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戸田建設様と共同で、4つ目の特許を取得しました!

株式会社RoboSapiensの特許がまた増え、4つ目になりました!
今回は戸田建設様との共同の特許なのですが、2月に、これまでの3つの特許についてまとめた投稿をしていますので(下記)、そちらもあわせてご覧ください。

4つ目の特許取得の背景

今回の特許は表題通り、戸田建設様と共同で取得しました。
2023年1月にRoboSapiensと戸田建設様が共同で実施した「ロボットを用いた施設点検の自動化に関する共同研究」の成果をベースとしたものだからです。

この共同研究は、戸田建設様が、ビル内環境を最適に保つため、空気質などの環境計測を固定センサや移動ロボットでおこなってこられたのですが、高さを変化させて計測することができないことが課題となっていたところ、RoboSapiensの巻尺アクチュエータの機構に注目されお声掛けがあり、共同研究がスタートしたのがきっかけでした。

共同研究では、自律移動ロボット『BambooBot(バンブーボット)』を使うことで、執務スペースの床面・作業机・天井と高さを変えながら、作業場の照度が労働安全衛生規則を満たしているかを確認する法定検査の自動化実験を実施しました。
両社による共同研究の結果、いずれの作業エリアにおいても法定基準を満たしているというレポートを作成することができ、かつ、部屋の形状によって光の当たりづらくなる領域ができることがわかり、内装の最適化に役立てることもできるようになりました。

この共同研究に関しては、以下のURLのプレスリリースにて詳細がご覧いただけます。

今回の特許の内容

今回の特許取得の発明内容は、“自律移動ロボット”“センサ計測”の技術分野に関するものです。
“自律移動ロボット”は、「センサから出力された検出結果に基づいて、高さ方向を含めた立体的な環境計測を正確に行うことができる自走式ロボットを提供する」という課題を満たしたものです。
また、“センサ計測”は、「センサ計測の機能を持つ自走式ロボット」の発明に対してのものとなります。
なお、環境計測の対象は、CO2濃度のみならず、温度、湿度、照度、放射線、近接、磁気、撮像、気圧、加速度、騒音又は音響も含まれており、環境計測に関わる包括的な内容となっています。

特許の内容 
【特許番号】 特許第7465511号
【登録日】  2024年 4月 3日
【発明の名称】 自走式ロボット
【特許権者】 株式会社RoboSapiens
       戸田建設株式会社
【発明者】  長尾 俊(株式会社RoboSapiens 代表取締役社長)
       田村秀一(戸田建設株式会社ICT統轄部DX推進室 主任)
       ・他2名

RoboSapiens4つ目の特許


今回の特許の機能が搭載されているBambooBotとは?

今回の特許の機能を満載する『BambooBot(バンブーボット)』

今回の特許での、“自律移動ロボット”と“センサ計測”を実現したのが、『BambooBot(バンブーボット)』です。
この製品は、特許を取得した巻尺の機構を用いることで、コンパクトな車体から高い位置に計測機器やカメラを持ち上げ、3次元のあらゆる位置での計測を可能にする自律移動ロボットです。
先端にカメラやセンサーなど様々なアタッチメントが装着可能で、風速・風量測定や火災警報器点検などができます。
3次元マップを生成し、あらかじめ決めた巡回ルートを自律的に移動可能で、走行中に人や障害物を検知した場合は一旦停止し、ルートを再探索します。
製品に関する詳細やお問合せについては、以下のRoboSapiensホームページでご覧いただけます。

代表 長尾俊のコメント

今回の特許取得に際し、Robosapiens代表の長尾俊は次のように語っています。 
「特許を取得した『BambooBot』は、巻尺の機能を用いることで、水平方向に移動できるだけでなく、垂直方向にも自由にセンサを昇降させながら自動で環境計測を行うことができます。床から天井近くまで、今まで計測が難しかった位置を含め立体的に環境計測を行うことで、より詳細なデータを収集することができるので、設備点検業務の自動化や、新たな施設管理戦略のためのデータ提供が可能になります。また、高所作業などの危険な点検作業の代替で、安全や省力化にも貢献できると考えています。

以上です。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!