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第36節 富山グラウジーズvsFE名古屋 GAME1&2(2023-24シーズン最終戦)

つい昨日くらいに2024年になったな、と思っていたのに暦はもう5月。
B1リーグはレギュラーシーズン最終節を迎えることとなりました。

FE名古屋は前節でホーム最終戦を迎え、今節はアウェイ・富山に乗り込んでシーズン最終戦です。
31勝27敗の中地区5位(全体12位)。
前節のGAME2で京都に惜敗したことによってCS争いから脱落し、それを受けて何をモチベーションにして戦うのか…が今節のテーマでした。

また戦前にはチームからインサイドの柱であるショーン・オマラの緊急帰国がリリースされました。
リバウンド争い、ポストプレー、ペイント内でのショットなどで中心的な役割を果たしていたオマラの離脱は大きな痛手ですが、ご家庭の事情ということでやむを得ません。

ファン感謝祭で日本語でスピーチした姿は本当に素敵でした。
また来季も一緒に闘いたいナイスガイのショーン…待ってるからね!

オマラに加えて怪我で離脱している相馬卓弥、中村浩陸も当然不在でロスターは10人。
全員が持てる力を出し切らないと勝てません。
正直言って難しい試合になるのでは、という予想でした。

しかし現地に行くと居るとは思っていなかった2人の姿が…相馬と浩陸も遠征に帯同しているではありませんか!

こういう粋なことを出来るのはFE名古屋の良いところだと思います。
最後まで共に闘う、ってのはこういうことですよね。
現地には多くのFE Familyも駆け付け、FE名古屋の全てを注力する正に総力戦です。

対するホームチームは富山グラウジーズ。
4勝54敗の中地区8位(全体24位)でB1最下位は確定。ただ同日に行われるB2のPOの結果によっては他力にはなるもののB1残留の可能性もあり、人事を尽くして天命を待つ為にも激しく来ることは必至。

目下30連敗中ということもあり、それでも信じて待ち続けているブースターたちに勝利を届ける為にも死にものぐるいで向かってくるのは間違いなく、非常に難しい相手です。

FEにオマラがいないこともあり、「J3」ことジョナサン・ウィリアムズ、マイルズ・ヘソン、クインシー・ミラーといったビッグマンたちを前面に押し出して来られると厄介です。
また前回対戦時には野崎由之とマーフィーJr.・トロイにかなりやられており、その辺りをどう抑えるのかも注目でした。

FEにはFEの、富山には富山の負けられない理由があります。
シーズン最終節という舞台で両者がどのような闘いを見せるのか。
順位争いとは違うベクトルではありますが、お互いの意地と意地のぶつかり合いを期待したいところです🔥

色々とあったので初の2試合同時掲載です…過去イチ長いので暇な時にどうぞ、なのです←
それでは激戦となった第36節を振り返ります!

GO EAGLES!

5/5 GAME1

#試合全体雑感①

ジャンプボールはJ3が制して富山が先攻。

数ポゼッションはお互いに攻めきれず重たいスタートとなりますが、1Q残り8:33にルークのスリーでFE先制。
勢いに乗って突き放していきたいところですが、どうもこの日は全体的に重い。
お互いにターンオーバーやタフショットになるシーンが立ち上がりから多い。

富山はどうなのかわかりませんが、FEに関しては入り方が良いとは言えず、どうもフワフワしている。
そしてオマラがいないので外から攻める、リバウンドを相手外国籍に確保される…を繰り返します。

試合前練習からシュートタッチの良さそうだったJJ(ジェレミー・ジョーンズ)、笹山貴哉などがスリーを沈めていきますが、インサイドを突かない為にそこは富山の良いようにやられるという展開。

1Q残り2:20には小野龍猛に中を突かれてエンドワン献上(ワンスローも成功)、残り1:43には宇都直輝にもやられて15-14と逆転を許し、FEはタイムアウト。

どうにも入りが緩い、どこか浮ついた雰囲気。
我々がそう思うということは泰三さんは当然わかっているはず。
ここで「不屈のミラクルファイター」、燃える男・根來新之助を投入して引き締めを図ります。

