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【キャンプ初心者必見】ファイヤースターターで焚き火をするための失敗しないコツ【漢のロマン】

初心者もベテランも「キャンプと言えば?」と聞かれたら真っ先に思い浮かべるモノの一つ、焚き火

中でもファイヤースターターを使った方法で火起こしすることにロマンを感じませんか?

着火剤やバーナーを使う方法もありますが、筆者個人の意見としてはキャンプを楽しむために必要な「アウトドア感」があるこの方法をオススメしたい…。
この記事ではファイヤースターターで失敗しない焚き火のコツを伝授します!

ファイヤースターター
photo by particle



【必要なもの】

・ファイヤースターター(フェロセリウム製)

ファイヤースターター(メタルマッチ)は火花を散らすロッドと、それを削るためのストライカーに分かれています。
ロッドの素材は安価だけど火花が小さい「マグネシウム」と火花が大きく着火しやすい「フェロセリウム」があります。
失敗しないためにフェロセリウムがおすすめです!

 👇 筆者が使っているおすすめのファイヤースターター 👇         

・火口になるもの

焚き火の必需品、着火剤がわりになる火種のこと。
よく乾いていて燃えやすいモノを選びましょう。

・木くず
・ほどいた麻ひも
・ティッシュペーパー
・キャンプ場に落ちている植物(スギ、ススキ、まつぼっくり等)

・薪

火を消さないための「燃料」。選び方、使い方にもコツがあります。

フェザースティック・・・薪をナイフで薄く削り羽毛のようにした「焚き付け材」
針葉樹・・・マツやスギなど。火がつきやすいが、燃焼時間が短い。
広葉樹・・・サクラやクヌギなど。火がつきにくいが、燃焼時間が長い。

・ナイフ

キャンプの必需品。これが無いと始まらない!
フェザースティックを作ったり、薪を割ったり、包丁代わりにしたり…。

👇 扱いやすいモーラナイフがおすすめ 👇            



【下準備】

 ①ロッドを削って粉を集める


✅ファイヤースターターには使い方が2種類ある!

ロッドをナイフやストライカーで火花が発生しない力加減で削ると、燃焼する前の粉が下に落ちます。
これは着火するための準備で、集めた粉に火花を飛ばすと着火の成功率が上がります。

■ ファイヤースターターのコツ
ストライカーやナイフでゆっくり削るだけ
初心者の人は多めに削りましょう


 ②針葉樹の薪をナイフでバトニング


✅『バトニング』とは、ナイフで薪割りすること!

薪は細いほど着火しやすく、太い薪にはなかなか着火してくれません。
なので火が付きやすい針葉樹をさらに細くして焚付け材にします。
そこで登場するテクニックが『バトニング』
薪をにナイフの刃を置き、ナイフの背を別の薪で叩き、細い薪を作ります。

■ バトニングのコツ
木目に沿ってナイフを当てる
ナイフの刃の位置は根元側に、先端はハミ出るように
勢いが大事!先端側を垂直に叩こう


 ③フェザースティックを作る


✅火を育てるのに重宝します!

②でバトニングした焚付け材をフェザリング。
ナイフの刃を寝かすように当てて、木目に沿って刃を地面と平行にスライドします。
下まで削れればナイフを立てて羽の根本を起こしてください。
すると画像のようになります。

■ フェザースティックのコツ
ナイフを寝かせないと下まで削れず失敗します
失敗して出来た削りカスも集めておきましょう

フェザースティック
photo by Proadventure.co.uk Activities



【着火作業】

 ①削った粉を火口にかける


着火前に最後の準備

ほどいた麻ひも等の火口と下準備③に出た削りカスを混ぜ、焚き火台に置きます。
その上に下準備①でできた粉を一点に集めて火口に乗せましょう!
さらにフェザースティックで火口を囲う用に置くと着火率が上がります。

新品のファイヤースターターは、ロッドに黒い塗装がされています
削り落としてから使ってください

火口と木くずの様子
photo by Zed Outdoors


 ②ロッドを素早く擦って着火


最大の難所!けど一番の魅力!

いよいよ着火です。
ここまでの準備がちゃんとできていれば、あとは大丈夫!

