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2022J1第17節 ガンバ大阪vs横浜F・マリノス プレビュー ~Looks aren't Everything~

大学院生の赤松先輩と20歳の青人は同じフットサルサークルの先輩後輩。
マリサポの同志である2人は、会うといつもマリノスの話をする。

【プロローグ】


青人:
中断期間長かったです、、

赤松:
ほんとにな。

青人:
マリノス不足えぐいので早く再開してほしい!

赤松:
まあほら、ようやく始まるから。

青人:
ですね!

赤松:
ここからはほぼノンストップで怒涛の連戦が始まるからな。
飽きなきゃいいけどってくらいw

青人:
ですよね!
リーグもACLも天皇杯もルヴァンも、ぜーんぶ勝ち進んだらヤバいことになりそうですねw

赤松:
ほんとに、、選手には頑張ってほしいよね。
まあその景気づけに今回のガンバ戦があるわけよ。

青人:
勝って幸先の良いスタートを!



【最近のガンバ大阪】


青人:
パイセン、ガンバはどうですか?

赤松:
うん、この中断期間で救われたチームの一つかもしれないね。

青人:
ほう、と言いますと?

赤松:
前半戦、このチームはとにかく怪我人やコロナやらでなかなかメンバーがそろわなくて苦しんだのよ。主力が戻ってきたと思ったら別の選手が離脱して、、みたいな。

青人:
あーそういうことですか。片野坂政権になって1年目からそれはきついですね。

赤松:
でしょ。それでまあ若手も起用しながら片野坂さんのコンセプトを浸透させてきているんだよね。

青人:
山見とか中村とかですか?

赤松:
そう。そしてこの中断期間でコンディションを整える時間があって、今回のマリノス戦ではしっかりメンバーをそろえて臨んでくるんじゃないかな。
彼らはリーグ戦連敗中で、かなり久しぶりのホームゲーム。絶対に勝ちたいはずで、この試合に向けて綿密な準備をしてくるだろうし、モチベーションも相当高いと思うよ。

青人:
たしかに、、すごい意気込みで来そうです。

赤松:
このゲームを形作る背景として、押さえておきたいポイントだよね。

青人:
はい!志向するサッカーは、いわゆるカタノサッカーですか?

赤松:
まあ大分でやってたこととほぼ同じだと思う。
後ろでしっかりボールを持って相手を引き付けたところで、ロングボールで相手をひっくり返す。「釣り野伏」ってやつだね。

青人:
なるほど。

赤松:
そのなかで、ポイントはダブルボランチかな。
このサッカーって、ロングボールを放った後がすごく大事でさ。要するに、相手をひっくり返すことに成功したら、そのボールを拾って攻撃しないと意味がないわけよ。

青人:
ロングボールのこぼれ球、セカンドボールを取るってことですよね?

赤松:
そうそう!セカンドボール争いに勝つことが前提にある。
だからこそダブルボランチがカギになる。今は齋藤未月とダワンっていう二人が主力として起用されているんだけど、二人とも運動量が持ち味で、カバーリング範囲が広い選手だよ。

青人:
セカンドボール回収するにはうってつけの人材ってことですか?

赤松:
そういうこと。彼らがセカンドボールを拾ったらスピード感を持った攻撃を仕掛けてゴールに迫る。これがガンバがやりたいことの大枠。

青人:
なるほど。前線にもパトリック(レアンドロ・ペレイラ)がいて、ターゲット役になれる。やりたいサッカーに合った人選ってことですね。

赤松:
そうだね。ダブルボランチだけでなく、中盤に起用される選手には運動量を求めている節がある。これは、システムに関係なく片野坂さんが起用する選手の特徴のベースにあるんじゃないかな。

青人:
たしかにそうですね!
んで、シーズン半分が終わりましたけど、うまくいっているんですか?

赤松:
試合によるってとこかな。中盤の運動量で劣る相手に対しては苦戦する傾向が強いみたい。特に前節・鳥栖戦の前半は、鳥栖の小泉&福田コンビに加えて前線のプレスバックもあって、セカンドボールをことごとく拾われてカウンターをたくさん喰らっていた。そこでかなりピンチも多くて、苦しい試合だったと思う。

青人:
まあ前提が崩れるとそうなりますよね、、

赤松:
そうね。あと参考になるのはセレッソ戦。こっちはそもそも中盤のセカンドボール争いに持ち込めなかった試合。

青人:
セカンドボール争いに持ち込めなかったっていうのは、、?

