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思い立って資格を取るまでのお話(18)

試験対策としての一巡

実質3ヶ月

 前後するが、受験申請をした2022年1月からは、試験対策としての勉強に入った。これは、これまでのテキストで各科目の内容を一通り把握したことを、今度は知識として落とし込んでいく過程。同時に苦手、理解できていないところをあぶりだして、その箇所をこれまでのテキストに戻って復習、という過程。
 そのために、試験対策用のテキストと一問一答の問題集を、2021年末に新しく買い足した。
 お正月ボケが解消されるころから試験まで、3ヵ月半ぐらい。ただこの時期、いつ感染症で子どもが休みになるかわからないし、年度末も保育園児にとっては短い春休みがあるので、それを踏まえて考えたら、試験までは実質3ヶ月ぐらいか、それよりも短いか。このあいだでもやることはたくさんある。

 試験対策用テキストは、1科目につき25問、もしくは15問。実際の試験の問題数よりも少し多いぐらいが用意されていた。これを1回解きながら、正答でも誤答でも、解説を読んでここは理解できていなかったというところは、最初に内容を一巡したときのようにノートに記入。最終的に試験対策用テキストは1回しかさらうことができなかったが、誤答した問題には「正」の字で印をつけておいた。25問もしくは15問解いたら、今度は過去問題を3回分ぐらい解く、という流れで進め、過去問題で間違えたところを「お勉強メモ」にピックアップ。ピックアップした項目を、最初に使っていたテキストに戻ってもう一度やり直す、という流れで進めた。
 これ以降、一巡といえば試験対策テキストで試験対策の問題をやってみて過去問題2、3回分、苦手箇所をあぶり出して復習、までの流れを言うことにする。これまでの、最初のテキストの内容を一巡したときのことを話題に出す必要がある場合は、「テキスト一巡」で。
 
 一応内容をさらう段階でも3科目ぐらい終わった時点で過去問題をはさむようにしていた。それでも最初のほうにやった「保育原理」や「教育原理」については忘れている箇所が多く、これは思い出して定着させるのに少々時間がかかるかもしれない。出題20(10)問のうち、発展問題も何問か出題され、それはテキストになかったよ? という内容のものだったり。こういった問題までも、私は「復習する内容」に含み、最初のテキストになければネットで調べるなどしていた。それでもよくわからないものがある。一体どうすればいいんだ。

6割でいいのだから

 私の悪いクセ。なんでも完璧にできないといけないと思ってしまう。だから保育士試験でも、科目ごとに満点を取れるようにと考えてしまう。最初に内容をさらい、試験対策のテキストを使って過去問題を解いても、年ごとに異なる問題がでてきて、これが範囲の広さか! と、ここにきてもう間に合わない! と何度も焦った。
 しかしよくよく考えてみると、保育士試験は何も満点取れとは言っていない。求められているのは「科目ごとに6割以上」正答していること。この言葉どおりなら、100点でも60点でも同じ「合格」ということ。なのに私は100点が取れないと意味がないと思って、新しい問題が出てくるたびにそちらに対応しようとしていた。
 学生時代のことをふと思い出す。ある試験対策の講座でのこと。
「100問のうち○問解けていればいいのだから」
 講師はホワイトボードに棒グラフと、その途中に赤い線を引いた。ひとつは、赤い線にちょうど届いている棒。もうひとつは、赤い線を越えた棒。どっちも同じ合格だと。それなら、発展問題も含めて満点を狙うよりも、頻出項目を確実に押さえてちょうど届くところを狙うのが、効率としてはいいと。

もちろん100を狙うに越したことはない。けれど100も60も同じ合格なら、「確実に合格できるところ」を狙うのもひとつの方法、と。

 そう、何も満点じゃなくていいんだ! これまで過去問題を解いてきて、必ず1つか2つ、他の過去問題では見たことがない(見かけない)問題があった。それが発展問題なのだとしたら、そこで2問ロスしたとしても、6割は超えているじゃないか。過去問題で1回しか出てきていないような出題頻度が低い内容なら、むしろ毎度のように出てきているところを間違えないことが大事じゃないか。何回も出てきている、たぶんそれが基本問題ということなんだろうから。
 
 そうわかったら、満点を狙うことよりも6割を超えることと考えられるようにはなったが、でもやはり、「見たことのない問題」には「もしかしたら次の試験でも出るかもしれないじゃないか」と思うとしっかり対応したくて、解けなかった内容として「お勉強メモ」に記入していた。

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