根來は出てきて直ぐにリバウンドを確保したり粘り強い守備でチームに闘魂を注入。
やはりこういう苦しい時こそ彼のようなベテランの力は光りますね。

またシュートこそ落としているもののこの日は早くからコートインした鍵冨太雅が躊躇わずにシュートを撃っているのも良かった。
根來にしても太雅にしてもセカンドユニットの中でも出番の少なかったメンバーにスポットが当たる展開は悪い傾向ではありません。(離脱多数が招いた結果とはいえ)

すると彼らの前向きな姿勢に感化されたのかアーロン・ヘンリーが宇都からスティール→太雅を経由してJJのスリー、更に1Q終了間際に笹山がドライブで斬り込んで決め切って18-19と逆転!

元々立ち上がりの悪さには定評のあるFEですが、この日も御多分に漏れず胃がキリキリする立ち上がりです()

2Qに入りファーストポゼッションはJJのスリーで幸先の良いスタートを切るものの、ヘソンのダンク、ターンオーバーからJ3のダンクと連続で叩き込まれ22-22。
どうにもこの日は富山のペースに巻き込まれて付き合ってしまいます。

相手がかなり頻頻にターンオーバーするのにこちらもターンオーバー、タフショットを撃たせて落とすのにこちらも雑に行ってタフショット。
厳しいことを言わせてもらうと、CSが無くなりモチベーションが迷子なの?…と。

この日は偶々元代表の坂口さんがお隣に座られていたのですが、「相手のペースに付き合ってはいけない」と何度も苦言を呈されていたのが印象的でした。
また、オマラがいないことで外からの攻撃が中心となっていたのですが、サイズで相手に劣るにしてもインサイドを攻めないと外一辺倒になり相手に楽をさせてしまうことも懸念されていました。
やはり長年現場でバスケを見られていた方なので一言一言に重みがあります。(隣で色々話させて頂いて楽しく、とても勉強になりました🙇‍♂️)

スコアは一進一退、ワンポゼッション差で推移していたのですが2Q残り2:21に緩慢な守備を富山に突かれ、突っ込んできたJ3をルーク・エヴァンスが止めにかかるも決め切られてバスケットカウント(ワンスローも成功)。

その後、笹山のスリーとヘンリーのダンクでなんとか追いつくも、伊藤駿とヘソンの連続スリーで44-38と突き放されて前半終了。
どちらが上位チームなんだかわからないような展開です。

DFを売りにしているチームがいくらアウェイ且つロスター10人とはいえ前半だけで44失点もしているのはいただけません。
ハーフタイムでは間違いなく修正してくるとは思いましたが、勿論富山もそこはわかっているはずで両指揮官の腕の見せ所でしょう。

後半立ち上がりはヘンリーがツースローを獲得&成功でFEが先手を主張。
そこからヘンリーにボールを集めて連続得点し、44-44と追いつくと富山が堪らずタイムアウト。

ヘンリーの連続の間にはJJのスティール、チームオフェンスリバウンドなどが飛び出しており守備の意識が前半からかなり修正されているのは明白でした。

対する富山はタイムアウト明けに伊藤がスリーで勝ち越しも、その後はお互いに得点し合い我慢の展開に。

DFのチームで我慢比べは得意とするFE。
シーソーゲームを喰らいつき続けて3Q残り5:03に川嶋勇人のスティール→同4:48にJJのスリーとFEらしい形で49-51と逆転!
更に同2:11には笹山のスリー、同1:45には太雅がツースロー獲得(2本成功)、同1:19にはまたもJJのスリーと一気に畳み掛けて富山にプレッシャーをかけます。

富山もJ3がインサイドで踏ん張って着実に得点してはいるものの、チームとしての勢いの差がハッキリと見えてきます。
終わりがけに太雅がロストして宇都に決められたものの、55-60とFEが逆転して4Qに突入。

3Q最後の失点は良くない形だったのですが、4Q立ち上がりは佐土原遼が漸くこの日の初得点となるスリーを沈めて嫌な空気をシャットアウト。
このワンプレーはとても大きかった。
直後にはヘソンにスリーを決められたので、もしあそこを落としていたらと考えるとゾッとします。

