後既に自由席の歩道沿線の好ポジションは埋まっていた。おまけに高く登り始めた太陽の日差しが頭の上に降り注ぎ、成人病の既往症を持つ自身と妻の健康が気になり首には冷水を染み込ませたスカーフを巻き、ハンディファンの風を首に当てながらの数時間であった。
無事長刀鉾の辻回しを見て早々と八坂神社の神輿渡御見物のため河原町御池を離れた。
 しかし、神輿渡御の始まりが夕、6時前その前の時間をどう過ごし、暑さから身を守るかが問題だ。幸い昼食を予定した料亭で冷房の効いた部屋でゆっくりできたのが幸いであった。
しかしその後5時間ほど時間がある。相変わらず境内は人の群れで熱気も最高潮、木立のある場所で2時間ほど休んだ後、ネットが知らせる西楼門の階段の席取りに向かった。その時は既に中央部分はかなり人で埋まっていた。
私達は自分たちの\循環器系の既往症を考慮して四条に向かって左側に移動して3時間ほど開幕を待っことにした。
しかしながら石段は暑さに焼け、下から炙られているようだった。この席は八坂神社の石柱と狛犬に遮られ多少の西日は遮られるものの三基の神輿の集合を見るには不向きだ。しかしながら南楼門から出発した行列を左手に見るには良かろうとした席だったがその規制線が貼られた西楼門の高台の空き地に祇園太鼓の太鼓が並べられ始めたのには仰天。
演奏者がズラリ立ったら私達の視界はまるで塞がれてしまうだろう。
案の定、行列がやってくると何処からかやってきた女子の演奏者達が空き地の全面に並び始めた。3時間以上炎天で待つ私達の視界を塞ぐように並び写真撮影を始めたのではないか。私は、仕方なく狛犬の足の隙間から石段下の渡御を見たが、一応注意をしたほうがいいとその女子演奏者達に声高に注意を与えた。
私達は暑さに耐え3時間以上ここにいる。貴女方は直前にやってきて観光客の視線を遮り傍若無人にシャッターを押している。演奏のためでなかったらしばしそこから移動してと頼んだのだ。
年配の女子の一人は直ぐに移動したがそれより年若の女子達は言われたのが気に食わないのか明らかにその表情を表し、私の小言を無視続けたのだ。
私も地域の太鼓集団育成のため長い間指導に参加したことがある。そのモットウは地域に愛され、参拝者に愛されるマナーを身につけさせることだった。日本の伝統芸の目的はその演奏技術の習得が第一義ではあるが、先ずはマナーの修得が大事である。そこが評価されての伝統文化の継続が可能であるからだ。
祇園太鼓の演奏者たち、並びに指導者たちはこの些細な苦言を無視することなく遠方はるばるとやって来る参観者達に一片のおもてなしの心を持ってもらいたいものだ。

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