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2022J1第2節 柏レイソルvs横浜F・マリノス プレビュー ~Fear of Nelsinho~

【プロローグ】

青人:
パイセン!川崎戦やりましたね!!

赤松:
やったな!思わずスタジアムで吠えちゃったわw

青人:
あれは吠えますよ!
すげえ嬉しかったですよね!
課題は大いにあるように思いますがw

赤松:
そうね。特にプレッシングがうまくはまらなかったね。
次の柏戦で顕在化するかはわからないけど、改善の余地はあるね。

青人:
ですよね!まあ勝って反省できるので良しとしますか!


【最近の柏レイソル】

青人:
さて、そんなこんなで柏戦です。
柏は開幕戦勝ってますよね。

赤松:
勝ったね。アウェイで湘南とやって2-0で勝った。
前半に湘南が1人退場して、かなり楽な展開にはなっていたけどね。

青人:
そうなんですね。今季の柏はたくさん選手を引き抜かれたじゃないですか。正直、降格候補に挙げる声も少なくないように思えます。

赤松:
そうみたいだね。
たしか古賀太陽核となる選手たちの引き抜きに遭った。特に、瀬川と仲間あたりはかなり痛手だとは思う。でもね、開幕戦を見た感じだと、チームとしてまとまってはいるんだよ。

青人:
そうなんですか?瀬川とかいないのかなりやばくないんですか?

赤松:
瀬川がいないなら、いないチームを作るだけだよ。
今いる選手でチームを作っていく。これは当たり前のことだよ。

青人:
じゃあ、今の柏はどんなサッカーをしているんですか?

赤松:
ざっくり言うと、中盤をすっ飛ばして前線に素早くボールをつけて速く攻めるサッカーだね。開幕戦では、細谷とドウグラスの2トップを置いていて、そこにセンターバックの古賀太陽からパスが出るって感じかな。
特にドウグラスは今季の柏のキーマン。前線のターゲット役になって時間を作れる選手だよ。

青人:
でも、ドウグラスはその試合で怪我をしましたよね?
まさか、キーマンが不在、、?

赤松:
そうなんだよ。そこが今の柏の問題点で、いきなり窮地に立たされてる。
ここに誰を使うかによって今後のサッカーが決まってくるかなって感じだね。

青人:
なるほど、まあ基本的にはパブリックイメージのネルシーニョ柏って感じですかね?
相手にボールを持たせてとにかく守る、みたいな。

赤松:
そうだね。非保持型のチームではあるかな。
でも昨季までと比べて横圧縮が強めな感じはするよ。

青人:
ボールサイドに全体が寄るってことですか?

赤松:
そう!まず2トップが中央封鎖してサイドに誘導して、そこからボールサイドに中盤とDFラインが寄る傾向が強い。

青人:
なるほど、奪いどころはサイドってわけですね?
ちゃんと奪いどころを設定してくるあたり、ネルシーニョらしい気がします。

赤松:
たしかにw
起用する選手もかなり適材適所って感じがするんだよ。
例えば3バックは右から大南、高橋、古賀の3枚なんだけど、大南はカバーリングのスピード、古賀はビルドアップにおける出し手の役割を担っている。
選手の特性によって強みが発揮されやすくしているんだよ。

青人:
そう聞くと、かなり手強そうですね。

【試合展開の予想】

青人:
マリノスとの試合はどうなりますかね?

赤松:
基本的にはマリノスがボールを保持する展開になるはずだよね。

青人:
まあそうでしょうね。ネルシーニョとの試合はいつもそうですw

赤松:
柏のコンパクトな5-3-2に対してどう前進するかってとこだよね。まずは大外に開いたマリノスのサイドバックが柏のIHを引きつけることがポイントかな。
そこから柏のウイングバックをピン留めしておいて、その間のスペースをマリノスのボランチが流れて使う。これをやってみて、柏がどう反応するかを窺うのが初手になるんじゃないかな。

青人:
反応を窺う…ですか。
そこからどうするんです?