その後再び膠着状態に陥るものの、そこを切り開いたのはこの日絶好調だったJJ。
ルークのリバウンド→ヘンリーを経由してJJにボールが渡ると4Q残り7:36にこの日6本目となるスリー!(58-66)
今季こそスリーの成功率が低下しているものの、「理不尽」とさえ言われるタフなスリーを決め切るJJですから…エースの面目躍如ですね。

ここで富山がタイムアウト。
富山にとっては嫌な流れでしょう。

タイムアウト明けには伊藤と宇都の両ベテランを投入して引き締めを図ります…が、ヘソンがトラベリングでターンオーバー→ルークにフェイダウェイを決められるという富山としては最悪の展開。
こういう大事なシーンを落としてしまうから低迷しているのか、低迷しているから落としてしまうのか…明日は我が身と気を引き締め直します。

FEも笹山のパスミス、ヘンリーのハンドリングミスと連続してターンオーバーから連続失点。
オフィシャルタイムアウト直前にも関わらずチャージドタイムアウト。
後手に回らず先手を打つ…というFEベンチの強固な意志を感じます。

お互いに決めきれず残り5分。
富山がガンガン切り込んでくるものの、修正されたFE守備陣は得点機会を阻止。
J3がダンクに失敗→ヘンリーがリバウンド→JJがしっかり走っておりレイアップで決め切り62-70!

結果的にはオフィシャルタイムアウトを挟んだこの攻防が勝負の分水嶺でした。
タイムアウト明けは2分以上もスコアが動かず、そういう我慢比べになると心にもスコアにも余裕のある上位チームの方が有利ですからね。

4Q残り2:10に笹山が渾身のスリー!
今季はコンディションに問題を抱えている時間が多く、主将ということもあり人一倍苦労したであろう笹山。
しかしこういう勝負を決める場面で仕事をするのは彼の持つ輝きの強さの証明ですね。

その後富山がファールゲームに持ち込み必死の抵抗を見せたものの、FEが最後まで差を詰めることを許さず押し切り。
70-77で粘る富山を振り切って逆転勝利という結果になりました。

FE名古屋は前節での悔しい惜敗を引きずらず連敗を阻止。
逆に富山は一時リードを奪うものの逃げ切りに失敗し連敗は31に。

前後半で展開が全く異なる試合であり、ベンチの修正力の大切さを感じるGAME1でした。
この試合を受けて翌日のGAME2がどうなるのか、期待半分不安半分ですね。
取り敢えずは勝ち切ってくれたFEメンに感謝したいです👏

最終スコア①

#個人雑感①

ルーク 7.0
オマラ不在の中、インサイドで孤軍奮闘

根來 ー
短時間ながら出場しチームに闘魂を注入

佐土原 6.0
良くはなかったが、やれることはやったと思う

天昇 5.5
シューターは撃ってナンボ、迷いが見える

ヘンリー 7.0
23PTSと7ASTは立派、5TOは大反省と両極端

川嶋 6.5
黒子として貢献、でももう少しエゴを出して自分で撃ってもいい

満尾  ー
試合に入っていけなかった、身体も心も万全の準備を!

笹山 7.5🔥
際立つ勝負勘を発揮、スリー4/6と高確率でチームのピンチを救う

JJ 8.0👑
38:17の出場で24PTS、9REB、5STL、FG9/16&スリー6/8でエースの働き
オマラ不在をカバーし勝利に貢献👏

太雅 6.0
どこか浮ついた立ち上がりの中で1番闘う表情をしていたのは彼でありそこは収穫

川辺 7.0
恒例の立ち上がり‪✕‬はマイナスも後半立て直したのは流石の手腕

富山 MIP
J3 7.0
インサイドで躍動、相変わらずフックショットは上手いね
TOも4つやらかしたが古巣を相手に奮戦

セカンドユニットは富山の方が上手く使っていたように思いますが、主力の意地とベンチの修正力でねじ伏せた感じでしたね。

古巣相手に奮戦したJ3

5/5 GAME2

前日は立ち上がりの悪さと全体的な強度の緩さで苦戦しつつも主力選手のエナジーで押し切って逆転勝利したFE名古屋。
CS進出の可能性が潰えたので泣いても笑っても2023-24のチームはこれがオーラスです。

