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一人一役大改革記録 episode 10   当日ボランティアについて

今回は「当日ボランティア」について書いていきます。

一人一役を廃止し、活動選択制を実施するにあたってどうしても気になるのが「人数が集まるの?」ということです。そこで私たちが実施したのが「当日ボランティアの募集」です。

PTA活動をする際、多かれ少なかれマンパワーが必要になります。でも、活動選択制にすると「PTA会員にならなくていいならやらないわー」と選択する人も増える、ということです。昨年度、初めて活動選択制を実施して実際に様々な活動に参加した人はP数約400人に対して約300人でした。しかし実際の会員数とは異なります。なぜなら「PTA会員にはなるし会費も払うけど、実際に活動するのはめんどくさいわ」という方も多くいました。そうですよね、いろんなパターンがありました。
この人数減少については活動選択制実施について計画していた時からわかっていたことなので「当日のボランティアを募る」ことを徐々に実施していました。

コツとしてはお手伝い内容を具体的にお知らせすることだと思います。
例えば運動会で駐車場周りの見回りを時間別にお願いする場合。お願いをするときは細かい情報を伝えるようにしています。「〇時~〇時 15分程度 学校周りの見回り」とすると「これならできるよ」と思ってもらえます。「何を、どのくらいの負担で、どのくらいの時間かかる」と明確にすることで「これくらいなら」と思ってもらえることが必要だと思います。

最低限必要な人数だけを把握しておけばきちんと集まります。うちの学校の場合、運動会とバザーの駐輪場の見回り、翌年度に配る書類の準備で募集しました。各行事で4,5名のボランティアの方が来てくれました。執行部ばかりがやっていたと思われがちですが違います。400人の保護者から5人のお手伝いをお願いするのです。場合によっては2、3人だけでもお願いしています。それでも「ボランティア募集してます」とプリント配布を繰り返していくと、次年度の委員決めの際に「この係はこの間やったけど意外と楽だったよ」と思って委員さんになってくれる人が多くなり、活動選択制がきちんと機能していきました。

どの委員会でどれくらいのボランティアが必要なのかをきちんと把握し、その業務はどれくらいの負担がかかるのかを伝えていく。それを繰り返していくことが私たちの活動選択制でとても必要な業務になりました。

保護者の方も「絶対めんどくさい」と思っている方ばかりではないと思います。既に別の委員会に参加している方で違う委員会のボランティアに参加してくれる方もいます。ということは、一人一役ではなく一人複数役してもいいですよ、という方がいたのです。たまに誰も集まらない場合もありますが、そのときは無理をせず業務を減らす覚悟も必要だと思います。ここで「本当に必要な活動なのか」をもう一度考えてみるのはどうでしょうか。

ちょっとセミナーのような終わり方ですが、当日ボランティアを一度やってみることをお勧めします。集まらなくても諦めないで繰り返してみてください。

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