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それ、弊社でなくてもいいですよね?

こんにちは!キャリアコンサルタントのろっくうぇるです!
7月に入り、25年卒の新卒採用も山場を越えたかな?というところですが、
今日はキャリアコンサルタントとしてではなく、本職の採用担当として発信しいたいと思います。

これから就活をする方、学生さんにも会社を選ぶ上での参考になれば幸いです。


「御社が第一志望です!」は信じない

私の業界は、学生の勉学のスケジュールの兼ね合いもありおそらくですが、比較的長く新卒学生の採用期間を設けています。
周囲で内定、内々定をいくつもらった、なんて話が聞こえてくると意識しないようにするなんて無理な話で、焦りや苛立ちを感じたりもしますよね?

新卒学生に限らず、就・転職をされている方は様々な思いで面接に臨まれることだと思います。仕事先を選ぶ基準も人それぞれで、やりたい仕事ができる、理念や方針に共感ができる、職場が家から近い、育児・介護の関係で働き方に制限のある中で働ける先を探している。事情や思いも様々あることは選考する側も十分理解しています。
だから、

「とにかく内定が欲しい!」
「どこでもいいから就職先を決めたい!」

という気持ちも、もちろん理解して選考しています。
なので、内定欲しさの「御社が第一志望です!」というワードは採用担当には意外と刺さらないのです。そして、大体そういったケースでは、第一志望でないことは伝わってしまいます。
そもそも自分の就活の時も、こう言いながらも他の企業を受けてきた経験がある人たちが採用担当になっているわけですから。

逆に、
「(実際の会社名だったり、業界名で)ここも受けています。」

という発言に一貫性があれば(やりたいことや会社としてやっていること、理念が似ている会社を上げている、など)、ブレてないなと好印象だったりします。

企業も求職者もどちらも選ぶ側

私は、選考する側も選考を受ける側も立場は同じだと思っています。
どうしても、””選考””というワードに引っ張られ、企業や職場が選ぶ立場にあるように感じますが(実際そういう選考をする採用担当もいるかもしれませんが)、選考を受ける側の学生や転職希望者の方も会社を選ぶ立場だと思っています。

面接の場では、”選ぶ”というよりは、”うちの会社はこんなところだけど、あなたの考えや思いとマッチしてますか?”という気持ちでお話ししています。

同じ業界にあっても、会社の経営方針までまったく同じ、なんていう会社はありません。同じように、実施しているサービスの内容や入社後の研修体制、キャリアアップ、福利厚生。。。上げればきりがないほど千差万別!
会社の顔もそれぞれですので、面接の場は、自分の軸とあっているか、間違いがないか、の確認の場でもあると思います。

これから働こうとする会社が自分のやりたいことや考えと違う方針だったら
働くのが苦しくなると思いませんか?
この会社なら活き活きと働けそうか?と、自分自身も会社を選ぶんだという視点をもって面接に臨んで下さい。

企業研究には限界がある(と個人的に思う)

長期のインターンシップを行っている、あるいはインターンシップから選考の流れがあるような会社でない限り、そもそも就活をする中で手に入る企業情報には限界があるように感じます。

Instagram、Facebook、X(旧Twitter)といったSNSや、Youtube、note、企業採用サイト、リクルーティングガイドといった媒体から、オンラインやリアルを含めた会社説明会、見学会など。こうやって上げると手段はたくさんあるように感じますが、似たような情報が多かったり、事業領域や他社との差別化まで深く知るにはやはり限界があると(個人的に)思っています。
(そして情報収集には限界があることを採用担当も理解しています。)

もちろん、だからと言って企業研究をしなくていい、というわけではありません。入手できる情報には限界があるということを理解して、軸を絞って企業研究をすること、そして一番はやはり現場の雰囲気を知る機会があれば積極的に参加することをお勧めします。

企業理念や方針って、やっぱり良いことしか言ってないんですよ。
その理念や方針通りが現場や社員に浸透して、その通りのことがなされているか、そこをしっかり見極めてください。

なぜうちの会社なのか

志望動機や、ガクチカ、自身のキャリアを熱く素晴らしく語ってくださる方はたくさんいらっしゃいます。きっとここで話すためにしっかり準備してきてくれたんだろうなぁと、想いを聞かせて頂きます。でも、なぜ弊社なのですか?(もちろん直接こんな聞き方はしませんが。)という動機がはっきりしない、見えない方も同じくらい多くいらっしゃいます。

志望動機やガクチカは実はテンプレ化しやすく、大筋を変えなくても使いまわしがきく回答でもあります。

採用担当としては、会社として、優秀な人材を欲しいのと同じくらい、この会社に入りたい、入って活躍したいと思っていらっしゃる方を採用したいと思っています。

この会社に入りたい、この会社でこんなことを成し遂げたい、してみたい、という気持ちが伝わらないと、この人と一緒に働きたい、この人ならうちで力を発揮してくれると面接官に思われず、あなたの考えや思い、今まで成し遂げてきたことは素晴らしいですね、でも、うちじゃなくてもいいですよね?となりかねません。

自己理解と業界・企業理解

この会社で働きたい!という思いを明確にするために、必要なのが自己理解と企業理解です。
自分はどんな人間で、どんなことにやりがいを感じ、どういった分野で働きたいのか。自分の強みや弱みを理解するのと同じくらい、働くうえで自分が大切にしている(したい)気持ちは何なのかをはっきりさせること。

そして、そういった思いはどの業界ならあるいは、どの企業なら実現できそうか。

そこがはっきりすると受けたい企業も見えてくるのではないでしょうか?
そこから作り出した志望動機や、ガクチカと絡めた強みはユニークなものになり、面接官にも伝わると思います。

長い社会人生活の始まり、あるいは人生の転機となる就・転職です。
自分にとって働くこととは?という問答に真剣に向き合いうきっかけに、(そして自身に問い続けるスタートに)していただけたらと思います。


ここ最近の面接を担当して、感じたことをつらつらと書き出してみました。
まとまらない文章になってしまった自覚はあります。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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