前日は主力選手たちに大きく依存する形となり、セカンドユニットをあまり活かせなかったのは反省点。(普段からその傾向はありますが…)
特に根來や太雅は闘う準備がしっかり出来ていたのでそのふたりをもっと使って欲しいと個人的には思っていました。
FEらしさを取り戻して最終戦をやり切って欲しいところ。

対する富山は悔しい逆転負けからの巻き返し、そして大きく伸びている連敗を止めて来季へ繋ぐものをひとつでも残す為にも負けられないでしょう。

朝早くから入場待ちの列が出来た富山市総合体育館

13時開始の試合ということで開場は10時。
そんな早い時間帯でも沢山のグラウジーズブースターが現地に駆けつけていました。(勿論FE Familyも沢山いましたよ🦅)

レギュラーシーズン最終戦、勝利の女神はどちらに微笑むのか…?
お互いに死力を尽くしたGAME2です。

会場では富山のグラッキーがおもてなし
子供たちに大人気でした(写真は前日撮影)

#試合全体雑感②

ジャンプボールは前日同様J3が勝利して富山が先攻、この日はヘソンが綺麗にスリーを沈めて富山がアッサリ先制、直後にFEは攻撃失敗。

毎回言ってる気がしますが、立ち上がりがあまり良くないチームなのでこの展開は若干不安が…😅

それでも佐土原がツースローを獲得(1本成功)、富山のポゼッションに移るもののJ3のパスをヘンリーがステイール→JJが突っ込んでファストブレイク!
この日は前日とは異なり、立ち上がりからFEらしさが見られて一安心。

J3はこの直後にもハンドリングミスからターンオーバー、リバウンド争いからシュートモーションに入ったルークへファールし早々に交代。
前日は奮戦したJ3ですが、この日はどうにも冴えませんでしたね。(昨季もよく見たような…デジャブです)

逆にルークはオフェンスリバウンドを確保、ツースローを確実に決めるあたりで役者の違いを見せつける形に。

前日は富山にしつこく喰らいつかれたFEですが、この日は修正。
勿論富山も反撃してきますが、まずはしっかり守る、そして守り切ったら攻撃をやり切る。
シーズン最終盤に至って「当たり前を当たり前にやる」という基本中の基本を求められる展開というところにスポーツの奥深さを感じずにはいられません。

スコアはそれほど引き離せていませんが、富山の攻撃を単調になるように仕向けており、強度が前日とは雲泥の差です。
1Q残り5:24にミラーからJJがスティール→同5:20に佐土原がファールドローン→同5:12にヘンリーが放ったスリーは綺麗にリングへ吸い込まれて7-13、富山は早くもタイムアウト。

しかし富山のタイムアウト明けの攻撃は失敗。
逆にFEは1Q残り4:45笹山のキラーパスをヘンリーがアリウープで押し込んで7-15。
波に乗ったFEは富山の反撃を凌ぎ、1Q残り3:44に速攻で走ったルークがミラーのファールを誘ってバスケットカウント!(ワンスローは失敗)

ミラーは次のポゼッションでスリーを成功させ取り返すものの、散発的な攻撃をしてしまいあとが続かない富山。
対してFEは1Q残り2:04、今季チームを縁の下から支え続けた根來が魂のスリー!
FEベンチ、そしてFE応援席は狂喜乱舞!
ネゴさんがみんなから愛されているのがよくわかる光景ですね。
前日は笹山以外がほぼ機能しなかったセカンドユニットですがこの日はハナからエナジーが違います。

それでも富山もベテラン・水戸健史のスリーなどで抵抗を見せますが、1Q終了間際にヘンリーのスリーが突き刺さって15-23とFEが8点先行して立ち上がりの10分を終えます。

前日の、そしていつもやらかすスローな立ち上がりと比べると段違いに良いです。
上位チームを見ていると「入りが悪い」というチームは少ないことからも、FEがより上を目指していくならばそういう細かい部分を改善していかねばなりません。

