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【実施レポート】清泉女子大学の新入生に向けてオリエンテーションを実施しました

4月になり新年度が始まりましたね。昨年は新型コロナウイルスの影響が様々な場所に現れた一年でした。新入生の入学式やオリエンテーションも中止になってしまい、あまり入学した実感がわかないまま、どんな人がいるのかさえもわからないままに大学の授業がスタートしてしまい、あまり良いスタートがきれなかったと感じている学生さんも多いと思います。

新型コロナウイルスは未だ収束していませんが、今年度は様々な対策や工夫を行い、新入生向けのオリエンテーションを行っている学校さんも多いと思います。
その一校である清泉女子大学で新入生72名にオリエンテーションを行い、全3日ある中で初日から2日間をrokuyouが担当させていただきました。そのため、1日目と2日目の印象的なことをレポートに書いていきます。

<オリエンテーションのねらい>
①自分の大切にしたいこと、深い部分にある自分の価値観に繋がる
感覚を持ち始める

②挑戦してみたいことを掘り下げることを通して、1年終了時までの 目標である「挑戦することの体感覚を持つ」ことの素地を作る。

1日目は主に関係性を育むことを目的に

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1日目、会場に入ってくる新入生はみんな緊張した様子でした。まずは緊張をほぐすためにグループごとにボディワークを行い、フォーラムで3日間のオリエンテーションの目的や目標、大切にしてほしいことを伝え、早速メインコンテンツに入っていきました。

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グラデーションマッピング

質問に対する答えを立ち位置で表現するボディワークを以下のお題で行いました。

<お題>
同じバスタオルをどれくらい使える?
賞味期限を過ぎても食べれる?
天気に影響を受ける?
人前で話す時、どのように感じる?
この学科の先生は怖い?

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なぜその位置にたったのか、理由を近くの人と共有し楽しみながら自分の特徴を理解していく様子がみられました。お題ごとに立ち位置が変わるので、どのような人なのかがジワジワと現れ始めました。

人生の道

人生の道とは、これまでの行ってきた選択や経験をポイントとしてマークし、それらを繋げたものです。

①各自で思い出す作業
まず始めに今までの人生を振り返ってみて、自分が選択した出来事や分岐点を描きながら思い出す作業の時間をとりました。

この時間「難しい〜」という声や、なかなか手を動すことができない学生さんもみられましたが、自分の人生を懐かしみながらワークシートに描き込んでいる学生さんも多くみられました。

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②人生の道をシェア
次に4人1組で描いた人生の道をシェアしていきました。

聴いている学生が共感したり、より詳しく聞いてみたいことを質問をする中で、盛り上がっているグループがみられ、だんだんと関係性が育まれているのを感じました。

振り返りでは、「その人の人生をまるっと知ることができて良かった」「意外な部分を発見した」「自分が大切にしていることや習性に気づいた」といった声が聞かれました。
グラデーションマッピングや人生の道を行うことで、他者との違いに気づいて相手がどんな人なのかを知ることができ、また、その他者との違いから自分の価値観や判断基準を明確にし理解することができたのではないかと思います。

2日目は大学生活への期待やこれからに繋げることを目的に

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2日目の朝は電車が遅延するという東京ならではのハプニング。全員が時間通りに集合することが難しかったため、自己開示フルーツバスケットというボディワークを行い、関係性を育みながら全員が揃うのを待ちました。

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自己開示フルーツバスケットを行っている様子

五感フィールドワーク

このワークは、それぞれが気の向くままに過ごす中で、五感を使って受け取っている外からの気づきに気づくワークです。気づく力を育んでいきます。

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五感フィールドワークに出掛ける準備をしている様子

私たちは常日頃から多くの情報を受け取っていて、感じていることは本当にたくさんあるのですが、普段はそこに焦点を当てないままに過ごしてしまっています。その気づきに気づくためには振り返ることが重要なポイントになります。

五感フィールドワークを終えた振り返りで、気づいたことをシェアしてもらったら、面白い気づきがたくさん出てきました!

「紅葉の葉っぱを食べてみたらお茶とナスの間の味がして苦かった。」
「蕾の先が尖っていて、痛いと思いながら触ってみたら痛くなくて、見た目だけで決めつけるのは良くないなと思った。」
エンパシーサークル

エンパシーサークルとは、話す人がある出来事の時に感じた ”気持ちとニーズ” を、聴き手が深く考え共感を持って臨むワークです。

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エンパシーサークルの様子

モヤモヤが残っている/味わいきれていない出来事を話してもらい、聴き手が質問をしながらその時どんな感情だったのか、どんなニーズを求めていたのか共感しながら話し手の感情やニーズを探っていきました。

ニーズを伝えるのに少し難しさを感じる学生さんもいらっしゃいましたが、話し手の話す内容に真摯に向き合いながら積極的に質問をしたり、感情やニーズを考える中でその繋がりを理解していく様子がみられ、話し手の内側にある大切な思いを丁寧に扱っている姿が印象的でした。

ミニマイプロジェクト設定

最後のワークは、秋学期までの挑戦としてミニマイプロジェクトを設定しました。

どんな大学生活を送りたいか?/どんなふうに成長した自分でありたいか?まずは自分の中にあるニーズを書き出してみた後にアイディア会議を行い、ニーズを達成するためにどんな挑戦ができそうかグループのメンバーにアイディアをもらいながらプロジェクトを考える時間をとりました。もらったアイディアを参考に、挑戦するプロジェクトを決め、最後に挑戦するプロジェクトをみんなの前で宣言してもらいました。

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ミニマイプロジェクトを宣言している様子

”将来の夢を見つける” ”将来のために資格や検定に挑戦する” ”留学にいく” ”苦手なことを克服する” といった趣旨のプロジェクトが多くみられ、ピュアに大学生活を充実させたいという意欲が伝わってくる時間でした。

まとめ

学生たちが「挑戦」というキーワードをなんども言っていましたが、4年間の中で自らが成長する学びを得るべくいろんな挑戦を実践してほしいと思います。そのためのサポートを秋学期から始まるセルフリーダーシップの授業でマイプロジェクトの実践を通して行っていきます。

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#大学 #新入生 #オリエンテーション #新学期 #関係性 #マイプロ

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