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クライアントではなくパートナーである

今回、ご縁があり、ある企業様へ研修に伺わせていただきました。

きっかけは、私が発信をしていた記事を見た方からのメッセージから。

「発信されている文章・表現に触れ、素敵だなと感じていました。
日ごろから仕事の中で自身と組織(部下)の言語化能力に課題を感じており、
どうしたら、そのように表現できるのでしょうか?」

そんな一言から始まりました。

私自身、言葉にしていくことは、もともと得意な方ではありません。

20歳から、営業職をスタートし、当初は気持ちは溢れるけれど、うまく言葉にできずに
悔しくて涙を流して終わったり、理論的に話すことはもちろん、話しながら自分自身、何を話したかったか分からずに終わる始末。。

でも、そんな私でも、経験を通し、今の自分にとってベストな表現ができるようになってきました。
そんな経験を基に、思いを形にしていく過程を講座としてお届けしました。

事前に現在の状況や目指したい地点を合わせるため、何度かすり合わせのお時間をとり
その会社独自のプログラムを組んでいきました。

研修後は、受講者の方のレポートや当日の発言・思考の癖をもとに
今後、どのように育成プログラムを組んでいけばよいかフィードバックの時間。
濃い時間をすごさせていただきました。

後日、こちらが恐縮してしまうくらいの
素敵な感想をいただきました。

●今回研修をお願いしてよかったこと

最終プログラムが完成するまでに、途中何度も確認や、すり合わせの時間を取ってくださったことで、要望をくみ取っていただけているという安心感に繋がりました。

実用的で実践可能な研修をということで、弊社の活動内容などに対し理解を深めてくださったこと、
これにより研修内での私たちの理解度が非常にあがりました。


また、誰もが「それ分かる!」と共感できる事例で理解しやすいワークを多く取り入れてくださり、
必然的に自分たちで考えることができたため、聞く中心の研修とは違い理解が深めやすかったです。

●研修後のフィードバックを受けて

受講者のレポートをもとにいただいたフィードバックでは、レポートに記載された内容だけではなく、受講者の研修以外の様子も含めた今後の成長ポイントを示してもらえて責任者として非常にありがたい内容でした。

加えて、長年の営業経験からの具体的アドバイスが本当に勉強になりました。
全てにおいてこれまでぼんやり理解していたことが、明確に腹落ちする内容のフィードバックでした。


●さいごに


今回の研修を組織のメンバーと供に受講したことで、業務に戻った際に一緒に振り返りができることが非常に良かったと感じます。

1回の研修では全員がマスターするレベルに到達するのは困難で、トレーニング期間、習慣化させる期間が必要です。



それを考えると仲間同士で「研修でこうやって教えてもらったよね」という声掛けや、検討を深める場面で「あの時の研修を思い起こしながら、この仕事進めてみよう」といったことができるので組織の強みが増したと思います。



これまで、どんな研修も受講中は、新しい刺激を受けやる気がアップしますが、それが継続・習慣化せず一時のモノとして風化していました。

今回仕事に戻った後も「あの研修の時に…」というキーワードが出る理由のもう一つは、

やはり、オーダーメイドのプログラムだったからだと思います。
始めから最後まで自分事でした。



これまでの多くは、研修の内容を自分たちのことに置き換える作業が必要だったり、これは自分たちには当てはまらないな、と感じながら聞いていたり…でした。

研修当日までの準備状況など、生意気な言い方ですが仕事に取り組む姿勢・熱意を感じました。


そういった部分も含めメンバーとともに多くのことを学ばせていただきました。

お願いして本当に良かったです。ありがとうございました。

今回の経験を通して私自身が学んだこと。

ご依頼者様と、何度か事前打ち合わせをしている中で、大きな心の変化がありました。

はじめは「期待に応えられるか」という思いが強かった中、 段々とお相手の描きたい未来やシーンをイメージできるようになり、それに近づけるためにはどうしたらいいかを必死に準備をしました。

今回のご依頼に対する
「どうにかしたい」という思い、そしてご自身のことだけではなく
「仲間のために」という思い。

うまく言葉にできているとか関係なく、愛に溢れる強い思いが伝わってきたらこそ
ご依頼者様と私は、同じミッションを描き、それを叶えるためのパートナーとなりました。

私は、どうやら「教える人・教えられる人」
「できている人・できていない人」
そういう括りに抵抗感があるようです。

新たな知識を提供することは簡単です。

でも、私がお届けしたいことは
「私たちは、足りてなかったのではない。すでに持っているんだ」というような

ご自身の能力や、今ある環境の価値や周りの人の愛情に気づいてもらうこと。

レベルアップというより、ブラッシュアップに近い感覚です。

「伝える」ことができれば、相手の心と繋がる喜びを感じることができます。

だからこそ、クライアントという言葉には、何となく心の距離を感じます。

期間は関係なく、同じ未来を思い描くパートナーとして使命を全うすることに全力を尽くしたい。

新しいことに挑戦すると、感情が動きます。

それは不安だったり、恐れだったり、自己否定だったりたくさんの感情が動きます。

でもその反面、自分の本質的な願いや喜びにも出会うことができます。

私が進む道を迷っていた時、「乗り越えるためには、もがくことだよ」とアドバイスを受けたことを思い出しました。

「もがくってなんだ?」とずっと思っていましたが 、

「あ~、こうやってチャレンジして、色々な感情を乗り越えて、自分の大切にしたい感情に気が付くことが”もがく”ということなんだな」

と体感できた一つのきっかけとなりました。

また、大切な何かに近づいていくために、新たな挑戦は続きます。

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