2Qの立ち上がり、笹山がまたキラーパスを通し佐土原が反応してアリウープ!
笹山が加入したばかりの頃は周りがなかなか彼の求める強度に合わせられずイライラしている姿を見かけたものですが、今季のメンバーは彼が求める水準でプレー出来ておりチームとしての成長を感じます。

富山はジリジリと得点してきますが、それを退けたのもやはり笹山。
2Q残り6:56、JJのパスを受けてスリー!
22-31となったところで富山が早くも前半最後のタイムアウト。
富山はやりたいことをやれていないのだな、と暗にわかる展開です。

タイムアウト明けはお互い攻撃に失敗しますが、2回目の富山のポゼッションは24秒バイオレーションでFEが守り切ります。
更に次の富山のポゼッションでも宇都のショットを笹山がブロックで制するなど漸くDFチームの本領発揮です。
前日はそういった守備で沸かせるシーンが少なかったのですが、この日はこれ以外にも沢山ありましたね。

富山も野崎の連続スリーなどで追いすがってきますが、FEはDFをしっかりやり切っているので浮き足立ちません。
タイムアウトこそ使いますが、点差を詰められたところでルークのスリー、JJのファストブレイクのダンクなどで突き放します。

しかし前半の最後、JJがFTを収めてホッとした一瞬の隙を伊藤に突かれてブザービーターのスリー。
先月の川崎戦でも篠山竜青にとんでもブザービーターを沈められたのを忘れたとは言わせません…凡事徹底しましょうね?
39-44と若干富山が詰めて前半終了です。

CSに出場することの無い両チーム。
泣いても笑ってもこのチームは残り20分、悔いのないものにしてもらいたい。
FE名古屋としては折に触れて言及されてきた「FE Intensity」を体現できるのかが鍵でした。

後半立ち上がり攻撃はなかなか上手く決まらないFEですが、守備が揺るがないので簡単にはやらせません。
我慢を続けたところ3Q残り8:51、佐土原がレイアップをねじ込んで後半も先行。

その後少し停滞し、ジリジリ詰められて3Q残り5:49にはヘソンにFTを決められて43-46とまた危険水域へ。
更に24秒バイオレーションを取られて肝を冷やす展開に。

しかしここでチームを救ったのはエース・JJ。
野崎のスリーが落ちたのを笹山が確保している間に前を走り果敢に突撃。
小野が立ちはだかりますが、構わず突っ込みバスケットカウント!
ワンスローも成功させチームに喝を入れます。

富山もヘソンを中心に追い上げてきますが、JJはヘンリーのシュートをお膳立てしたり、スティールして自分で決めたり八面六臂の活躍。
エースがエースとしての仕事をこなすとチームもノッてきます。

JJの躍動に追従するようにヘンリー、佐土原なども躍動し、特にヘンリーは3Q最後に難しいフェイダウェイを決めてブザービーター。
最初の頃はどこか幼く頼りなかったヘンリーですが、1年間で素晴らしい成長を見せてくれました。
もうどこに出しても恥ずかしくない、リーグ屈指のスコアラーです。

49-61とじわりとリードを拡大して残り10分。
4Qは10点差前後の攻防。
最初の2分ほどはやや富山が優勢に運びますが、4Q残り7:25速攻でヘンリーが走り切りバスケットカウントエンドワン!(ワンスローも成功で55-66)

このあたりから富山側は攻守共に明らかに上手く回らなくなりだしトーンダウン。
オフィシャルタイムアウト前にはFEにしっかり守られて得点できず、且つ4Q残り4:11まで時間を使われてルークにこの日17点目となるジャンパーを献上します。
我々も昨季に何度も経験しましたが連敗中はこういう悪い流れが断ち切れません。

タイムアウト明け、FEはルークに替えて太雅を投入。
富山は外国籍を中心に攻め込んでくるものの3ポゼッション目で4Q残り2:44に漸くヘソンのアリウープが決まるまで得点出来ない有様。
逆に言うとFEはその間得点こそ出来ていませんが守備は全く崩されていないので上手く時間を消費出来ています。

