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「PTA活動を休むことになった学校」の話を聞いてみた

先日、学生時代からの友人に久しぶりに会いました。違う校区に住んでいるのですが、お互い長くPTAの役員やってPTAってなんでこんなに大変なの?という話をしていたのです。

そこで、彼女から「うちの子供の中学校、今年はPTA活動なくなったよ」と聞きました。
彼女の子供が通っている中学校は3つの小学校の生徒が同じ中学に行くのですが、この3つの中の1つが「PTAは任意参加型」の小学校だったのです。そして中学校に入り、「え?任意でしょ?やれる人がやるんでしょ?」のスタンスで全員参加しない。となると、他の2校の保護者が「PTAやらなくていい小学校からきた保護者って不公平じゃない?私たちはちゃんとやってきたのに。そんなやらなくていいなら、中学校だってPTAなくせばいいんじゃない?」と声が集まってしまったそうです。結局、その中学校では今まさに「PTAは任意なんでしょ?」の声が多くなり、コロナもあって「今年度はPTA活動は致しません」と結論を出しました。そして今は今後の活動についていろいろと模索していて、役員同士でも意見が違うからなかなか話が進まない、そしていつ「活動再開」できるかもわからない状態になっているそうです。

ここからは私の考えを、賛否両論あると思いますが少し書きますね。
私は「PTA完全廃止は難しい」と思います。ここ数年改革をしてきたのですが、うちのPTA会長は「PTAなんかなくなればいい」と豪語していますが、実際は「完全廃止は難しい。なくなるとPTA協議会への発言権がなくなる。それは、おかしいことをおかしいと言えなくなるということ。そして、学校や保護者で意見交換したいときに毎回全員参加型の保護者会を開かなくてはいけない。何より学校と保護者がお互いの考えをきちんと伝える場がなくなるんだよねー。」と言いました。結局ちゃんと考えてる人なんですね。学校と保護者、協力体制にいるべき立場の人間が双方に大勢いる場合、みんなの意見をまとめる人が必要だと思っています。それが学校側は校長先生、教頭先生(もしくは担当の先生)であり、保護者側はPTAだと思うのです。だから完全になくすことは現実問題として難しいなぁと思います。しかし、PTA自体が「保護者にとって負担」というイメージが強いと「協力したくない」人が増えて当然であって、負のイメージが集まると良い結果は何も生まれないと思います。

結局何が言いたいかというと、現代の保護者の生活スタイルに寄り添えないPTAは活動が難しいのではないかなと思うのです。今年度に向けてうちの会長が「軽やかに、しなやかに活動しよう。変化しやすい、みんなに寄り添える、執着のない活動にしよう。」を言いました。友人の子供が通っている学校のPTAは確かにお休みしていますが、今後は「完全ボランティアスタイル」を作るために奮闘しているそうです。奮闘せざるを得ない役員の皆さんは大変かと思いますが、この頑張りがたくさんの子供や保護者の皆さんの心を軽くすることができると思うのです。「やりたくないPTA」から「これくれないならできるPTA」を作れたら学校と保護者にとって、何よりも子供たちにとってwin-winの関係でいられるのではないかなと思います。

ところで、その「PTA任意参加型」の小学校はどれくらいPTA活動に参加する人がいるのか聞いてみたところ、7割いるそうです。いや、多いやん!(笑) 友人も長くPTAをやって感じたことは「みんな文句言うけど、やりたい人だっているんだよね。だってわが子が通ってる小学校だから何かしたいって思う人がそれだけいるってことだもんね。」と言っていました。うちの小学校も任意参加型にしたけど、活動に参加している人は8割いて、会費払う人は99.9%もいるんです。みんながみんな「全否定してるわけじゃない」ってことをちゃんとわかっていたいよね、と友人と話したところでした。

いよいようちの学校でも新年度が始まり、またもや改革をしようと計画しています。ありがたいことに執行部みんなが「楽(ラク)したい」と思っているので「楽(ラク)でいるためにどうしたらいいか」を考えながら、みんなが参加しやすいPTAを作りたいと思います。

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