赤松:
スペースに流れてくるマリノスの選手に対して、もし柏のセンターバックが出て対応してくるならば裏のスペースが空くし、もし柏のアンカーがスライドして対応してくるならば逆サイドに振るし。
そうやって相手の反応を見ながら突っついていくイメージだね。

青人:
なるほど、そうやって攻略法を探っていくんですね。
でも、柏は防戦一方のままでいいんですか?

赤松:
良い質問だね。彼らは必ずどこかで点を取りに来るよ。守ってるだけじゃ勝てないわけで、どこかで前への圧力をかけて自分たちの時間を作りに来る。
例えば昨季5月のマリノス戦では後半の終盤にそういう時間を作ってきていた。
この試合でどういうゲームプランを組んでくるかは、スタメンを見ればわかると思う。

青人:
スタメンのどこを見ればわかりますか?もう少し具体的に知りたいです!

赤松:
ポイントは、マテウスサヴィオだね。彼がスタメンなら立ち上がりに、ベンチスタートなら後半に攻勢をかける時間を作る狙いがあるよきっと。
前線の2トップに絡んでいけるし、彼自身もボールを運べる選手だしね。

青人:
なるほど、スタメン見て判断ですねその辺りは。
あとはドウグラスの代わりです。誰を使って来ますかね?

赤松:
おそらく小屋松かな。
マリノス相手ってことを考えると、サイドバックの裏のスペースに抜け出して起点を作りたいと考えるはず。小屋松はそのタスクにうってつけの選手だからね。

青人:
彼はスピードがあるし、要警戒ですね。

赤松:
そうだね。サイドで起点を作られたくないな。

青人:
正直柏にはいつも苦戦するイメージなので、今回もキツい試合になるんでしょうか?

赤松:
そうだね、まずはここ数年の話をしようか。
今まではオルンガやペドロハウルのような、前線に起点となれる優秀かつ強烈なセンターフォワードがいて、それが苦戦の理由になっていたと思ってて。
要は、自陣と敵陣の行ったり来たりを望むアンジェのサッカーだと、その分強力攻撃陣とスペースがある状態で対峙する機会が増えるよね。

青人:
たしかに、、それだとピンチが増えて、点を取られるリスクもありますよね。

赤松:
そうそう。
ただ、ケヴィンの指向するサッカーは、敵陣と自陣の行ったり来たりを減らしてしっかり相手を押し込むというもの。要するに、柏のような相手に攻撃の機会を与えないことを主眼に置いているわけよ。

青人:
防戦一方にさせることが究極的にやりたいって感じですかね?

赤松:
そういうこと。それに加えて今回はおそらくドウグラスがいない。攻撃の糸口となれそうな強力な起点が不在ってことで、柏としては、押し込まれ続けても陣地回復する手立てがなくなるかもしれない。
そういうわけだから、今までの柏戦とは少し一線を画した展開になるかもしれないね。

青人:
今までよりもっと攻め立てることができるかもしれないってことですか?

赤松:
そう。ただ、ネルシーニョだってそんなことはわかりきっているし、防戦一方になるとしんどいはず。
何か手を打ってくるかもしれないよ。
例えば、立ち上がりのハイプレスで前から奪いにくるとかね。

青人:
ハイプレスですか。それは有効になるんですかね?

赤松:
なるかも。もし陣地回復が難しければ、マリノス陣内に閉じ込めることでゴールに近い位置でプレーできるよね。あとは最終ラインにスピードのある大南がいるから、ラインを高く設定することもできるし。

青人:
それはとても厄介ですね。
いずれにしても、ネルシーニョがどんな手を打ってくるか楽しみですね。
この試合は、2人の智将による差し合いになりそうです。

赤松:
前節の鬼木さんとの勝負も痺れたけど、この試合も同じように楽しみだよね。

青人:
そうですね!
まあとにかく勝って連勝といきましょう!!!


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