富山は我武者羅に向かってくるもののその度にFE守備陣が弾き返し、太雅のジャンパー、そしてここまで悩んで不調に陥っていた天才シューター・杉本天昇にスリーが2本連続で飛び出して勝負あり。

最後はこの日6本目のスティールを決めたJJが時間を使い切ってゲームセット。
59-80でFEが敵地で連勝、2023-24シーズンを勝利で飾りました✌️

富山は泥沼から最後まで抜け出せず。
32連敗という不名誉なB1記録を更新。
同日他会場で行われていたB2POではA千葉、越谷、滋賀とB1ライセンスを持つチームが3チームSFに勝ち上がった為にB2への降格が確定。(もう1チームの勝ち上がりはB2ライセンスのみの山形)
試合終了後のセレモニーで高堂社長が挨拶に立った際には強烈なブーイングとヤジが一部から飛びました。

高堂氏はそれらを正面から受け止め「これは全て私の責任」と沈痛な面持ちでおっしゃられ、ヤジを飛ばしている方たちは「当たり前だろ!」「辞めちまえ!」と大合唱していましたが私はそう思いません。

勿論フロントの責任者である社長の責任は大きいです。
でも現場でやっているのは現場のHCを初めとするスタッフ、強化部などのフロント、そしてなにより選手たち。
スポンサードしているスポンサーや後押しをしているファン・ブースターなどのステークホルダー…全員の力が足りていなかったからの結果ではないかと。
誰かひとりに責任を押し付けて解決するほど単純な問題ではありません。

それぞれに考えがあるのでヤジを飛ばした方たちの憤慨する気持ちも理解出来なくはないですが、連休中の開催で多くの子供たちも見ている前でやるべきことだったのかはもう一度考え直して欲しいです。

そんな出来事もあり場内は異様な雰囲気でしたが、FEブースターからは果敢に闘い抜いた富山側にエールを送りたいということもありセレモニーに終了後に「富山グラウジーズ」のコールを敢行。
果たして向こう岸に届いたのだろうか…と心配ではありましたが、その後にこんなワンシーンが。

諦めずに闘い続けている人たちにはしっかりと届いたようです。
応援しているチームこそ違えど彼らも私たちと同じくバスケットボールを愛する人たちです。
今季の苦しみは想像しただけでも胸がキュッとなるような…それでも1シーズン闘い抜いた富山グラウジーズの皆さんにエールが届いたのなら嬉しいです。
またいつか、対戦できる日がくることを信じてお互い頑張っていきましょう📣


FEは前日辛勝したものの守備の強度や前半の立ち上がり、セカンドユニットの活用などの課題を露呈しましたが、この日は見事に修正。
全員が各々の仕事を遂行して勝利を掴み取りました👏
シーズン最終戦に相応しい、自分たちらしいバスケを遂行出来たと思います。

最終成績は33勝27敗で中地区5位は変わりませんでしたが、この日島根が大阪に破れた為、全体順位がひとつ上がり全体11位(10位川崎と同勝率もアドバンテージ差で下位に…)でB1昇格2年目のシーズンを終えることとなりました。

