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やりたいことを見つけるヒントの見つけ方

転職したいけど特にやりたいことないんだよなぁ。なんとなくやりたいことはあるけど別に勉強もしてないしそこまで本気じゃないなぁ。

6月に転職して今はやりたいことをやれていますが、転職活動で内省するまで私はこのように悶々と考えていました。読んでいて、いま現在同じように思っている方もいるかもしれません。

やりたいことってどうやって見つければいいのか。限りある人生、なんとなくやってみたいと思ってもこれまでの環境が大きく変わる、収入も変わる、誰かを巻き込むことになる。そうなると人生もまるっと変わりそうだし中途半端な覚悟では動けない。相当な覚悟と努力が必要。未経験職種なら尚更ハードルが高いのは転職活動をしたことがない方もなんとなくご存知かと思います。

私は現在29歳で社会人8年目のアラサーで、今は人材開発業界で仕事をしています。

タイトルの話をするにあたり、私の昔の話をさせてください。

社会人3年目のときに一度転職活動をした話をします。当時、新卒で入社したIT系企業で営業事務的な仕事をしており、年収も上がらないし仕事もルーティーンでつまらない。と大したことはやれてないし出来ないくせに不満ばかりで、特にやりたいことはないまま転職活動をしていました。

「YOUは何しに日本へ」という番組で、外国の方が日本文化をきっかけに日本を好きになってくれる流れが好きで。日本文化と言えば食や骨董品、歴史文化など幅広くありますが、昔からアニメがまあまあ好きでまあまあ語れる。という理由で「アニメ業界で働けたら面白そうだな」と軽い気持ちを志望動機に掲げ、アニメ関連の企業で事務職の募集があったら片っ端から応募して選考に望んでいました。

事務職は営業事務と通ずるしある程度即戦力として見てくれるかな、と、そんな軽い理由で、本気でアニメ業界でどうこうしたいレベルではなく、アニメ業界で働いてるって言えたらいいなとふわふわ考えていて。

MOSの資格は持っているものの、学歴も高くなければ大それた実績もなく、志望動機も上に書いたようにうすっぺらい。片っ端から応募したので思い入れもない企業が多い。社会を、企業をどうしたいかと語れるビジョンもない。そんなレベルだから、書類選考が通ったとしても最終面接までたどり着けず見送りメールをもらう日々。私の初めての転職活動はあっけなく全敗で終わりました。


転職活動失敗の経験から、実績もなく何をやりたいという強い意志もない自分を変えなければダメだと気づいた私。まず今の会社で他社にも必要とされる実績をつくって、スキルも並行して磨いていこう。視野も狭いから多くの情報を社内外から取り入れよう。と決意してからは、結果新卒で入社した会社に7年間在籍し、自己研磨に励みました。

転職活動に失敗した社会人3年目から6年目の末まで、3年間で新規プロジェクトの立ち上げや中間管理職、社内の人材育成など自分に負荷をかけながら挑戦して様々な経験を積み、2回目の転職活動では納得できる企業に内定をいただくことができました。

現在は、1回目に転職活動をしていた時とは異なり心からやりたいと思った仕事に就くことができています。(社内で実績つくるためにやったことについては私のnote 昇格したい、昇級したいけど方法が分からない人へ をご覧ください)

話は戻りますが、1回目の転職活動では胸をはって言えるやりたいことがなかったのになぜ今やりたいことが見つかったか。

理由は2つあります。


やりたいことには首を突っ込め

1つ目。1回目の転職活動が失敗に終わったあと、担当プロジェクトの問題解決に取り組み一新して仕事に向き合っていくうちに少しずつ成果があらわれ、周りからの評価もいただき、26歳で初の管理職になりました。

部下育成や顧客責任者と相対する中。自分のプロジェクトメンバーだけでなく、次第に自社の社員のレベルを上げたい、と今までなかった視点でしたがここで初めて自社組織に対して「なんとかせねば」と思う気持ちが芽生え。

組織の人材開発に関する取り組みに目が向いた私は、上司にやりたいやりたいとアピールし、約1000人いる部署全体の人材育成に関与することになりました。

すると、これも勉強したいな、解決したいな、自分が力になりたいな、と、どんどん根本的に人材育成の課題をどうにかしたい気持ちが膨れ上がり、細かいところは端折りますが、最終的に社内ではなく社外から企業の人材育成にアプローチしたいと明確に思うように。

気づくと、なんとかしたいと思うことが組織の為、広くは社会の為に解決したいこととして自分の中で軸が固まってきました。同時に、自社で社員のレベルアップを図りたいという目標に向けて活動するうちに、職務経歴書にも強みとして書ける経験、スキル、実績も形成できており、社会人3年目の時のような空っぽな志望動機ではなく、しっかりした目的をもって行動するための指標=やりたいこと が曲がりなりにも言語化できるような状態になっていました。

やりたいと思ったことに首を突っ込んで真剣にやっていくうちに、本気で力になりたいと思うこともあるのではと思います。


「諦めたくないこと」にヒントがある

2つ目は、私の幼い頃の話をします。小学生の頃の話です。

当時私が2年生の頃。担任だった先生のとある熱心な取り組みがきっかけで、その頃から教師という仕事に興味がありました。

大学入学前までは教育学部ではなく社会学への関心が強かったため社会学を専攻していましたが、入学してからやっぱ教師になりたい!と改めて思い、教職課程も専攻して社会学部で取得できた中高社会科の教員免許を取得。

ですが、教師にはなりませんでした。

教育実習は本当に楽しかったです。ただ母校の高校での3週間の教育実習で教師の大変さを目の当たりにし、体力と身を捧げる覚悟、そして受け持つ教科への好奇心とその科目を一生学ぶ気持ちがないと続けられないことを悟り、教師になることを早々と諦めました。

そして就職活動ののち、たまたま入社できた想定外のIT企業に大学卒業後入社。やりたい事が見つからず悶々としていた期間もありましたが、前述のように自分のアップデートをするうちに社内の人材育成という課題に向き合うようになってからやりたいことが具現化され、人材開発の仕事を探し2回目の転職活動をするようになったというわけです。

私は今、転職先でやりたかった働く方々向けの研修開発や講師をしていて、とても仕事を楽しめています。改めてなぜ楽しめているのか考えてみると、小学生の頃から教師になりたい、学びを通じて人に携わりたいという思いがなんとなくあって、一旦は諦めたものの、心の中でまだ何らかの形で関わっていたかったんだろうなと思います。

だからこそ今人材開発の分野を選んでるのかなと考えると、やりたいことって「前に諦めたけど、本当は諦めたくないこと」の中にヒントがあるんじゃないかなとも思うんです。

もちろん、生涯この仕事をしているかは分かりません。全く別のことをしているかもしれませんが、学びを通じて人に関わるということはブレないんじゃないかと感じています。

やりたいことが見つからなくてもいいという人もいれば、やりたいことを見つけたい人もいます。

やりたいことを見つけるってそんなに簡単なことではないし、見つけたとしても必ずしも出来るとは言えない。でも、やりたいことがあった方が人生が楽しくなるはず。

やりたいことをまずは見つけたい。そう思う方へこのnoteがヒントになれば幸いです。


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