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伸縮アクチュエータ/ロボット領域で、5つ目の特許を取得しました!

株式会社RoboSapiensは、このたび「突出型リニアアクチュエータ」に関する発明で、新たな特許を取得しました。
RoboSapiensは2020年7月3日に設立した、まだ会社を設立して4年のスタートアップですが、この特許が既に5つ目となります!

RoboSapiensは、巻尺の機構を用いることでコンパクトな収納スペースから大きな伸縮を実現した伸縮アクチュエータを製品化。既に関連特許を4つ取得しています。そして、今回の「突出型リニアアクチュエータ」に関する発明は、RoboSapiensにとって、伸縮アクチュエータ/ロボット領域で5つ目の特許となります。

なお、これまでの特許についての投稿は下記掲載の2つの投稿をご参照ください。

5つ目の特許の内容

今回の特許は「突出型リニアアクチュエータ」に関する発明となります。RoboSapiensでは、巻尺の機構を用いることで、コンパクトな収納スペースから大きな伸縮を実現可能な伸縮アクチュエータを製品化し、その関連の特許が既に4つあります。

今回の発明で課題とされたのは、アクチュエータの2本の巻尺テープを送り出すローラーやフレームが露出してしまっている(図1)ことで生じる、以下の2点の問題の解決でした。
1.安全面
ローラー部が露出していることで、指などを挟んでしまう危険性がある問題。
2.設置のしにくさ
アクチュエータ自体に凹凸があることで、他の機械部品への装着がしにくかったり、ぶつかって破損しやすかったりするといった問題。

図1:従来の、ケースに収納されず露出した状態


今回の特許では、2本の巻尺テープを送り出すローラーやフレームをケース内に収納することで、安全性や設置のしやすさを高めると共に、筐体をよりコンパクトにすることを可能とし、伸縮アクチュエータとして取り扱いを容易にした点が認められました(以下、図2・3・4)。

図2:ローラーやフレームを収納したコンパクトな筐体 


図3:金属テープを伸長させた状態


図4:収納筐体の内部構造


金属テープの巻取り機構について

また、今回の発明の技術的な具体的な内容として、金属テープの巻取り機構として、ぜんまいばね式モータ巻き取り式を考案しています。
ぜんまいばね式では、巻尺の金属テープが巻かれた円筒ケースの内側にぜんまいばねが巻かれており、金属テープが伸長すると、巻尺のケースもそれに合わせて回転し、ケース内のぜんまいばねも巻かれ、アルミテープを巻き取る力が強くなるようになっています。
モータ巻き取り式では、金属テープを巻き取る時にぜんまいばねではなく、モータで巻き取ります。金属テープの幅を大きく、強度を強めた時にぜんまいばねでは巻き取る力が足りない時にこの方式を用います。
いずれの方式でもロータリーエンコーダが設置されており、金属テープが出し入れされる際に、金属テープと接地しているローラーが回転し、ロータリーエンコーダで回転数を読み取ることで、金属テープの伸縮した長さを計測することが可能となっています。

なお、特許を取得した機能は、RoboSapiensのBambooShoot Actuator(バンブーシュートアクチュエータ)とBambooBot(バンブーボット)両製品に既に導入済みです。いずれも高所作業などの危険な点検作業の代替で、安全や省力化に貢献できる製品です。

特許の内容 
【特許番号】    特許第7506440号
【登録日】     2024年4月3日
【発明の名称】   突出型リニアアクチュエータ
【特許権者】    株式会社RoboSapiens
【発明者】     長尾 俊(株式会社RoboSapiens 代表取締役社長)

RoboSapiensにとって、5つ目の特許!


今回の特許取得にRoboSapiens代表取締役社長長尾 俊は次のように述べています。
「RoboSapiensを設立し、わずか4年で5つ目の特許を取得出来たことは望外の喜びです。私は『巻尺は爆発物』とよく例えるほど、巻尺の扱いは危険です。金属テープには常に開こうとする力がかかっており、大きな金属テープにするほどその力はより大きくなり、制御するのは想像以上に大変です。今回の発明によって、私どもの巻尺機構を採用したBambooShoot ActuatorとBambooBotの使い勝手は格段に向上しています。」


製品に関する詳細やお問合せについては、以下のRoboSapiensホームページでご覧いただけます。


また、ECサイトも開設しました。あわせてご活用ください。


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