目標としていたCSの出場ラインには2ゲーム届きませんでしたが、離脱者が多く発生してほぼシーズン通してフルメンバーが揃わなかった中でよくやったと思います。

CS出場≒全体8位以上は来季への宿題ですが、まずは長いシーズンを闘い抜き、この試合に勝ち切ったチームに賛辞を送りたいと思います。
ナイスゲーム!グッジョーブ👍

最終スコア②

#個人雑感②

ルーク 7.5🔥
ダブルダブル未遂
オマラ不在の中、攻守両面でチームを支えた

根來 7.0
停滞を打ち破るスリー!守備でもハッスル💪
立ち居振る舞いで若手に手本を示した

佐土原 6.5
満足なスコアではなかったかもだけど後半は立ち直ったね…流石俺たちの佐土原

天昇 6.5
迷ったままシーズンを終わらせなかった
最後のスリー連発が本来の姿だよ

ヘンリー 7.0
スコアラーとして仕事を遂行
JJとのコンビで後半の突き放しに貢献

川嶋 6.5
スコアに残りにくい活躍が多いベテラン
無得点は少し寂しいが黒子として働いてくれた

満尾 6.0
爪痕は残せなかったがまだこれからの選手
来季以降の彼の進化に期待

笹山 7.0
6ASTを配給し司令塔として試合を支配
守備では宇都をシャットアウト

JJ 8.0👑
スコアを見てもらえればわかるけど大エース
連勝出来たのは彼がいたからと言っても過言では無いね

太雅 6.5
我武者羅さを発揮しPTを確保
今後の飛躍を期待したい1人

川辺 7.5
難しい相手との難しい試合を勝ち切らせた
シーズン通してチームを成長させた手腕はお見事でした👏

浩陸 ー
元気にキャッキャウフフしてて良かった(語彙力)
元気な姿での復帰を待ってるよ📣

相馬 ー
穏やかな表情を見られて安心
復帰を待ってるし、復活してくれるのを信じてます
まだまだ老け込むような歳じゃないぜ🏄‍♀️

オマラ ー
不在は残念だったし、本人も無念だろうけどまずはシーズンお疲れ様
また来季も日本で、叶うならFE名古屋で活躍するショーンが見られますように🙏

富山 MIP
ヘソン 7.0
攻撃の中心としてFEを苦しめた

各々が持てる力を発揮した結果がこのスコアと勝利に繋がりました。
来季このチームに居る人もそうでない人もいるでしょうが、この1年間の経験を糧として今後も成長し続けていって欲しいです。
1シーズン、お疲れ様でした!

このチームを応援出来て良かった
ありがとう!

2023-24シーズンを終えて

#その他第36節トピックス

GAME1終了後には富山市内で祝勝会が行われ、私も参加させて頂きました。
これまでもお世話になっている方、今回初めて言葉を交わす方もいましたが皆さんの色々なお話を聞けてとても楽しいひと時となりました。

ホタルイカ事変はたぶん富山行く度に思い出しそうです🤣
参加された皆さん、特に取りまとめしてくださったおふたりの先輩には大感謝です🙇

長野以来の🍺(普段は禁酒してます)

またGAME1では富山の水戸健史選手がBリーグ通算300STLを達成。
bjリーグ時代から富山一筋の「ミスターグラウジーズ」が打ち立てた金字塔。

実は水戸選手とは同世代の筆者。
この年齢になっても一線級としてプレーし続ける姿は同世代としてとても励みになります。
記録達成おめでとうございました!

メモリアルビジョン

この試合では一部有志で話し合い、アウェイでもコールや応援を他チームのように揃えられるように頑張ってやってみよう!と取り組んだ試合でもありました。
結果から言うとまだまだなかなか難しい部分がありました。
我々は他チームほどブースター数がいませんし、大きなアウェイ会場だとどうしても散らばってしまうという問題も孕んでいます。
でも2日目の試合前の選手コールは上手くいかなかったものの、後半開始前に再度チャレンジしてチームにパワーチャージを出来たことはひとつの成果でした。(選手たちも何人か反応してくれていました…届いたかな?)
お声掛けを頂いた先輩方、あまりお力になれない頼りない私にまでお声掛け頂き嬉しかったです。ありがとうございました!
来季はもっと応援活動でも力になれるように個人としてもレベルアップしていきます📣

また、GAME2終了後にはビデオコーディネーター兼マネージャーの堀井さん、チーム通訳の竹内さんを交えて現地FE Familyで最終戦の記念写真を撮影することも出来ました。
1シーズン共に闘ったおふたりとみんなで記念を残せたのは嬉しいです。
堀井さんと竹内さん、試合後のお疲れのところをありがとうございました!(写真は皆さんの肖像権もあるので割愛📸)

帰路の富山駅では偶然選手たちと遭遇。
帰る時間帯が我々と同じくらいだったとは…😲
勿論選手たちもプライベートの時間ですので写真やサイン等を求めるのは出待ち行動にあたる為控えましたが、ソッと手を振ったところ川嶋くんがニコッと笑顔をくれたことは忘れません。
来季川嶋くんがどこにいるかはわかりませんが、今後も応援していきたい選手になりました。
勇人、ありがとうね!(こちらも勿論写真はありません😇)

またお会いする方から沢山お気持ちやお礼を頂きました。
当方はいつももらうばかりで本当に申し訳ないのですが、みなさんと過ごせる時間がとても楽しかったです。
全員がまた来季FE名古屋に集うかは未定ですが、各々の場所で楽しくバスケライフを送れることを祈っています。
今季もありがとうございました。
そして2024-25シーズンもよろしくお願いしますね!

