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休校中チャレンジ~長唄三味線~12日目&「子育てwith長唄」回顧録

娘、お稽古&浴衣会デビュー

2016年、娘が3才になりました。この年の6月6日に「さくらさくら」でお稽古を始めました。お兄ちゃんがお稽古する隣で訳も分からずに座っていた娘ですが、興味はあったようで嫌がらずに始めました。

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息子もこの年に三味線を開始し、「さくらさくら」のお稽古。おぼつかない手つきの演奏の息子と、舌足らずで「さくら さくら 野山も里も…」の“野山”を“のやや”と唄う娘。

息子は初めての三味線に苦労しました。6歳の体で大人の三味線ですから、無理もないのです。どうしても自分の子供のお稽古は、厳しくなってしまします。よく怒られ泣きながらお稽古したものです。

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この年の7月に私のゆかた会、8月に祖父(勝禄師匠)のゆかた会があり、ついに娘もデビュー。兄が三味線、妹が唄、兄妹初めての合奏です。会場となった場所は、私も初めて舞台に出た思い出の心斎橋にある「湖月」。

弟と一緒に、ずっと子供のころから出続けてきた舞台で、思い出たっぷりの場所です。それがこの年を最後に閉店してしまい、これが最後となってしましました。

その頃の写真です。真ん中にいるのはいとこです。父も若いし、私たち兄弟も小さいですね。

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そんな思い出の場所で、同じようにデビューを果たした子供達。とても感慨深いものがあります。

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この年の私のゆかた会では、落語の演目もありました。後輩の稀音家淳也氏が落語が趣味で、それなら私の会でひと席、となったのです。私のお弟子さんに鳴物の名取さんがいて、そのお弟子さんに他のお弟子さんが鳴物を習い、出囃子などを付けるとい、素人ながらに凝った趣向でした。
ゆかた会は気楽な会ならではの試みが出来る場所で、「長唄演奏会へ行く」と言う敷居を下げるべく、今後も色々趣向を凝らしたいです。

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淳也氏の黄色い着物姿に「ピカチュウ」とあだ名をつける弟。

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次世代への継承という意味だけでなく、お稽古を通しての子育て、父と子の時間。私の想いなどをお伝えし、感じて頂ければ幸いです。またアナログな長唄の世界、ネット配信など新たな試みに挑戦し、長唄の魅力を広めていきたいと考えています。宜しくお願い致します。