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【時差日記】7.13 デンマーク・コペンハーゲン編🇩🇰



今日でこの宿はチェックアウト

仲良くなったばかりのキアラに今日で出ることを伝えると
「また会おうね。良い旅を!」と言ってハグしてくれた。

英語がままならず会話という会話を1週間ほどせずに過ごしたフラストレーションが
一気に溶けた。

ハグの力はすごい。

多分キアラにとっては日常なんだろうけど私にとってはすごく特別なことだった。

もっと日常的にハグをしていきたい気持ちがふつふつと芽生える。

インスタグラムを交換し、またハグでさよならをした。

夕方にはスウェーデン・ストックホルム行きの高速列車に乗らなければいけない。
デンマーク最終日だというのに土砂降り。
おでかけはやめて宿のカフェで食事を済ませ、洗濯を回しにいくことに。

ランドリールームに着くと「20クローネコインを入れてね!」の文字。

あまりにキャッシュレス文化だったので全く換金せずにいた。
まさかここにきて現金が必要になるとは思ってもいなかった。

ん〜〜どうしよう。

壁に貼ってある説明書を読んでいると一番下に
「※20クローネコインはフロントでもらえます。」と書いてあるではないか!

早速フロントに行って洗濯用と乾燥用に40クローネをもらった。

やったー!これで洗濯できる〜!と喜んだのも束の間。

コインを入れて、使う洗濯機の番号を押したのにうんともすんとも言わない。

何度洗濯機のボタンを押しても動かない。

え〜〜〜〜〜。どうしよう〜〜〜。

と日本語で独り言を言いながら困っていると、
洗濯物を出しにきた男の人が「ドウシタ?」と話しかけてくれた。

日本語わかる人きた!!

コインを入れてボタンを押したのに動かない。と伝えたら、
順番逆だよ。使う洗濯機を選択してからコインを入れるんだよ。と教えてくれた。

…なるほど。
どうやらお金は吸い込まれたようだ。

泣き寝入りするしか無いか〜と思いもう一度フロントへ行ってコインを買おうとしていた。

するとさっきの男の人が来て「彼女手順を間違えたみたいだからなんとかしてあげて。」とフォローをしてくれ、「ガンバッテ!」と去っていった。

本当、出会う人出会う人みんな優しくて涙が出そう…

そう思う反面、もっと英語が話せたらもっと会話が弾んだり、仲良くなれたり、
もっと旅を楽しむことができただろうな〜と思うと
なんとももどかしい気持ちになる。

フロントマンが間違えて入れたコインを出して洗濯機の操作をしてくれる。
乾燥機を使う時も同じ手順だから間違えないようにね!と去っていった。

洗濯乾燥が終わり、荷物を詰めたら早めに駅へ向かう。

牛乳が増えたり減ったりしていて可愛いのを見つけた。

時計が真ん中にあるから時間が関係しているのかと思いきや
Half a liter of milk, every day, all your lifeと書いてあるそう。

牛乳の広告だった。

コペンハーゲンからマルメーへ行き、
そこからストックホルム行きの高速列車に乗る。

マルメーの駅で何か買おうと思ったらなんと通貨が変わっているではありませんか。
どうやらもうスウェーデンらしい。

島国の人間からしたら陸続きで最も簡単に国境を越えられるのが不思議で仕方がない。
特にEU同士はあっさりと国境を越えることができる。

突然隣のホームから「ストックホルム行きこっちです〜!!」と駅員さんが叫ぶ。

見ての通り電光掲示板にはなんのアナウンスもない。

え〜〜、そんな感じなの。

気づいたからよかったものの、イヤホン付けてたら危うく乗れなくなるところだった。

ふかふかで大きめのシートに充電器Wi-Fi。
まるでグリーン車!(乗ったことないけど)

『世界の車窓から』みたいな綺麗な景色が見れるのをイメージして
1時間で着く飛行機じゃなく、5時間もかかる高速列車を取ったのに、
ただただ曇り空の下田舎道を走るだけ。

退屈だった…

理想
現実


というかあれは引きで撮っているから景色が綺麗なだけで
寄りで見ると大体はこうなのか??

本を読んだり眠ったりすること約5時間。
到着したのは22時前。

なんと駅を出たらホームレスにタクシーの客引きに、
土砂降りの天気も相まって、ストックホルムがすごく危ないところに見えた。

のちにこの街を一番気に入ることをこの時の私はまだ知らない。

次回
「私ここに決めた!」

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