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Joe Bonamassa - Blues Deluxe vol.2 (2023)


 どこまでも働き続ける男、ジョー・ボナマッサのデビューからちょうど20年が経過したことを機会に初心に還ってのブルースプレイを聞かせてくれた。2003年にはブルースの代表曲をカバーした「Blues Deluxe」をリリースしていたが、今回はその「Vol.2」と称しての作品で、これがまた強烈にカッコ良くてブルージーでオシャレなギターサウンドがたくさん入っているからついついBGMにも本気モードでも聴いてしまう傑作。この人の場合はもうカバーでもオリジナルでもひとつの職人芸が確立されているからどれ聴いても安心のプレイになるのだが、オリジナルよりもカバーの方が当然ながらコード進行もシンプルな時代の作品が多いから耳に馴染みやすい。その分ギタープレイに幅がないと聴いている側は飽きてしまうのだが、そんな事はボナマッサには一切関係なく、これでもかと言うくらいに弾きまくり、あ数々のフレーズを炸裂させてくる。

 大体が一年に数枚はアルバムを送り込み、更にライブ活動は常日頃から行って、その上でそのライブにもひとつの方向性やテーマを持たせてのプロデュース加減を発揮して着実に実業家としてのキャリアを積んでいるようにも見えるから面白い。もちろんブルースギターにこだわらないプレイやチャレンジも散見されるが、一方ではYouTubeでのチャンネル展開にも気を抜かずにしっかりプロモートする体制も構築しているから隙きがない。挙げ句仲間のブルースメンたちのライブに飛び入りしたりセッション活動も盛んに行っているからいつもボナマッサの名前がその界隈では見られるようになってる。

 そこにこのアルバムだから強烈な印象を放っているが様々な人のカバーなので作風が当然異なるはずだが、ボナマッサの手にかかると統一感あるサウンドに仕上がり、更にオリジナルの楽曲も2曲収められているのだが、これもしっかり馴染んでしまっている。最後の「Is it Safe to Go Home」は同じブルースメンで今はツアーで一緒にギターを弾いてもらっているジョス・スミスの作品というからこのあたりの仲間への愛情と言うか仲間を大切にする心意気が現れているようにも思える。その手前の「The Truth Hurts (featuring Josh Smith and Kirk Fletcher)」ではそのジョス・スミスと盟友カーク・フレッチャーも呼び寄せてのボーカル回しとギター回しのブルース大会が聞き所となり、アルバムを大いに盛り上げている大傑作。


Tracks:
01. Twenty-Four Hour Blues (originele versie van Bobby “Blue” Bland)
02. It’s Hard But It’s Fair (originele versie van Bobby Parker)
03. Well, I Done Got Over It (originele versie van Guitar Slim)
04. I Want to Shout About It (originele versie van Ronnie Earle & The Broadcasters)
05. Win-O (originele versie van Pee Wee Crayton)
06. Hope You Realize It (Goodbye Again) (originele song geschreven door Joe Bonamassa & Tom Hambridge)
07. Lazy Poker Blues (originele versie van Fleetwood Mac)
08. You Sure Drive a Hard Bargain (originele versie van Albert King)
09. The Truth Hurts featuring Kirk Fletcher and Josh Smith (originele versie van Kenny Neal)
10. Is It Safe To Go Home (originele song geschreven door Josh Smith)


好きなロックをひたすら聴いて書いているだけながらも、聴くための出費も多くなりがちなコレクターの性は皆様もご承知の通り、少しでも応援していただければ大感謝です♪