Mリーグ 11/11観戦記について

Mリーグ、11/11の第2試合の観戦記を書きました。

この記事を書くにあたって思っていたことなどを、いくつか書き残していきます。

メインテーマ

この試合は、沢崎選手が親番で稼いだリードを守り切った、という展開でした。だから僕も、最初は沢崎選手をメインで書こうと思っていました。書くなら、ギリギリの一歩手前でリスクを回避する守備を取り扱うつもりでした。

しかし、最終的には魚谷選手のことを書くことに決めました。

理由はいくつかあります。火曜日のzeRoさんの観戦記で村上選手の守備が取り上げられて、内容がかぶるのではないかと思ったことが一つ。また、最近はフェニックスが観戦記のテーマに取り上げられる機会が少なかったというのも理由としてなくはありません。結果はどうあれ、フェニックスのファンはフェニックスの選手を取り上げた記事が読みたいのではないかという推察もありました。

ただ、最終的には試合のメモを見て振り返って、書くべき箇所が一番多いと感じたのが魚谷選手だったからです。

これは、完全に僕の私見です。キンマwebは観戦記について、基本的にはライターの自由に書かせてくれます。僕はこれをライターの特権だと思っています。

引っかかった8p放銃

画像1

魚谷選手はこの試合、4度の放銃をしました。その中でも東2局の8p放銃は、正直僕の中で引っかかったところでした。打点と形と巡目、そして亜樹選手の最終手出し6pを考えると、見合っていない、打つべき牌ではないと思ったのです。

魚谷選手はこの試合について「自分の悪いところが出た」と言っていましたが、おそらくそれが最も顕著に出たのはこの場面だったのではないでしょうか。

実際、僕もこういう放銃をすることはよくあって、そのときの自分を振り返ると、いわゆる「かかっていた」状態だったなと思うことがよくあります。魚谷選手が同じような状態になっていたかは分かりません。ただ、この8pはノータイムで打っています。いろいろな意味で、思慮深い魚谷選手にしてはらしくないと感じた場面でした。

キンマwebの観戦記でこういうことを書くときはかなり神経を使い、記事の構成などもあって本文のような表現にはなったのですが、もう少し書いてもよかったのかな、とは思っています。

大明カン

記事では1度しか触れていませんが、この試合ではMリーグでも珍しい「大明カン」が2度もありました。しかも記事内にはない2回目は、本田選手のカンした2mがドラにモロ乗り。もしこれを本田選手が仕上げていたら、記事の内容は全く違ったものになっていたでしょう。

この試合は、大明カンをした方がいい局面が2回もあり、実際にカンした未来を見られました。こういうのも、勉強になりますよね。

工夫

今回の記事では、魚谷選手以外の選手の牌姿については、手が開けられた、すなわちアガったときの画像しか使っていません

これは魚谷選手をメインに記事を構成することを考えたときに、魚谷選手からの視点で記事の見え方をロックすることで、より魚谷選手の麻雀を追体験できるようなものにしたいと考えて取り入れた工夫です。

普段は試合を追う中でいろいろな選手の目線から記事を書くのですが、今回はそれとは少し違う構成にしました。こちらの意図が、読みやすさや面白さにつながったのであればいいなとは思うものの、そこは読んでくださったみなさんに委ねます。

取り上げるチーム

先述の通り、観戦記で取り上げるチームや選手は書き手に任されています。その中で、たとえば成績によって多く登場するチームが出てくるでしょうし、書き手の好みによって取り上げるチームや選手が偏る、ということもあるはずです。

たとえば、今シーズンは勝ちまくっているEX風林火山、そして最近では劇的なアップダウンを見せる赤坂ドリブンズの記事が多くなっています。もちろんチームの成績や内容によるところは大きいのですが、個人的にはそのあたりのバランスも考えるべきなのかなとは思っています。ただ、別に全員がそれをしなければいけないわけではなく、僕はそれを多少意識する、という程度です。

ちなみに、「明らかに観戦記で書かれなさすぎじゃね?」と思っている選手が一人いるのですが、その選手についてはまた機会があれば触れたいと思っています。


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