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Rockwell Japan 10/31 イベントレポート

Rockwell Japanは先日、初めてのイベントを開催いたしました。
改めてご参加いただいた皆様、運営に関わってくださった大芦高原キャンプ場の皆様、ありがとうございました!

「デニム穿き倒しイベント」と銘打たれたニッチでターゲットを絞ったイベントは、私たちの予想に反し、定員を超えたお申し込みをいただき、非常に楽しい一日となりました。

こちらのnoteでは当日のイベントの様子をまとめていきます。

大バカ者たちの集合 12:00

2020年10月31日、新型コロナウイルスの自粛が世間のハロウィーンは自粛される中、ジーンズ着用というドレスコードをきちんと守った人々が岡山県の大芦高原キャンプ場に続々と集合してきました。

私たちのイベントは、「自分のジーンズをカッコよく色落ちさせることを第一に考えた結果、その行動がどこかの誰かの役に立つ」ということをモットーにしています。今回の舞台は、美作市上山集落の棚田。かつての美しい棚田を復活させるために、総勢12名の参加者の方が、週末に労働をするために集まってくださいました。

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今回のイベント担当のミゾからイベント全体の流れの説明があり、改めて労働することを知る参加者の方々。ぎおんより最大限の敬意を込めて「大バカ者」と揶揄される方々。参加者の皆様がどこか自分と同じような匂いを別の方から感じ、労働とは無縁の和やかなムードの中、今回の舞台の棚田まで向かいます。

労働開始 12:30

今回は、棚田再生プロジェクト第一弾として、「クワとスコップを手に、水路をひたすら発掘していく」ことをやりました。具体的にはため池(水色)から、棚田(緑色)までつながる水路部分(黄色)にある土を掘り起こすという作業でした。

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参加者たちは、並べられたスコップやクワの中から、自分のパートナーを選び、それらを片手に山に入っていきます。

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その背中はすでに仕事人としてのそれ。

目的地となる水路につき、まず最初にスコップの使い方を教えてもらいます。実際に作業をし始めると、思うように土が掘り出せないのです。そして、一掘り一掘りが結構きついのです。コロナも相まり出不精になりわがまま放題の体には、心地の良い疲労感が伴います。

3~4名ごとにチームで別れたおかげで、他の参加者と助け合いチームワークも感じることができました。チームでの労働ってやはりいいですね。みんながみんなを助け合うムードのまま、労働は進んでいきます。


チルスポット出現 13:30

そんな和気藹々としたムードも束の間、この山奥にチルスポットが設置されました。チルスポットは、まるで砂漠の中のオアシスのように突如、喉を潤す清涼飲料水と風光明媚なテーブルと豪華絢爛な椅子とともに現れたのです。

作業を一番に終わらせたチームは、他のチームを見下ろしながらこのチルスポットに行くことができるようになる特別ルールが発令されました。これまでみんなで楽しくをモットーにしていたはずが、そこに生産性と競争という概念が持ち込まれました。いかにしたら効率よく持っている道具を使い分けられるか、どういう掘り方が一番早いか、など大の大人たちが真剣に話し合ってるんです。その結果、作業のスピードはさらに上がり、ぐんぐん水路を開拓していきますことができました。

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チルスポットでくつろぐ覇者

労働ハイ 14:30

労働を初めて2時間ほど経つと、そろそろ疲れるかと思いきや、クライマーズハイ状態のように、労働ハイになる人が続出。街の喧騒から離れてきたことをいいことに、部活でしか聞かないような大きな声を不必要に出し、自分を鼓舞する面々が現れます。一方、そんな声はどこ吹く風、自分のペースで淡々と掘り続けるプロの水路開拓士の顔をのぞかせるものモイて、参加者の個性がますます際立ってきました。

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主犯はこの2人

そしてどんどんみんなが土をかき出す作業に夢中になってきて、ジーンズはどんどん汚れていきます。ジーンズは19世紀のアメリカで労働着としてその歴史が始まりました。ゴールドラッシュで一攫千金を夢見てアメリカを横断してきた人々が穿くジーンズにはロマンがあります。そして私は、この山奥で棚田を再生させるために集まった人々のジーンズにも同じようなロマンを感じてしまったのです。

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水路開通 15:00

約3時間にもおよぶ労働のすえ、なんとか水路の土は全て取り除くことができました。やり切った感や達成感が参加者から感じられるなか、いよいよ水を流す時が来ました。ワクワクしながら、みんなでため池のある頂上まで登っていきます。

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そしてついにその時がやってきました!これまで閉じていた池の中の栓を開くと、水がドクドクと流れ始めました。下見の段階では、水路が想像以上に長いから作業が終わらないかもしれないと関係者内では話していましたが、水はぐんぐん自分たちが掘った水路をつたい、下まで流れていきます。

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自分たちが掘った部分に水が流れていくのは感動でした。誰の役に立っているのかわからない仕事に思い悩むことも日々ありますが、この水路に関しては自分たちがやらなければ開通しなかったことです。体を動かして、肉体的疲労があり、何かが解決されていく、そのシンプルでわかりやすいことにとても心が惹かれました。

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誰よりも楽しむ主催者

洗濯をする猛者たち 16:30

全ての労働が終わり、ジーンズを洗濯したい人はいるかとダメもとで呼びかけるとなんと数名から希望があり。中には洗濯をするために今回のイベントに来たと言う、さもコインランドリーに来たかのような言い方をする者まで現れ、色んな理由でみなさん来ていただいたんだなと感じました。しっかり川で汚れたジーンズを洗い、今回の労働で得た記憶をジーンズに刷り込んでいきます。

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めちゃくちゃかっこいい風だが半裸

BBQで交流会 18:00

その後、参加者の方はキャンプ場から車で5分ほどの距離にある温泉へ。汚れを落とし体を癒した後に、BBQで夕飯を食べてフィナーレです。大芦高原キャンプ場の皆様からは、シチューを振る舞ってもらいました。労働を終えたあとにありついた肉は最高でした!!

参加者の方同士も労働を通じて仲良くなり、1月23日に開催予定の第二弾へもつながるイベントになりました。参加していただいた皆様、本当にありがとうございました!

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