六分儀ハル

六分儀ハル

最近の記事

「寿司の女」を見た

岡本セキユさんの1人芝居「寿司の女」を見ました。 エネルギーがすごい。一人でやると決めた時点でエネルギーの塊のようなものだけど、それが滲み出るどころか溢れかえっていた。 以下、感想です。 寿司の女 を見た ・1人芝居ってどんなもんだろう?1人で何役もするのかな?と思ったら「キャラクターが他にもいる体で演技する」システムだった。もう1人(存在しない)のキャラクターが人間を捨てるの、実際の役者でやったら絶対に安っぽい見た目になると思うから、1人芝居の題材として適しているなと思

    • 「広くてすてきな宇宙じゃないか」を見た

      劇団時計さんの「広くてすてきな宇宙じゃないか」を見てきました。以下、感想です。 良かった点 ・限られたスペース内で演目をやるため色々工夫されてた。レポーターのテーブルにキャスターがついてたり(場転の簡易化)、箱馬が積み方によってテーブルからバッテリーになったり ・実際のスペースの前に壁を作って引き戸を用意するの面白かった。最初は家のドアとして出てくるから「省スペースかな」しか考えてなかったけど、終盤エレベーターになった時は「なるほど」になった ・取材先-テレビ番組内-テレビ

      • 「シネフィル・バスターズ」を見た

        システマ・アンジェリカ✕劇団くるめるシアター 6月企画公演「シネフィル・バスターズ」を見てきました! そこそこ弾丸で決めてしまったので1人で見たのですが、誰か誘えばよかった…と思うほどのクオリティでした。映画好きには見てほしい(かった) ・ストーリーラインは王道、スパイスとしての映画が全面的に効いてて、食後にコーヒーが出てくるような印象 ・セリフ、「口語っぽくて聞きやすい」「口語っぽくなくて聞にくい」はあるけど、これは「口語っぽくないけど聞きやすい」だった 何がそう感じさせ

        • 「飛行」を見た

          劇団木霊さんの「飛行」を見てきました!以下感想です。 「飛行」を見た ・いつものことながら衣装と照明がすごい 特に今回のピーターら辺りの衣装好きだった 照明、オレンジと青のライトで「中心はオレンジ色、外側は青色」にしてて加法混色を感じた ・旅人(詩人?)好き ひょうひょうとした寂しげなキャラに弱い(あとシャボン玉をかなり意のままに操っていて驚いた) ・「自由」と「居場所がない」は表裏一体なのかと思った ピーターは誰よりも自由に見えるけど居場所が無くて、ハルは不自由かつ居場所

        「寿司の女」を見た

          「麦畑の怪物」を見た

          鶴の一声×フラニーの遊び場の「麦畑の怪物」を見ました。 すごい面白かったです。いいものを見た〜〜という感覚がある。エンタメ性の高い演劇って感じで、ここ最近見た中では1番好きかもしれない。いや、好きです。 ・舞台にある道具は最小限で、例えば脚立が門にも船にも塔?にもなる。舞台説明には音が使われることが多かったけど、その入り方もいやらしくない。自然。 ・照明で表現される夜の窓綺麗 ・主人公の口上が茶化されるの、「繰り返し」の面白さだ 技巧的 ・回想の出し方が上手く、中身も面白

          「麦畑の怪物」を見た

          「マトリョシカ」を見た

          劇団「青春の庭のうさぎたち」の第6回定期公演、「マトリョシカ」を観ました。 青うさぎは初めて脚本を書かせていただいた劇団、言わばホームベースです。(第4、第5公演の脚本を書かせていただきました)そのため少し懐かしい気持ちになりました。 本題、マトリョシカについての感想なのですが、後述の通り私の創作スタイルと大きな隔たりがあり、まとまった感想が書けませんでした。そのため乱文です。 ・私は始まりがあり終わりがある、軸の通った、固定された脚本を書く。モノで例えると「地球儀」に相

          「マトリョシカ」を見た

          「ラナウェイベイベ」を見た

          劇団木霊さんの「ラナウェイベイベ」を見ました。 以下、感想です。 良かったところ ・アナウンスの時点で世界観が出ていて良い。 ・電話で修理屋について説明するの上手い ・ダンス場転かっこいい 全体的に場転が美しく、視線誘導も自然だった。 ・「真っ赤だった」の一瞬のピンク色のピンスポ、怖くてかっこいい ・ハピバの明滅怖い 手術室のライトみもある ・アレルギー忘れてた描写...ともすれば娘であることを忘れられているあの家で、娘として振る舞うしかない主人公... ・ババアと黄色は伏

          「ラナウェイベイベ」を見た

          「雪の三原色」を見た

          劇団コギトさんの「雪の三原色」を見ました。 以下、感想です。 良かったところ ・プロジェクションマッピングとスモークのOPが豪華 ・同じ空間がシームレスにアパートからバー、学校へと変わる転換が綺麗だった ・3軸が代わる代わる訪れるけど、キャストが違うから混乱しない。段々と3軸が繋がっていくのが良い。 ・子供と先生の演技が特に上手。子供の観察をした?と考えるくらい。「ベストタイミング」、母親の口癖が子供に移ったんだろうな ・「待てよ」とか、「お腹空いた〜」とか、関連性のあるタ

          「雪の三原色」を見た