火花の飛ばし方として、ストライカーを奥側にスライドする方法と、ロッドを手前側に引く方法があります。
ストライカーで火がつかなかったらナイフを使用するのも一つの手です。

■ ストライカーを奥側にスライドする方法

個人的に力が入り火花が出やすい方法。安定した場所で使用します。
1. 火口に対し垂直
にロッドを押し当てる
2. ストライカーでロッドを根元から削る

■ ロッドを手前側に引く方法

安定しない場所で使用します。宙に浮かせるので非常に疲れます。
1. 
ストライカーを持った手を火口のそばに持っていく
2. ストライカーは動かさず、ロッドを強く当て、勢いよく引きます

■ ファイヤースターターのコツ

・火花を火口までしっかり飛ばす!
ストライカーがロッドの根元に到達するまで力をいれることで狙った場所に火花を飛ばすことができます
・火花の量を多くする!
動作を素早くすることで火花の量が多くなります
・スライドする距離を長くする!
スライドする際に根元から距離をとって強く擦ることで火花を確実に出ます
・熱が冷める前に短時間で素早く!
小刻みに何回も擦ることで短時間で着火します
・粉の上にロッドを押し付ける!
ロッドを粉の上でしっかり固定しないと、ターゲットからズレてしまいます
・火がつかないときは粉を追加する!
なかなか着火しない場合はロッドを多めに削って粉の量を追加します

■ 失敗する原因

種火はすぐに消えます。下準備した火口、フェザースティック、薪をそばに準備しましょう。
一度にたくさんの火口を入れると火が消えてしまうため適量にしましょう。
削る動作1回1回に力を込めましょう。長引けば長引くほど腕に疲れがたまり、チャッカマンでいっか!ってなります。

ファイヤースターターで着火
photo by Proadventure.co.uk Activities



【火を大きく育てる】


着火した火を消さないためには育て方が重要になります。

 ①火口を追加

いきなり燃えにくい木を入れてしまうと、せっかくの火が消えてしまいます。まずは着火作業で余った火口を追加しましょう。
この際、火吹き棒などで息を吹いて、風を送るとよいでしょう。


 ②フェザースティックを追加

少し火が大きくなって来たらフェザースティックもくべます。
火元に羽毛の部分を当てるように置くと全体に火が付きやすいです。
ただし、火元を完全に囲ってしまうと、空気の通り道がなくなり簡単に火が消えてしまいます。

 ③薪を追加

✅ここまで来たらもう安心!

燃えやすい針葉樹→燃焼時間が長い広葉樹
の順に薪をくべていきます。
十分に空気が届くよう通り道を意識しながら、火を大きくしていきます。

■ 薪の置き方のコツ
基本的には細い方を中心に、太い方を上に組んでおく
とほぼ放置状態でも火がすぐに消えることはありません。

しかし初心者がやりがちな、火を囲むように大きい薪を円錐状に組んでしまうと空気の通り道がなくなり、また着火作業に戻るリスクがあります

そこで意識するのが『空気の通り道』です。
風向きに合わせ薪の下部から空気が入り、上に抜けていく構造を意識します。

簡単に組んでみたい!という初心者にオススメは『並列型』
太い薪を2本並べ、その間に細い薪を入れる組み方で大体の焚き火台に対応しています。
熱を維持しやすく、風向きを考えて組むば薪が密着していても空気の通り道ができる簡単構造です。

並列型の焚き火
photo by Satoshi KINOKUNI


【それでも失敗する場合のチェックポイント】

ソロキャンプ歴2年、多いときは週1でキャンプしていた私ですが、手順通りでも火起こしに失敗することがあります。

そんな時に一度振り返って、何がダメだったかな~?って考えると意外なポイントに原因がある場合があります。

薪が湿っている
これ、ホントによ~~~くあります。
キャンプ場で用意されている薪が外に置かれている場合、パッと見で乾燥していても濡れている可能性があります。
 ⇒日が出てるうちに干して乾燥させましょう!

風が強すぎる
そもそも風が強いとファイヤースターターで起こした火の粉も、すっ飛んで火口にうまく届きません。
 ⇒防風板で風を防ぎましょう!



対策しても、ど~~しても失敗する
・・・そんな時は



大人しくガスバーナーを使用しましょう!!




【まとめ】

キャンプには、手がかかる楽しさと面倒臭さが両立して存在します。
ファイヤースターターもそのうちの一つです。

記事タイトルにある通りファイヤースターターを使用した焚き火はキャンプのロマン。
燃料切れがなく濡れにも強いため、どんなシーンでも使うことができます。ポケットに入れて、「いざ火をつけるぞ!」って時にパッと出てきたらかっこいいですよね。

そんなファイヤースターターも火がなかなか着かないと、楽しさより面倒臭さが勝る時があります。

キャンプを楽しむために、この記事がその一面を少しでも無くすハウツーになれば幸いです。

From ならここの里キャンプ場

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