色々とあった2023-24シーズンでしたが、最後の富山でも沢山の思い出が出来て笑顔で終われて良かったです✨

また富山に来られると信じて…

#来季に向けて

33勝27敗の貯金6で中地区5位(全体11位)。
枇杷島スポーツセンターというB1では最も小さいアリーナをホームとしながらもホーム戦の平均入場者数は2700over。
B2から昇格して2シーズン目としては上々の結果だとは思います。

しかしFE名古屋の目標は「CS出場」と「Bプレミア参入」というもう1段上のレベルです。
今季は2ゲーム差でCS出場を逃し、売上と新アリーナは達成見込みにも関わらず入場者数は未達(平均3000必要)…そう、シーズン当初に立てた目標は未達成なのです。

シーズン開幕前、有識者たちの順位予想では軒並みドアマット扱い。
我々ファン・ブースターも期待こそすれど、昨季から選手の入れ替えもかなりあり、どこまでやれるかは正直未知数な状況の中の船出でした。

しかしチームは成長を続け、主力に離脱者が多数出る中でも互いにカバーしあい、残り3試合の時点までCS争いに顔を出して「台風の目」と言われるまでになりました。

努力は必ず報われる…などと綺麗事は言えません。
報われない努力も沢山あることをスポーツ観戦を趣味としている皆さん、特に人生の経験を色々積まれている皆さんならよくご理解されていると思います。

でも強敵を前にしても「やってみなきゃわからない」というレベルまでこのチームは昇ってきたのです。
過去には何度もライセンス関係で昇格を逃すなどして「B2の門番」と揶揄されたチームがB1に定着しつつあるのです。
「やる前から結果は見えてる」から「やってみなきゃわからない」まで変わったのです…とても大きな進歩です。
Bリーグ内では後発のチームが成長していくサクセスストーリー…こんなに痛快なストーリーはありませんよね。

来季のFE名古屋がどんな顔ぶれでどんな闘いを見せてくれるのかはわかりませんが、このチームならきっと面白いものを見せてくれるはず。
我々ブースターもチームと共に成長していこうじゃありませんか!
また来季も沢山の皆さんと共に応援できる日がくることを楽しみにオフを過ごしたいと思います🦅

そしてこんな素敵なチームがあることを知らない誰かに知ってもらうキッカケに、FEファンの人が更にFEのことを好きになるキッカケにこのnoteがなれたらいいな…というのが私の小さな目標です。
私もチームと共に成長していきたいです。


さて、CSを逃したことで我々のシーズンは終わりました。
PSMは早くても8月末か9月上旬、B1リーグの開幕は平年通りなら10月頭。
4~5ヶ月もの長いオフシーズンに突入です。

現地観戦時の簡単な雑感を上げる為に始めたはずのこのnoteも回を重ねる毎に文字数が増えていき、最早雑感というよりか観戦記に近いものになりました。
それもひとえに拙作を「見たよ!」「楽しみにしてるね!」とおっしゃってくださる仲間の皆さんのお言葉があったからです。
本当にありがとうございました!

オフシーズンの間に何もアクションを起こさないと「FEのファン拡大に僅かでも貢献する」という小さな野望が遠のきますので、まずはnoteを始めた頃に書き上げた各選手毎のシーズンレビューをシーズン終了時の確定版として書いていきたいと思います。
そちらは少しづつ書き進めますので気長にお待ちいただければ幸いです🦅

さあ、来季に向けての闘いはもう始まっています。
寂しいことですがそろそろ契約関係の話も出てくることでしょうし、上位チームたちによるCSも行われます。
しっかりと諸々を受け止めて来季への糧にしましょうね。

来季は更に空高く舞い上がる為に各々が力を蓄えるオフシーズンにしましょう!

それではまた次回noteで。アディオス👍

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