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藤田田『ユダヤの商法』からの金言③:辛抱よりは”見切り千金”

辛抱よりは”見切り千金”

ユダヤ人は、商売に資金を投入する際、1カ月目、2カ月目は、当初の予想と違っても、一層補強投資するという。しかし、3カ月目になっても、商売が好転するという見通しがつかめなければ、思い切りよく手を引いてしまう

ユダヤ人は、最悪の場合に3カ月でつぎ込む資金を、予め予想している。だから、商売は上手くいかなかったとしても、手を引くことで、ガラクタを一切背負い背負いこまないですんだと考えて、むしろサバサバした顔をしている。

ところが日本人は、

「桃栗三年、柿八年」
「石の上にも三年」

などといって、日本人は辛抱強く努力を続けることが成功のための最大の要因であると思い込んでいる

藤田は言う。2000年におよぶ迫害を耐え続けたユダヤ人は、すぐに腹を切って死にたがる日本人よりよほど辛抱強い民族である。そのユダヤ人が3カ月しか待たない。

両者の根本的に違いは、成功を計算された合理性に基づいて見極めているか、精神論に頼っているかの違いであるように思える。

当然、計算された合理性のほうが、結果を伴う確率は高くなるだろう。

「見切り千金」を忘れてはならない。



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