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フィエスタ

ジュンペイ
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「記事から曲」企画、10曲目はshinoさん!こちらの記事では、楽曲の解説をメインに行っています。制作の背景やshinoさんの記事については下記リンクにて紹介しておりますので、ぜひ併せてお読みください。

https://note.com/rocjet1972/n/nc22c31bf2f92

一度通して聴いてから、解説をお読みいただけますと幸いです。

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今回は「踊り子ビアンカ」という詩とのコラボでした。舞台がダンスパーティということもありラテン調でダンサブルな楽曲にしたいという想いがあったので、アコースティックギターのコードストロークを軸とするフラメンコ風の曲に仕上げました。

ダンサブルであるためにはリズムが肝心要なので、メインメロディが決定したのちはリズムを作りこむことから始めました。まず、普段はあまりやりませんがドラムは4つ打ちに挑戦。バスドラムでしっかりと基礎を作ってから、ハイハットなどで細かい16分の刻みと絡めました。そのリズムを支えられるよう、ベースも今回はあまり動くことはせず、ひとつひとつのルート音を大切にオクターブ奏法などを用いてダンス感を演出できるよう工夫しました。それ以外には、ホイッスルやコンガ、ボンゴ、ギロなどのパーカッションもたくさん入れて賑やかな曲調にしています。

曲の構成自体は歌モノを想定していて、サビ→間奏→Aメロ→Bメロ→サビ→大サビと展開しアウトロはギターソロで締める王道な構成にしました。この点については今回応募いただいた作品が「詩」だったことが関係していて、作品の中で韻を踏んでいる箇所であったりシーケンス的な要素があったり。。平たく言うと歌モノっぽいと感じたので、歌詞に曲をつけるようなイメージで作りました。そのためアレンジやレコーディング、ミックス等の方法論とかはインストではなくてバッチリ歌モノです。

とはいえこの企画では歌モノを扱わないことにしているので、ボーカルの代わりはアコギの単音弾きに任せました。エレキギターでリードをとる案もあったのですがそれをすると雰囲気がフラメンコのスペインから演歌の赤ちょうちんに変わっちゃったので、メロディはアコギにしてます。ただ、それだけだとカラオケのガイドみたいな感じがしてそれはそれで変だったので、アコーディオンやトランペットを入れたり、大サビで歪んだエレキギターの音を入れたりして全体的にロックっぽい雰囲気になるよう工夫しました。

もし、ギターでコピーしたい場合は、アコギのストロークは3分近くずーっと16分のカッティングでコードチェンジも多いのでじゃんけんで負けたほうにお願いしましょう。
・・・というのは冗談ですけれども、実際アコギはパンで左右に振っていて、両チャンネルで同じように見えて別なことをしています。同じコードを同じリズムで弾いていますが、Lchはローコード、Rchはハイポジションと弾き分けているので立体感が出るように設計しています。アコギのリードは単純なマイナースケールですがディミニッシュのコードトーンやアコーディオンとハモるリズムのキメとかが細かいので、我ながら弾きごたえがありました。


shinoさん、素敵な詩とコラボさせていただき、ありがとうございました!

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※楽曲は無料でダウンロードできます。感想やコメント頂けると幸いです!

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