支出する金額ではなく得られる価値で判断
[要旨]
経済的にうまくいっている人は、お金を使う時に、それがどれくらいの価値を産むかに注目していますが、経済的にうまくいっていない人は、お金を使うときに、使う金額に注目してしまっているので、後者の人は、お金を支払うときの恐れをなくすように努めることが大切です。
[本文]
作家の犬養ターボさんが、犬養さんのポッドキャスト番組で、経済的にうまく行っている人と、そうでない人の違いについてお話しておられました。すなわち、経済的にうまくいっている人は、お金を使う時に、それがどれくらいの価値を産むかに注目しているが、経済的にうまくいっていない人は、お金を使うときに、使う金額に注目してしまっているということです。
例えば、犬養さんは、かつて、経営コンサルタントの中井隆栄さんのセミナーを受講したそうですが、そのセミナーの受講料は240万円だったそうです。240万円の受講料は、一般的には高額セミナーと言えるかもしれませんが、犬養さんは、そのセミナーを受講したことによって得られる価値が、240万円以上あると感じることができる内容だったので、とても安いセミナーであると評価しているそうです。
ところが、この犬養さんの指摘は、理屈としては容易に理解できるのですが、実際にお金を支払うことになると、あまり大きな支出は控えたいと考えてしまいがちの人が多いのではないでしょうか?これについては、私自身にもあてはまります。例えば、パソコンを買う時は、あまり高い代金を支払いたくないと考え、かつては、10万円以内のものを買っていました。でも、安いパソコンは、処理速度が遅いので、仕事をしていて、ストレスが貯まります。
そこで、前回、パソコンを買い替えたときは、価格よりも性能を優先して購入してみました。その結果、いまは、ストレスが軽減され、高いパソコンを買ってよかったと感じるようになっています。このパソコンの例は、金額的には数万円程度のことなので、参考例としてはあまり適切ではないかもしれませんが、出ていく金額ではなく、入って来る金額(または、得られる効用)で判断することが大切であるということを、いまでは認識できるようになりました。
繰り返しになりますが、経済的にうまくいっていない人が、支出することに注目してしまうのは、支出したことが失敗したときの損失を避けたいという恐れを感じてしまうからだと思います。したがって、経済的にうまくいっていない人は、支出することの恐れを減らし、正しい判断ができるようにすることが、直面する課題だということを、犬養さんの番組を聴いて、改めて感じました。
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