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プロティアン・キャリア

こんにちは!キャリアコンサルタントのろっくうぇるです!

キャリアコンサルタント試験の勉強をする中で、
非常に多くのカウンセリングやキャリアの理論と出会います。

今回は、数ある理論、理論家の中から、私の推しの理論を紹介したいと思います。今後、キャリアコンサルティングをするうえで、私の支援の根拠となってくれる理論のような気がします。


プロティアン・キャリア

アメリカの心理学者ダグラス・T・ホールが提唱した考え方です。
ホールはスーパーのキャリア発達理論に強く影響を受け、心理的成功こそキャリア発達の最終目標であると考え、以下のように理論を提唱しています。

プロティアン・キャリアとは、組織によって形成されるものでも、組織から与えられるものでもなく、個人の志向によって柔軟に方向転換され、キャリアを営む本人が成功と思えるキャリアを自らが柔軟に構築し、自分の意志で能力やスキルを積み上げながら成長していくキャリア形成を指す。

「プロティアン(Protean)」とは、ギリシア神話に出てくる、思いのままに姿を変えられる神プロテウスが語源となっており、「変幻自在な」「多方面の」という意味にだそうです。変幻自在なキャリア、、、環境の変化が激しく、転職することが以前に比べて当たり前になり、働き方も働く場所も多様になり、従来のように、1度入社した会社内で昇進や昇格を目指すようなキャリアにかわり、地位や給与ではなく、自己成長や気付きといった心理的成功を目指す現代にはぴったりな考え方だと思ったのです。

また、キャリアとはプロセスであり、仕事に関する経験の連続でもある、と述べています。経験の大小に関わらず1日1日の日々の仕事で意思決定を繰り返し、成長し続けていくプロセスこそがキャリアを構築していく、ということでしょうか。

心理的な成功のために

心理的成功のためには、「アイデンティティ」と「アダプタビリティ」についても意識する必要があります。

【アイデンティティ】
プロティアンキャリアにおける「アイデンティティ」とは、
「自分自身をどうとらえるのか、また自分自身の価値観や能力をどのように評価し、どのように気づけているか」を表す指標として使われます。

リカレント:キャリアコンサルタント大辞典(https://www.recurrent.co.jp/career/protean-career/

【アダプタビリティー】
プロティアンキャリアにおける「アダプタビリティー」とは、
日本語に直すには非常に難しい言葉ではありますが、一言で言えば、
「適応するためのスキルと、そのスキルを活かそうとする意志」ということになるでしょう。

リカレント:キャリアコンサルタント大辞典(https://www.recurrent.co.jp/career/protean-career/


私自身は、転職した経験もなければ、まだ多様な働き方をしているとは言えませんが、自分のキャリアを振り返ってみると、部署異動を経験する中でその時その時、自分のやりがいや成長に重きを置いて働いてきた気がします。

キャリアはほかでもない自分のもの

ホールのプロティアン・キャリアは確かに今の時代にマッチした理論だと思います。自分で考え、自分で決定し、自分でキャリアを積み上げるこの理論は、先行きの見えず、頼るものの少ない現代において、確かな自分を持ち、生き抜いていくよりどころになる理論のようにも思えます。

しかしそのためには、まず、自分のキャリアはほかでもない、自分自身のものであるとはっきりと、しっかりと認識する必要があります。
常に自分の目標を持ち、そのための自己研鑽やスキルアップを怠らず、定期的にそれらを見直し、理想と現実のギャップを埋める。そして、なりたい自分、成功だと思える自分に近づく。。。それはきっと、組織で働くうえでも、非常に大切な考え方なのではないでしょうか。

組織には目指すべき目標があり、階層があり、与えられた役割があります。そして、ホールの理論では、その中でステップアップしていくこと、キャリアアップしていくことが成功だとするのは従来型の考えであるとしています。(それ自体には賛成します)
ただ、組織の中で働くうえでも、与えられた業務、仕事内容、目標を達成するために、自分で考え、自分で決定し、足りないスキルを身に付け、目標を達成することはあたりまえですが、必要です。

重要なのは、その目標に向かう姿勢が、組織から与えられたものか、自分自身で納得して目指すべきものか、という違いではないでしょうか。

どうしても与えられた目標や課題は、どこか他人事で”付けられたもの”という気がしてしまい、外側にある気がしてしまいます。

しかしそれが、自分で納得し、自分自身の目指すものとして内側に捉えることができれば、それは自分事となり、片時も離れない内なるものになるのではないでしょうか。

結果的にそれが、組織に評価されるかされないか、という違いはあるかもしれませんが、心理的な成功は、今目の前にあるキャリア、仕事を自分事としてとらえることができるかどうか、にかかっている、そう思えてなりません。

。。。なんだか、書きたいことがまとまらず、乱筆乱文になってしまいました💦
すみません、いつかキャリアを積んで、自分事としてプロティアン・キャリアを身に付けることができたら、リライトしたいと思います!

本日も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。


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