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TOONTRACK EZ DRUMMER 3 のここがすごい!

こんにちは、マイコンです。2014年に発売され、世界人気No.1即戦力ドラム音源の地位を築いたTOONTRACK EZ DRUMMER 2。8年という熟成期間を経て、ついに最新バージョンとなるEZ DRUMMER 3がリリースされました!

前作からGUIが一新し、3種類のルームでレコーディングされたドラムキットの搭載、SUPERIOR DRUMMER 3の機能を踏襲した Grid Editor、さらに新機能 Bandmate の追加などが行われ、よりスピーディーかつ自由度の高いドラムトラックの制作を実現しました。新世代ドラム音源のスタンダードとして、初心者だけでなくプロフェッショナルにもお勧めの EZ DRUMMER 3 の何が凄いのでしょうか。

強化されたドラムサウンド

EZ DRUMMER 3には、初期ライブラリとして「MAIN ROOM」「BRIGHT ROOM」「TIGHT ROOM」といった3種類のルームでレコーディングを行ったドラムキットが収録されています。これらのキットは評価の高い『SDX – THE ROOMS OF HANSA』と同様に、ベルリンの「Das Hansa Tonstudio」にてエンジニア Michael Ilbert氏(コールドプレイ、アデル、ザ・ウィークエンド等)の手で新たにサンプリングされ、これからの時代にふさわしいサウンドを提供します。

MAIN ROOM

音像が広々としていて圧迫感がなく、シンガーソングライター、モダンポップスなど幅広い制作に対応できます。この部屋では、2種類のドラムキットがレコーディングされました。

BRIGHT ROOM

大理石の壁と広葉樹の床が生む反響音によって、クラシックからモダンなロックまで、あらゆるジャンルのドラム・トラックに最適な雰囲気を作り出します。この部屋では、2種類のドラムキットがレコーディングされました。

TIGHT ROOM

ドライ且つタイトで、澄んだサウンド。この部屋でレコーディングされた3種類のドラムキットは、ヘビーでパンチのある楽曲からコンテンポラリーな楽曲まで、なんでもこなします。

内蔵エディタ Grid Editor が凄い!

SUPERIOR DRUMMER 3 や EZ BASS に備わっている Grid Editor 機能が搭載されただけでなく、EZ DRUMMER 3では更に進化しています。ベロシティと細かなタイミングを人間らしく自動調整するヒューマナイズ機能で、ドラム全体の表現力を高めることが可能になりました。

自分で作成したドラムMIDIデータや外部MIDIデータにも、ヒューマナイズ機能が使えます!

DAWで一から打ち込んだドラムMIDIデータに、EZ DRUMMER 3 のヒューマナイズ機能を使って人間らしさが加えられれば、、。そんなときはDAWで打ち込んだドラムデータをMIDI保存して、EZ DRUMMER 3 のシーケンストラックにドロップすれば、ヒューマナイズ機能が使えてしまいます! また、ドラムのMIDI素材集なども同様にドロップしてヒューマナイズ機能を活用することができます。そしてさらに、ドロップによるインポートに対応しているDAWであれば、EZ DRUMMER 3 でエディットしたデータをシーケンストラックからDAWに直接ドロップすることも可能です。

リズムパターンを検索する Tap2Find 機能が凄い!

Grooves画面の左上にある「Tap2Find」ボタンをクリックすると、膨大なリズムパターンの中から自分のイメージに近いパターンを簡単に検索することができます。キック、スネア、タム、ハイハット、シンバルを叩くとTap2Findのシーケンサーがタイミングを記録し、Serachボタンを押せばそれに近いパターンが表示されます。

Tap2Findシーケンサーに合わせて入力するのが難しい場合には、グリッドを直接クリックして入力 / 削除 することも可能です。Serach Fills というボタンも用意されていて、フィルインを検索してくれるのも大変便利です。基本パターンも大切ですが、要所でアクセントを加えてくれるフィルインでリズムの印象が大きく変わりますので、これは見逃せない機能です。

ハイハットの表現力はDTM最強レベル!

ドラムで一番演奏されて、表現のバリエーションが一番多いのがハイハットなのではないでしょうか。閉じた状態から開いた状態、スティックのチップで叩くかショルダーで叩くかなど、ハイハットの演奏をDTMで表現するのは非常に手間のかかる作業です。しかし Grid Editor を使えば、実に18通りのハイハットサウンドを簡単に鳴らし分けることが可能です。下の動画ではハイハットが徐々に開閉していく打ち込みと、細かな鳴らし分けによるアーティキュレーションを実践してみました。

リズムを自動生成してくれるFollow Bandmate機能が凄い!

EZ BASS に備わっているフレーズ自動生成機能が更に進化して、EZ DRUMMER 3に搭載されました。ギター、ベース、ピアノ、キーボード等のMIDIファイルや音声データから、適切なリズムパターンを自動で作成して提案してくれるのです。好みに応じてジャンルを選択したり、キック、スネア、ハイハットの手数を増減することも可能です。

作編曲家 田辺恵二さんによる 『田辺恵二の音楽をいっぱいいじっちゃうぞVIDEOS Vol.182』 にて EZ DRUMMER 3 が紹介されています。ピアノやベースのMIDIデータを解析して、ドラムパターンが自動で作成される様子がご覧頂けます。記事はこちら >>

オーディオデータからもリズム生成が可能!

オーディオデータを解析してリズムパターンが作れてしまいます。元になる曲に合わせた6/8拍子だけでなく、4/4拍子を指定した場合でもしっかりと曲を聞いてパターンを提示してくれます。

Follow Bandmateをフル活用したリズムアレンジ

先ほどの曲を、6/8拍子と4/4拍子を織り交ぜながらリズムアレンジしてみました。原曲はこちら >>
原曲を通して貫かれた6/8拍子の予定調和が破壊され、新しいアレンジに生まれ変わっています。人がリズムを考えてMIDIデータを打ち込んでいた時代から、膨大に用意されたリズムデータの中から選ぶ時代を経て、今まさに、カスタムメイドでリズムを自動生成する時代に突入したのではないでしょうか。Tap2Find 機能とFollow Bandmate機能を併用すれば、最高のリズムアレンジャーを手に入れたも同然です。

そして最強のコストパフォーマンス

  • クオリティーが高く実用的なドラムサウンド

  • ヒューマナイズ機能を備えたGrid Editor。外部から読み込んだMIDIデータもヒューマナイズが可能。

  • 膨大なリズムパターンが搭載されたGrooves

  • Groovesの中から欲しいパターンが簡単に探せるTap2Find機能

  • DTM最強といえるハイハットの表現力

  • リズムを自動生成してくれるFollow Bandmate機能

これらの能力を備えたEZ DRUMMER 3のお値段は¥19,800(税込)! なんというコストパフォーマンスの高さなのでしょうか。これからDTMを始める方であれば、リズム音源の主軸に EZ DRUMMER 3 を置き、ここから買い足したり SUPERIOR DRUMMER 3 にアプグレードしていくのが良いでしょう。

EZ DRUMMER、EZ DRUMMER 2 からのアップグレードパス

プロのアレンジャーさんにとっても、EZ DRUMMER 3の新機能は良き相棒になってくれるに違いありません。すでにEZ DRUMMER 2をお持ちであればお安くアップグレード可能ですので、最高のリズムアレンジャーを手に入れてください!

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