赤松:
自陣に押し込まれていたんだよ。だから、ガンバがボールを持てる機会がかなり少なかったし。とにかく攻め手がなかった。

青人:
そういうことですか、、それはつらい。

赤松:
自分たちの土俵で戦って勝てなかった鳥栖戦の前半と、自分たちの土俵に持ち込むことができなかったセレッソ戦。ガンバの苦手は、この2試合に表れているんじゃないかな。

青人:
なるほどです。



【試合展開の予想】


青人:
さて、マリノスはどうしますかね?

赤松:
さっき言ったとおり、中盤の強度勝負を挑んでもいいし、ガンバを押し込むのでもいい。マリノスとしては、どっちの土俵でも戦えるかなと。

青人:
どっちでも勝ち筋はあるって感じですか?

赤松:
そうだね。
中盤のセカンドボール争いを挑むのであれば、岩田智輝がキーマンになる。マリノスが誇るセカンドボール回収の鬼ならば齋藤&ダワンとも互角に渡り合えるはず。

青人:
たしかに。この試合では、ボランチで起用されますかね?

赤松:
個人的にはその方がいいと思っているよ。

青人:
なるほど。

赤松:
まあでもセカンドボール争いは、100回やって100回どちらかが勝つってわけではないからね。時間帯によってガンバが優位に立つ時間もマリノスが優位に立つ時間もあると思う。

青人:
たしかに。実際は五分五分だったりするわけですね。

赤松:
そうそう。だからこそマリノスとしては、ガンバを押し込む時間を長くしたいんじゃないかな。要するに、ガンバの得意な土俵に持ち込ませないってこと。

青人:
セレッソのやり方を踏襲するって感じですよね?

赤松:
うん。そこでガンバを押し込むためには、1st Stepとしてガンバのオールコートマンツーのプレッシングを搔い潜る必要がある。

青人:
でた!オールコートマンツー!

赤松:
そう、大の苦手としているやつなw
まあでも突破口はちゃんとある。ガンバがかけるプレスは、相手GKにはアプローチしないのが特徴だから、高丘がフリーになるはずなんだよ。

青人:
ってことは、そこから長いボールで回避できるってことですかね?

赤松:
まあ理論上は高丘からレオセアラめがけてロングボールを放れば回避できるよね。
しかし、対面の昌子やクォン・ギョンウォンはかなり前に強いタイプだから、レオがそこで時間を作るのは難しいかもしれない。

青人:
たしかに、、となるとどうすれば?

赤松:
例えば高丘→レオのコースで前進するなら、そこに素早くサポートに行く必要があるよね。そこでレイオフを使うなりしてスピードアップする。レオもそんな長い時間キープできるタイプの選手ではないから、工夫が必要だよね。

青人:
たしかに、、距離感近くサポートしないと!

赤松:
そうそう。出口の工夫はそんな感じ。あとは入口の工夫かな。

青人:
入口ですか、、

赤松:
うん。マリノスがビルドアップで苦労するパターンは、GK→CB→SBの各駅停車パスでサイドに追い込まれたとき。そこで詰まって前進できなくなるケースが多い。逆にうまく回避できるときは、高丘のところで+1を作りつつ相手を引き付けてひっくり返すことができている。

青人:
うーん、たしかにサイドで詰まること多いですよね。

赤松:
そう。安全志向でサイドへってやってると結局詰まされることが多いんだよ。
そしてこの試合ではまさにそこが試される。

青人:
立ち位置含めた工夫が必要ってわけですね?

赤松:
まさに!ここは注目だよ!
まあとにかくマリノスはガンバを押し込んでじわじわやりたいし、ガンバは地の利も活かしつつ熱烈セカンドボール争いがやりたい。

青人:
どんな構図になっているか、楽しみですね。

赤松:
だよね!
前半から行ったり来たりが多い展開の場合、マリノスもチャンスは作れるだろうしエキサイティングで見ていて楽しいけど、どちらかというとそれはガンバの土俵。逆にガンバのブロックをじわじわ崩しにかかるような展開は少しやきもきするかもしれないけど、それはマリノスにとって理想的かも。

青人:
なんか複雑だけど面白いです!

赤松:
ここまで明言しちゃったけど、実際どうなるかは蓋開けてみないとわからんからw

青人:
その逃げ文句ずるいですからねw

赤松:
なんでもいいから勝ちゃいいんだ!!




To Be Continued・・・

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