新入社員の皆様へ
本日、新しい門出を迎えた新入社員の皆様へお祝いを申し上げます。
売り手市場と言われる今の日本において、弊社に人生を捧げて働いて頂く事大変嬉しく思っております。
20代の力溢れる年代の方が多く見受けられ、これからまさに最高の人生をスタートされると確信しております。
そんな皆様にここで質問がございます。
『皆様の年齢を一日に例えると今何時ですか?』
【人生の時間】
皆様を見る限り20代の方が多く、中には30代の方もいらっしゃいますね。
例えば、あなたの人生が80歳で終わると決まっていて、今の年齢を20歳だとしましょう。
そうすると、あなたの年齢を一日に置き換えると午前6時になります。
30歳の方は午前9時
40歳の方で正午12時
50歳になると午後の15時…
『なんだ、まだ朝の6時じゃん』『夜まで時間たくさんあるね』
そう思われた方は今すぐ自分の認識を正しい方向に向けてください。
皆様の一日時間は午前6時かもしれません。しかし人間の行動に置き換えるとあなたの現在は起床時間と同じなのです。
そして気付いてほしいのは何時まで仕事するかです。
仕事が捌けず残業する方、なんとなく給料欲しさに残業する方、一方時間内で仕事を片付け自分の時間や家族の時間を大切にする方、色んな方がいらっしゃるでしょう。
気付かれた方も多いと思います。そうです。人間の活動時間は思ってる以上に短いのです。
皆様が朝起きて就寝するまで約18時間。就業時間終わりまでは12時間しかありません。
『年齢を重ねてる方は更に短いですねぇ。』
旅行に行ったり好きな勉強したり、自分の時間や家族との時間が欲しい方。
そういう方はもう一度、自分の時間を見つめ直して下さい。本当に自分が望むべき夢や未来は時間の使い方によって決まります。
【当たり前じゃなくなる日】
皆様にこのような厳しい言葉を掛けるのは大変心苦しいですが、ここでお伝えしなければいけない事があります。
昨今の経済情勢で分かる通り、弊社も直接的・間接的な影響を多大に受け、明日破産する事が決まりました。
明日への希望を持ち、十年、数十年と我が社で働けば人生安泰と思われた皆様、大変申し訳ありませんが、明日以降会社へ来なくて結構でございます。
そしてこの入社式を拝聴している全従業員の皆様、これまで弊社が発展してこれたのは皆様のおかげでございます。
上司からの命令に文句も言わず昼夜問わず労働して頂いた皆様には感謝しかありません。
それにも関わらず皆様を裏切り弊社は破産します。もう明日より会社に通勤されなくて結構です。
当たり前の日常を壊し大変申し訳ございません。
何も残せませんでしたが、最後に皆様へこれからの人生で役立てて頂きたく『3つの言葉』を捧げたいと思います。
【私が残した3つの言葉】
私が皆様へ捧げる最後の言葉(プレゼント)は次の3つです。
【1.目標を紙に書きだす】
自分の目標を決めてください。それも具体的に。『例えば、将来大金持ちになって幸せになる』
これは目標じゃありません。願望です。もっと具体的に、何時迄にどうなりたいか。お金持ちになりたければ何時迄にいくら稼ぐと。
例えば、1年後を期限とし〇〇のスキルで月収〇〇円稼ぐ。
例えば、英語を勉強して1年後には海外で仕事をする。
そしたらあなたが今やるべき事が自然と見えてきます。
10年後の目標を書き出したのなら1年後までに何をするかも見えてきます。
目標は書き出す。そして、何より強く思うのです。
思いが強ければ強いほど、あなたの目標は現実になる可能性がぐっと高くなるでしょう。
【2.小さな成功を積み上げる】
目標は大きければ大きいほど、今何をやるべきか見えなくなります。
目標が決まっても近道どころか道筋も見えません。でも目の前だけは輝いています。
そこにはきっと困ってる人がいるでしょう。その困ってる人を助けてあげて下さい。
そしたら少しだけの報酬と『ありがとう』が貰えます。
ありがとうを集めて行くほど道が見えてきます。これまで見えなかった道は少しづつですが伸びて行きます。
この小さな成功体験が皆さんの大きな目標を達成する鍵となるでしょう。
【3.感謝を伝える】
ありがとうを貰った時、あなたは笑顔になっていますか?
もっと言います。あなたは今日起きた時、当たり前の朝を迎えれた事に感謝しましたか?
ご飯を作ってくれた妻や両親にありがとうと言葉に出して伝えましたか?
コンビニやスーパーでレジ打ちしてくれたスタッフさんにありがとうと感謝を伝えてますか?
もちろん、笑顔で。
あなたの日常は決して当たり前ではありません。朝気持ちよく起きれる事、妻や子供、恋人や家族と過ごせること。そして会社にいける事。
ちょっとした事で全ての日常が崩れる事もあるんですよ。
『当たり前じゃなく、有難う』
皆様が素晴らしい人生を過ごすには感謝と笑顔が一番大事と言えます。
今日から笑顔で、感謝の気持ちを持って行動して下さい。
『新入社員への式辞と代えさせて頂きます。』
【最後に】
長々と私の式辞を聞いて頂きありがとうございます。式辞の中で申し上げた通り、当たり前の日常が崩れた時、あなたならどうしますか?
私はこれまで緩い日常を過ごしてきた為、良い人生を送れてるとは決して言えません。
しかも過ぎた時間は巻き戻しが効かないのです。
この式辞は自分へ伝えるメッセージのつもりで書きました。
皆さんは今に満足してますか?それとも過去に後悔してますか?
自分のせいだと分かってるのに他人のせいにしてませんか?
私は他人のせいにしてました。そして気付いたんです。
時間は有限です。人生を豊かにする為、時間を有意義に使うには目標を立て、そこから小さい成功体験を積み上げていく事が大事です。
私はありがとうと感謝してもらうと嬉しくて泣きそうになります。
ありがとう集めに夢中になっていきます。
そしたら、途中で沢山の人と出会います。出会った人たちへ感謝を続けることで人脈となり、困った時はきっと助けてくれます。
『人はあなたを支える財産になります』
私は今日書いた式辞を胸に抱き、行動し夢目標を達成していきます。
そして、今この式辞を最後まで見て頂いた方の夢や目標を応援して行きます。
長々な式辞となりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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