札幌記念にクラシック馬参戦
桜花賞馬で、今年最も評価の高い3歳牝馬のソダシが、札幌記念に出走します。
ぼくの競馬小説『アイドルジョッキー弥生は1番人気!!でGⅠレースを勝てるのか⁉』では、クラシックを獲った主役馬が札幌記念を使ってきます。異例のローテーションです。
この、夏のローカルに使うというのは、一応小説の中では理由があるのですが、書き手の好みでもあります。
ローカル開催は競馬のオフシーズンで、多くの有力馬が休養に充てています。また、有力馬がレースを使おうにも、条件に合致しません。下級馬の活躍の場となっているため、有力馬が出ようとすると重いハンデを背負わないといけないことになります。
競技において盛り上がる時期とそうでない時期を作るのは、重要なことです。相撲の立ち合いみたいなもので、静まるいっときがあるから、盛り上がる一瞬がより華やかになるのです。
ですので、晩秋から始まるGⅠレース期間の前に、一休みといった時間を置くのは経営上は理にかなっています。つまらない夏のローカル開催があるから、秋の天皇賞や菊花賞、ジャパンカップや有馬記念が「待ちに待った!」となるのです。
しかしやはり、夏であってもジョッキーは1レース1レースを真剣に乗り、厩舎も真摯に馬を仕上げます。暑い時期で、GⅠレースで盛り上がる春などよりたいへんなはずです。また、地方遠征のため、家族と離れ離れになる関係者も多いです(知り合いの厩務員さんで、それが楽しみなんや~、と笑って言った人もいましたが^^)。
特に北海道はローカル開催しかなく、春秋の盛り上がる季節にはレースを行いません。できれば、世間の注目を浴びてほしいなぁというのが、ぼくの思いです。以前から、ローカル開催が好きだったのです。
だから、ローカルに有力馬が出てくると、うれしくなります。特に3歳クラシック制覇馬は、直近でGⅠを勝っているだけに、有力馬中の有力馬です。昔の名前で出ているGⅠ馬ではないのです。
ただ、現実には、札幌記念くらいしかありません。他のレースではハンデがきつくなってしまいます。
札幌記念なら定量戦なので、3歳の、特に牝馬であれば負担重量の面でかなり有利です。あとは、特色がありすぎるコースや、古馬のレースの流れなどを克服するだけです。
今回ソダシは負担重量(ジョッキーの体重を含めた背負う重量)52キロで出走できます。1番人気馬は3キロ重い55キロ、牡馬GⅠ馬は57キロです。またジョッキーが、ローカル開催ではトップジョッキーと言ってもいい吉田隼人。好位先行からぶっちぎってくれるのではないでしょうか。
期待しています!!
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