カギに関する特殊なシステム
私、北海道での生活が大好き。
いや、地元 北海道でしか生きられないんじゃね?ってくらい ここでの生活が肌に馴染んでいる。
そんな私だが、高校を卒業して専門学校へ通っていた3年間は 埼玉に住んでいた。
埼玉の、当初はかなり田舎の方にね。
そして私が住んでいたアパートは、周囲の安そうなアパートの中でも、群を抜いて 見るからに安そうなボロアパートだった。(大家さんごめんなさい、悪気はありません)
うまく説明はできないが、ド素人が見てもパッと見で“安い!”とわかるくらいのレベル。
当然 家賃も安く、内見もせずに親が即決した物件だった。
壁や天井が薄くてね。
隣の話し声はもちろん、上の階の足音なんか普通に聞こえてたからね。
やっすいアパートだからね、物音は想定内だよ。そういうのは あまり気にしない性格だし、お互い様なところもあるからね。
ただ、ひとつだけ 腹が立つほど苦痛だったことがあるの。
それは、上の階から度々聞こえてくる ある音。
ブッ
ブリュッ
ビリッ
ブチュッ
豪快なガス抜きの音!
最後のなんか、実のサービス付き?
ほんと、鮮明に聞こえてくるの。
あれは苦痛だったな。屁すんな!なんて苦情は言えないしね(笑)自分の部屋では屁くらいするし。
豪快な屁こき爺さん(爺さんかどうかは知らんけどイメージは爺さん)は、私が住み始めて1年くらいで引っ越してった。
私はその後もずっと住み続けた。
最終的には隣のおじさんと仲良くなり、よく焼き鳥の差し入れを頂くまでになった(笑)
上の階には同じ学校に通う友達が引っ越してきて、毎日のように どっちかの部屋で飲んだくれていた(笑)
そして、私の部屋のカギはいつでもフリー。たとえ私が寝ていても、友達が勝手に入ってきて宴会が始まる。そんなシステム。
楽しい3年間だったな。
と、なんでこんなことを思い出したか.....
妻のトイレは、あの頃の私の部屋と同じシステム。カギがフリー。なんならドアは半開き。
何度言っても、その強固なシステムは変わることがない。
驚いたことに、妻の実家では義母も 同システムを採用している。
ドアを開けて目が合ったときの気まずさ!
「ノックくらいしてよ!」と逆ギレ。
正論のようにも聞こえるが、家のトイレに行っていちいちノックする?
しかも、ドアは半開きなんだが。
20年以上一緒に暮らしているが、このシステムだけは馴染めない。
そんな特殊なシステムを導入している我が家だが、そこそこ幸せである。
トップの画像は、フォトギャラリーで "なるくにさん"からお借りしたものです。ありがとうございます。
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